生と死の幻想

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著者 : 鈴木光司
  • 幻冬舎 (1995年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877280789

生と死の幻想の感想・レビュー・書評

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  • 様々な父の姿。
    そして夫の姿。

    ………

    横向きになって娘の寝顔を見た。
    眠ったまま、娘はおれがそばにいる気配を感じ取ったのか、小さな手を頬に伸ばしてきた。
    娘の手はおれの顔の横を這い回り、左の耳たぶを探り当てるとぎゅっと握り締めてきた。
    と同時に安心した表情になって、これまでの通りの寝息のリズムを取り戻してゆく。
    娘に耳たぶを掴まれたまま、寝返りもままならず、おれの目には自然と涙がにじんでいった。

    ………

    鈴木光司「新しい歌をうたえ」を読む前と後で、
    この本の印象は違うものになるのではないでしょうか。

  • 父親が死んだ水路にもぐる話が好きです。
    最後に岩の割れ目から見る光景。そして死んでいく風景が鮮明に想像できて、感情移入マックスでしたわ。

  • 【誕生した生命と、となりあわせの死。生の根源の闇と光を見据えた新世代のベストセラー作家、現代日本への警告。】と、当時の宣伝に書いてあります。歯切れの良い短編集、そしてこの作家は恐怖というものの捕らえ方がやはり上手い、と思って読み進んでいったのですが・・・6編からなるこの作品の最後の「無明」、この終らせ方は一体なん何だろう?まぁ、リングのシリーズで見せた終らせ方の拙さが凝縮されている、と言えばそれまでなのですが。途中まではテンポ良く読ませてくれたので、辛うじて星一つ!

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生と死の幻想はこんな本です

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