- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877280055
感想・レビュー・書評
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読んでいて自分の過去の恋愛と重なる部分があり、辛くなって本を閉じることを繰り返したため、時間がかかった。
「恋愛」という心にヒビが入っており、そのヒビの割れ目に山田詠美の文章は流れ込む。
彼女の文章は線香花火のようだ。いずれ落ちると分かっていても、今この時を激しく花火を散らす。
特に気に入ったのは、「ガリレオの餌」「NEWSPAPER 」「雨の化石」。
「ガリレオの餌」→ヒッピーの女にメロメロになる年上の小説家。この話が特に私の過去と重なり、一気に引き込まれた。
「NEWSPAPER 」→終わりがあることを想像せずに、今現在の彼を求める。
「雨の化石」→美しいものは、現在の積み重ねであり、過去を持たない。 -
少々不得手である
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2冊目の読書ノート 1993/9/5~2005/4/30に記載。
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軽いようでそうでないようで、刹那的なところがいい。
隙間に、深淵が一瞬ちらっとしたりするけれど
基本的にLightで、Freeで、そうやって表面を塗って生きていく人たち。
一瞬が濃ゆい。
この本が売り出された当時は、だいぶ、Hな本だと騒がれたっけ。
今、私が読むと、もうこれは疲れるわ。
私の中では、とうに卒業したお話。
そんな風に感じた。 -
求めたいひとを求めることのできる人間っていい。そこに動物の美しさ。すごい!
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COOLの意味って、日本語と英語じゃ解釈が少し違って、もうこれは、そのどっちもがありありと描かれてて、その有様に感動します。ストーリーもおもしろいけど、はぁー!と感服するかんじ。詠美さんはすごいね。
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短編集
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読みやすかった。
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表紙がすごくキレイなんですけど…。さばさばした恋愛観が魅力的な短編集。私は「唇から蝶」のインパクトと、「NEWSPAPER」のありがちな感じと、「ガリレオの餌」の意外性が好きです。