蒼い海に秘めた恋 (ガッシュ文庫)

著者 :
  • 海王社
3.92
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本棚登録 : 198
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877245030

作品紹介・あらすじ

幼い頃から憧れていた、グレイに会いたい一心で彼の元にやってきたショア。男らしく精悍なグレイは、想像以上の優しさでショアを迎えてくれる。しかしある日、ショアは出身を偽ったことでグレイを騙したと誤解され、彼に冷たく突き放されてしまう…。だけど、どんなに嫌われても、好きな気持ちは変わらない-。けなげなショアに訪れた最初で最後の恋の行方は…。

感想・レビュー・書評

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  • 六青みつみ先生の作品には、愚かな誤解から受けを残酷に突き放し、激しく後悔する攻めがしばしば出てきますが、今作品では攻めと当て馬がそうでした。
    グレイは、ショアに騙されていたと誤解し、ショアの荷物を勝手に部屋から出し、部屋の鍵を交換しますが、このやり方はカップルの弱い方(腕力)が、強い方を締め出すやり方だと思います。グレイの情けなさが現れていました。
    ショアは体中傷だらけで、情事の写真を送りつけられて、虐待されていたとしか思えないのに、研究所から来たというだけで怒るのも残念でした。
    ショアの周囲にはこれまでグレイやエルリンクとか残念な男しかいませんでしたが、自由になり世界も広がると思うので、もっと度量の広いいい男と出会って、グレイを捨てて飛び立って欲しいです。

  • これも人魚姫萌えだけど、でも攻めの誤解の仕方が身勝手っていうか嫉妬に狂いすぎなところと、攻めが受けを好きになる過程が見えなかったので途中の違和感がすごかった。

  • 採掘師のグレイ×唯一の水腐病抗体者のショア。
    すごく切なくてつらくてうるうるしながら読み進めました。冷たくされても一途に一生懸命に役に立てるようにとがんばるショアの姿がまた健気で涙を誘う。そしてグレイが後悔するところもね。個人的にはエリィよりショアだけどな〜。
    幸せを掴めて本当によかったね。

  • ★3.5。エリィのスピンオフ作品から入ったシリーズ一作目。やっと読みました~。
    ストーリーは良かったんだけど、受け攻めどちらも性格が好みではなかったので…。

    スパイだと誤解された受けと別れたあと、攻めが他の人と良い雰囲気になるあたりが、酷っってなるけど(笑)これまたさすがの六青先生は良い具合に受けを苛めていらっしゃる。

    受けと養父(エリィ)が性交するくだりは、はっきり言って要らなかったかも。実験といっても…性欲が伴うのはなんか違った…。

  • 切なさMAXなBLが読みたくなって手に取りましたが、思った以上に切なくて切なくて、胸がつぶれそうになりました。
    あらすじ見て六青センセだし泣けるとわかった上で読みました。でも…
    でも、残念すぎる攻がなんと「ダブル」で用意されているとは、さすがに読めませんでした!Wパンチで再起不能になるところでしたよ。

    ショアがかわいそうで、ものすごく感情移入してしまいました。
    エリィはけしからん最低の攻ですね~腹立たしいのは、何となくエリィの心の内にショアに対する愛情が見え隠れしてるからです。
    本物のクズじゃなさそうなところが、歯痒くなります。人でなしなんですが、そもそも愛というものを知らない人生を送ってきたのが原因ぽいクズ加減です。

    それに相対してグレイはもっと単純な酷さがあって、こっちの方が精神的には大打撃でした…
    てのひらを返したような扱いをされても、なお好きでい続けたショアがいじらしくて不憫でほんとに切ない思いでいっぱいになってしまいました。
    嫌われてるのに、グレイの付き合ってる相手の身代わりになろうとする自己犠牲愛…
    こういう愛のカタチを描かせたら、六青センセは天下一品だなと痛切に感じたのでした。さすがです。

    ファンタジー感も描写力に隙がなくて、目の前に異世界が鮮明に広がる感じがしました。安堵できるドラマティックなエンディングもよかったです。

    藤たまきセンセの「憎みきれないロクデナシ」に激しく同感しました。なんか、育児って大変なのに彼のことだからきっと完璧めざしてがんばってたんだろうな~と思うと、可哀そうですww妄想爆発。

  • 再読。
    六青さんの健気受けは本当に私の涙腺をことごごとく崩壊させてくれるなぁと…。
    言いたくても言えない、言わないから伝わらない、信じたいのに信じられない、どんなことをしても取り戻したい…。
    三人の思いが痛いくらいに伝わってきて、胸が締め付けられます。

    藤たまきさんのファンタジックな絵が、世界観を盛り上げていて、それも良い!!

    ドラマCDもすごく丁寧に作られていて大好き!

  • 完全にエリィに感情移入しちゃって
    泣けるBLのはずがアホなエリィ…可哀想なエリィ・・・笑。
    みたいな感じになってしまったw

  •  とにかく好きで好きで好きでたまらない。

    中毒になるくらい読み返した。
    健気過ぎる。好きで好きで好きで、どう扱われても構わない。
    好きな人のためなら、自分の命さえ厭わないその姿勢がたまらなく切ない。

    最後の救いはまだあったほうだと思います。

  • 《勝手に評価》
    切なさ ★★★★★
    すれ違い ★★★★★
    一途度 ★★★★★


    切なすぎて何度泣きそうになったことか(TωT*)
    ショアの気持ちが分からず勘違いして冷たくしてしまう、グレイ
    好きな人に裏切られてボロボロになってしまった、ショア
    愛情表現が不器用すぎる、エルリンク
    気が強いのに実は一途で純粋な、キール

    主にこの四人が不器用すぎてすれ違いや勘違いを繰り返す物語

    一番きたのは、ショアの頭の中に埋め込まれたチップの爆発する鍵となる言葉が分かるシーンが、胸を締め付けられるくらいに切ない

    脇役のキャラ達が可哀想すぎて、憎めない子たちばかりでした。

    近未来の話だから、独特すぎて読みにくいかと、思ってたけど読み始めたら、そんな事全然気にならないくらい、集中して読めましたょ
    これは、この世界観だからこそ、より切なくなっている!って感じでした(´ω`)

  • 新書購入。

     SF風ボーイズラブ。
     この本、うちの近くにも、隣駅の大きめの本屋にもなくて、結局神保町の書泉まで行ってみつけた。ガッシュ文庫自体、どこにも置いてないんです……。
     作者のホームページで知って、探し回りました。
     無夜の大好きな六青先生の本です。
     今回のは、十五年、人体実験をされつづけた青年ショアが、やっとその研究所を離れ、憧れていたグレイという青年に会いに行く。だが、グレイはその研究所が大嫌いで、人体実験というキィワードを口に出来ないように頭に処理を施されているショアがそこの研究員だと思い込み、罵倒し、気持ちがずれていく。
     健気系。

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