ピアッシング

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著者 : 村上龍
  • 幻冬舎 (1994年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877280338

ピアッシングの感想・レビュー・書評

  • 親からの虐待を受け怪物と化した男と女。偶然の出会い。怪物同士の心理描写のスリリングさに引き込まれる。しかし疲れた。。。笑

  • 文がグサグサ刺さる。この後、男はどう生きるのだろうと考えてしまう

  • 殺人願望のある男と自殺願望のある女が出逢い、お互いの虐待経験から、痛みを否応なしに感じてしまい、相手に影響を与えていく。出会ってからの数時間で影響しあう2人の哀しさ、生き辛さが淡々と描かれる作品。いいです。

  • 千秋ちゃんと自分が重なる。痛い。

    前半、千秋ちゃんが出てくるまで、大して面白くも無いから、読むのをやめようと思った。でも、最後まで読んで良かった!千秋ちゃんが全てを語ってくれる。言葉にしてくれる。感情移入せずにはいられない。共感の渦に溺れる。千秋ちゃんも、最近読んだ「ルイ」「アヤ」もすごくすごく好きでたまらない。そういう、乱れきった女の子が出てくる小説は、決まって気に入るのだ。とにかく今は、そういう友達を欲しているんだろう。きっと、「愛」なんて綺麗じゃないから。純愛系の小説・ドラマ・映画なんか観ていると吐き気がする。「愛」にはセックスが伴うし、憎しみや独占欲だってある。美しくない。恥ずかしいし、気持ち悪い。私、ひねくれているよ。金原ひとみに染まりきっているよ、今。みんな、狂ってる。それから、男って最低だ。

    「自分から男に言って始まるセックスはあまりよくないということに気付いた。自分から言わなければ始まらない場合は男があまりしたくない時なのだ。そういう時に男が優しくていねいにしてくれることは絶対になかった。いく時の男の顔も可愛くないし、何のためにこうやって肌と内臓とを触れ合わせているのだろうと一人でいる時よりも寂しくなってしまう。終わった後の男の顔はもっとひどい。こんな女、という顔をする。こんな女、こんな女、最悪の気分だぜ」

    「罰を受けなくてはいけない。」 
    原罪?2人とも、ひどく怯えている。川島昌之も佐名田千秋も心に傷を負っている。過去のトラウマに縛られている。子供は無力・・・。

    「死ね、お前なんか死んでしまえ、自分にそう怒鳴るわたしが本当のわたしなのだ。本当に殺すことができたらわたしは自分をほめるだろう。」 
    千秋ちゃんが私の想いを文章化してくれる。ずっと想っていたこと。泣いてしまいそうだ。私は、寂しくて寂しくてたまらない。私独りだけが、おかしいように思えるから。そういう点で、私はフリースクールに行きたかったんだ。手伝いたかった訳じゃない。友達が欲しかったの。自分の居場所を見つけたかっただけ。(愛すべき遠藤周作風に)だめな私、だめな私。

    「自分で自分の痛みを選ぶことができるのは、少し怖いけどすばらしい」 好きだよ。

    「早く脱げ早く見せろ早く舐めろ早くくわえろ」 千秋ちゃんの父親、SMクラブの客・・・男の人が怖い。

    金に気が弛緩したところと、緊張が消えていないところがあって、バランスが狂った顔、パサパサの髪の毛、止まらない鼻水、涙、
    「ひどい顔だ。でも男の顔をこれほど可愛いと感じたのは初めてだ。ふいに殴ってみたいという衝動に捉われた。拳かあるいは瓶とか工具とかで力を込めて殴りつけてみたい。血が流れて頼むから止めてくれと涙を流して謝るのを笑いながら眺める。泣きながら謝ったりするとこの男はもっと可愛くなるだろう。」 

    「ハルシオン3錠入りのカンパリオレンジ♪」 私も全く一緒の事するよ。みんな狂ってる。私も狂ってる。良かったあ。

    「あいつは舐める。わたしはくわえる。くわえる。あれが出てくる。くわえなさい、くわえなさい、チアキ、くわえなさい。・・・どうしてこんなものが必要なのだろう。どうしてわたしにはそんなことが必要なのだろう。」
    みんな被害者なんだ。母親も、父親も、サイテーだ。

    「自分でその痛みを選び受け入れて、その結果美しいものがからだに残れば人間は強くなれる。今より少しでも強くなっていないと・・・いなくなる寂しさに耐えきれないだろう。」
    痛いくらい分かる。私の共感ポイントは痛みを伴うこと。ただ、それだけだ。

    あとがき 二人の主人公は「普通の人」 そっか。村上龍さん、ありがとう。

  • 結末はあんまりだけど、すごくドキドキした

  • 2007年12月12日読了。「殺人衝動を持つ男と自殺願望を持つ女が出会う小説」とは著者の弁のまま。お互いに正常な対人関係を結べない二人の勘違い?すれ違い?妄想が交錯する展開がとても面白い。ショッキングな表紙と冒頭の展開から始まるが、お得意の肉体的にイタイ描写はこの小説では控えめ。コワイ話、ではないだろう。どっちに転がるか予測できないこの話に、混乱させられる感覚を楽しむのが良いのだろう。

  • 割とすんなり入り込めたのは、自分にも2人と共通点があるからだろうか、と考えた。

  • よく憶えてませんが、軽くショックを受けます。

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