ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界〈2〉

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著者 : 村上龍
  • 幻冬舎 (1996年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877281083

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ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界〈2〉の感想・レビュー・書評

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  • ウイルス感染の話なので、「五分後の世界」とは違うグロさがあります。私は「ヒュウガ・ウイルス」の方が好き。1の戦闘シーンもカッコいいけどそれよりもウイルスとか遺伝子とか興味があるから、ついつい引っ張られてしまう。

    多種多民族多宗教が混在する世界で、あるウイルスが爆発的に拡大してゆく様子は、現在のアフリカと重なってみえてこわかった。作品自体が一つの生物でウイルスと免疫細胞の見えないバトルのようで、自分が大きな存在になったような気がするので不思議。

    今回はミツイ&オクヤマのシーンで不覚にもうるうるしてしまった。

    昔読んだ時は「五分後の世界」も「ヒュウガ・ウイルス」も、もっと長編で苦労した記憶があるけど、両作品ともに230~250ページくらい。1作品で…400ページくらい読んだような気分になる。それでも面白かった。

    この2作品が村上龍の中で一番好きだったけど「ミソスープ」の方が好きかも…って思った。もっと他の作品も読んでみたい。頭疲れるから、かったるいんだよね…。手に取るのに勇気が必要。(「55歳のハローライフ」が非常に、読みやすかったのでますますそう感じる)

    きっとこういう作品は書いてくれないんだろうなぁ…と少し残念だなぁと思う。またUGを描いてほしい。だけど『向現』はドラッグ乱用を煽るようで少し危ないかも…。

  • 一応「五分後の世界2」ということになっていますが、伝えるメッセージは少し異なります。危機感を持て!というメッセージには変わりはないのだろうけど、前作では五分前の世界でのんびりしている我々にあてられたメッセージのようでしたが、今作は5分後の世界の人間にさえ審判が下ります。

    凄惨な現実を記録しつづけたキャサリンの行き着く先は、自らの発病。
    ただしこのウィルスを克服できる方法が一つだけあって、いかに日々緊張感を持って生きているかということ。具体的にはドーパミンがどうとかといろいろ説明が書いてあったのですが、理解できませんでした。作品の内容が内容だけに、ウィルスの話がいろいろ出てきて難しい(;^_^A

    物語は、キャサリンが死に至るか生き残ることができるか、自身のこれまでの生き方に審判が下されるという感じで終わっていくのだけど、キャサリンは凄惨な状況を見てきた者として自身に起こるすべてを受け入れている感じで描かれている。

    ストーリーはすごく悲惨でグロテスクなのだけど、ラストでキャサリンが何かを突き抜けた感じに描かれていて、私は希望の光を見た気がした。
    キャサリンは命を人質にして大事なことを学んだ。
    生とか死よりも大事なものがあるのんだなぁ・・・という感じ。

    そういう意味では前作から続いているメッセージなのだけど、前作ではその大事なものに魅せられる小田桐という男を通して我々はメッセージを受け取るのだけど、今作ではジャーナリストであるキャサリンの冷静な目を通してメッセージを受け取る分、今作の方が小気味がいい。

    しかし私としては結構感銘を受けたのですが、とにかくウィルスに関する話や用語が多くて、その辺を理解するのが大変でした。
    また頭がすっきりしたらもう一度読んでみたいです。

  • コンビナートが見捨てられて人が退化したイギリス領の件で、勝手なことするな と憤る自分がいた。

    こんなことを考えていた村上龍には、日本は世界はどんな風に見えているんだろう?

  • 荒廃した世界で未知のウィルスが蔓延し居住者が脅かされる。その地域に人物の救助や発生源と思われる村の処理に精鋭兵士が赴く話。 五分後の世界の続編というわけではないけれど、同じ世界の話、相変わらず説明や描写が細かく想像するより投影されている感じ生々しい。ウィルスに対抗する方法をもうちょっと別のものにして欲しかった。

  • これも読んだと思うのだけど、気のせいかもしれない。なにせ、何も、一切を、覚えていないのだから。

  • 危機感をエネルギーに変換できる者だけが生き残ることができる。
    前作もそうだったけれど、ストーリーやアンダーグラウンドの人々の生き方は確かに魅力的ではあるのだが、あまりにもUGが持ち上げられすぎているような気がして、終盤に入ると作者の意図と世界観に置いて行かれてしまう。
    エピローグでは最終的にウイルスから生き残れるのはUGのような精神性を持つ者だけだということを暗示する終わり方になっていて、読んでいて少しつんのめってしまった。

    ただ、それでもやっぱり面白いし、すごく力のある文章を書かれる方だなあ、と。想像するのも難しいような奇病にある程度科学的な根拠が与えられていたり、前作の小田桐や今作のコウリーの成長、それから物語を徹頭徹尾貫いているUGの空気には、すごくぐっとくるものがありました。

  • 激しいウィルスの描写でした。
    3は無いのだろうなぁ。

  • 5分後の世界では
    日常的に危機意識を
    エネルギーに変えていた者のみが生き残れる。

    現実の世界でも。

  • おもしろかったー。ほんと。
    5分後の世界は実は描写が生々しくて読んでいてきついところもあったのだけれど、これは純粋に面白かった。

  • 前作に比べると明らかにパワーダウン。舞台は別でもよかったんじゃないか。

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ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界〈2〉の作品紹介

21世紀はこの小説で始まる。点状出血、内臓溶解、骨格筋の爆発的なケイレン。信じ難い致死率の出現ウイルスは何を象徴しているのか?ずれた時空の日本を襲う生存への最大の試練。世界人類が迎えた「最後の審判」を刻む衝撃のドキュメント。

ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界〈2〉はこんな本です

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