ルポ 正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場

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著者 : 小林美希
  • 影書房 (2007年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877143695

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ルポ 正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場の感想・レビュー・書評

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  • 身につまされる話しでした。派遣はいろんな経験ができていいなと思ったけれど、実際派遣に任される仕事は誰
    身につまされる話だった。派遣はいろんな経験ができていいなと思ったけれど、実際派遣に任される仕事は誰にでもできる仕事がほとんどでキャリアアップにはつながらないのだと気づいた。上手く派遣を抜け出せて、中途採用に合格した場合でも、派遣は職歴に加えられず、給与は安いままなのである。苦しいが現実だ。

  • この著者の本は「ルポ"正社員"の若者たち-就職氷河期世代を追う」に続いて2冊目。今回は正社員になれない派遣社員、偽装の請負社員そして契約社員たちの実態を告発するような内容です。あまりにも否定的で左翼か?と思わせるトーンではありますが、考えてみればわが大学の卒業生たちもこのような運命にある人が多いように思いますし、昨今の犯罪の容疑者たちもこのような地獄に投げ入れられた人たちばかりのように思うわけでして、そのような環境に追い込んでいる企業の経営者・人事、そして無策の政府を責めたくなるのですが、私自身が永年行ってきたことであり、問題解決の難しいことを痛感します。

  • 読んでいて涙が出た。
    私も一時日雇い派遣に登録して働いた経験があるが、職場で見下された対応にとてもいやな気持がした。それから派遣はいやだと思っているが、果たしてまた正社員になれるのかと少し不安になった。
    請負と派遣、偽装請負が蔓延る社会・・・個人の能力や努力という次元を超えた、社会の構造的な問題を知ることができた。価格競争のために、現場の人件費を削るやり方はひどい。そして経営者や役員は私服を肥やしている。ひどすぎる。これまた日本がアメリカ化しているということか?儲かることばかり考えている社会になってギスギスしている。アメリカ化というとアメリカに失礼かな。そうじゃなく、目先にとらわれて日本らしさを見失っているのだと思う。だからこそ自分でよく考えて意見をもち、声を上げていかねばならないと思った。

  • 手配師が、未熟練労働者を手配先に供給し、非常に安い賃金で買い叩き、多くの利ざやを抜く。

    搾取される若者は、学校で今自分にされている待遇が、労働基準法違反であるという事を認識できない。
    搾取する側は、別にやめてもいいんだぞ。という意識でしか無い。


    多くの業界で派遣社員を利用するに至った。
    自分が知っている範囲でも、1ヶ月で派遣を打ち切ったり、2ヶ月で切ったりしている。理由は不明だが、月末切りのことを見ると、労働者側の都合による契約解消ではなく、会社がその人間を無能と判断したのか、会社都合の調整弁として利用されているように思える。追加で別の人が入っている様子からすると、「使えないから使えるやつを回せ」か。


    一般的に、同レベルの人間を派遣と正社員として登用する場合、派遣会社に支払う賃金は正社員に払う総コストよりも多い。
    ただし、正社員登用する場合は転職エージェントに年収の2〜3割なりのマージンを支払うのが通例だ。だから、1年未満では派遣が有利で、2年以降利用する場合は、正社員のほうが総コストは低くなる。

    業界によっては正社員定着率が1年前後というのもある。その場合は素直に派遣として使い捨てたほうが費用が抑えられる。
    本来は、なんで定着しないのか、その本質的な問題を解決したほうがいいと思うのだが。

    派遣社員からすると、上の政治的な理由により解雇や契約延長を繰り返されるため、ただの道具としてしか利用されていないと感じるだろう。実際、ただの調整弁だ。
    派遣から正社員登用した時に、年収が同じになるように調整され、更に年間利益が出ないということで賞与カットを受け、派遣時代よりも薄給になる、30近くで額面16万の人は本当に涙目だろう。
    会社としては、「さっさと辞めろってことだよ、言わせんな恥ずかしい」ということか。

  • ちきりん

  • 2007/05発売
    若者たちの“現場の声”を、著者が丹念な取材で拾い集めた内容となっています。
    が、取材内容の紹介の切り口が私には合いませんでした。
    軽く目を通しただけなので感想は特になし。

  • 特に得るものなし。
    そもそも、タイトルの「正社員になりたい」って発想が、正社員優遇社会に組み込まれたものだと思う。なぜ派遣やパートが便利に使われるのか、使わざるを得なくなるのかを考えれば、正社員のガチガチに守られた雇用体制が問題であると論じるべきではないのか。
    経営者と労働者という、典型的な左翼的対立構造の視点で訴えても、何も解決しない。消費人口が減り、内需による経済が停滞し現状をしっかり見据えれば、セーフティネット・再就職支援の拡充と正社員の解雇条件緩和は必須だと思う。

  • うーん。
    なんというか非常に冷めた気持ちになる本でしたわ。

    内容的には、
    正社員になれない事がいかに悲惨かと綴った内容が大部分を締めておりますな。
    逆を言うと、契約社員・派遣社員で働くということがどんなに辛いかという事なのですが、
    その契約社員・派遣社員だからこのような悲惨な状況になったというよりは、
    その職場個別の問題な感じがしております。

    この不景気の中、正社員であるということもきつい状況があると思いますな。サビ残もあるだろうし、会社内のいざこざも。

    本書の一方的な物の見方に、白目をむきそうになりましたわ。

    買ってまで読む価値はなさそうな本ですな。

  • 派遣、契約、請け負いの不利な立場や企業からの一方的な暗黙のルール。新卒派遣についても言及。

  • 図書館で目について借りた。

    自分の今の仕事が
    パートだってこともあり、
    雇用問題は私にとって
    気になるテーマ。

    著者がテーマに対して
    真摯に取り組んでいる姿勢が伝わってきて、
    素晴らしいルポだと思った。

    それにしても、
    自分よりちょっと下の世代が
    就職活動時にこんなに厳しい状況だったとは。

    なんとなくは知っていたけれど、
    ここまでとは思わなかった。

    「自己責任」って言葉は
    違うよなあ、
    やっぱり社会の構造が
    どこかおかしいよなあと
    これを読んでつくづく思った。

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ルポ 正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場の作品紹介

今や働く人の3分の1にものぼる非正規雇用。その多くは学校卒業時に就職できず、"とりあえず派遣"となった若者たち。"景気回復""グローバル市場で生き残るため"といった企業の掛け声の裏で、労働市場の規制緩和のしわ寄せを受け、希望なき不安な生を強いられている若者たちの声を聞け。

ルポ 正社員になりたい―娘・息子の悲惨な職場はこんな本です

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