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- Amazon.co.jp ・本 (52ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877280246
感想・レビュー・書評
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エッセイ集。
人間が手の届かないところで、人間らしさが見えることとか、超人的な作用がこの世の中にはあるんだなぁと。
それは超能力とかそういう言葉で片付けられるんじゃなくて、想いとか違和感とか空気感とか直感とか。
吉本ばななはそこを追及するというより、そのものを受け入れ、そのままを楽しんでいる。
やわらかいヒトだ。
個人的には『正確とは?』が好き。
突き詰めると深い話。
恋人を愛して止まないということを雄弁に語るNくん。
しかし彼は本来物静かで、女々しい人。
恋人への賛辞や情熱に、周りの人は見惚れる。
しかし待っていたのは死。自殺。
自分の中にも違和感を持ってたんだろうなぁ。
きっと恋人にふられたんだと思うな。
感覚的にだけどわかる気がする。
「誰かに話したいと思っていることを、もうすでに何らかの形で伝えている」
「すぐさま仲良くなった人は、時間や距離を置いても変わらなく付き合える。それはその人の魅力そのものを好きになったから」
「人は人を本質的には裁けない」
「人間は何に関してもこの程度でいいんじゃないか」
「その人の身から出た言葉は深い」
「いろいろ大ざっぱな点や不合理なところがあってあらゆる官能を忠実に感じながら生きていたい」
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