恋雨~いじわるな主人と焼けあとの片想い~ (ガッシュ文庫)

著者 :
  • 海王社
3.19
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本棚登録 : 46
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877245764

感想・レビュー・書評

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  • 面白いというよりも少し切ないお話。
    戦後のお話はやはり作るのは難しいのかと思いつつ、私は好物なのでドキドキして読みました。
    でもまぁ、キャラクターに彩がなく、魅力度がない作品。楽しいですが、冷や冷やして読みました。

  • (意地悪な)クールビューティー攻×健気で可愛いが芯のしっかりした少年受。戦死した攻の恋人の身代わりから始まる肉体関係、終戦直後の日本という難しい設定。個人的に…、パラレル設定じゃない分、歴史的時代背景が頭をよぎりストーリーに入りこめなかった感が否めない。ハッピーエンドで終わってはいるが、前途多難な恋のような気がする。

  • 攻めがいじわるな主人とは思えなかった。
    終戦直後の雰囲気を出すのは難しいですね。

  • 可愛いお話でした(色んな意味で)。

  • なんて言うか、いろいろ惜しい感じでした。

    戦後の混沌とした時代に、生きてゆくためにGHQの関係者に仕える受。戦争中の辛い体験や父親の生死の不明など、受の心中は複雑を極めたと思います。
    父親の死の一報が入り、悲しみのあまり、受は住み込みで働いていた家を飛び出してしまいます。そんな傷付いた受を攻はきちんと抱きしめて立ち直らせるのです。
    勝戦国の立場の人間として、謝罪は出来ない。それは同じく国や家族を守るために散っていった同胞を軽んじることになるから。敗戦国と勝戦国という立場は違えど、抱えた痛みは等しくて、だから寄り添い合って癒してゆこうと、攻は真摯に伝えるのでした。

    だからこそ攻が米国ではなく英国人と設定したのが、残念に思えました。作者の方に逃げないでほしかった。攻は米国の高官だったほうが、良かったのではないでしょうか。戦争という大きな悲しみをテーマに選ぶなら、その気合いが欲しかったと思います。

    あと、攻が過去の恋人への恋慕を整理して、受に惹かれていく理由がなあなあだったきがします。
    惜しい。。。

  • ちょっぴり切ないお話でした。設定は私の好きな身代わりものなんだけれど、なんかちょっともの足りなかったかな。陽介が幼すぎるっていうのもあるし、健気なんだけれどもう一つ乗り切れなかったです。フランシスと陽介のやり取りは結構面白かったけれど、周りのあの二人の思惑っていうのがまぁ戦後のお話だからそういう事もあったんだろうけれど、蜜罠で弱みを握ろうっていうのがね~。二人の思惑とは別の所で、二人はくっついちゃったんだけれど・・・。

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著者プロフィール

小説家。2002年に『医学教室の密やかな夜』(角川ルビー文庫)でデビュー。

「2019年 『翠玉姫演義 三 ‐泥に咲く花‐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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