- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877282004
作品紹介・あらすじ
あたし、だんだん嘘がうまくなる。愛する者にささやく言葉さえ、時には鋭利なナイフになってしまう…。傷つけ傷つくことを恐れ、自分の言葉を捨てたアナウンサー・綾瀬まりあ。あるタイ人女性との出会いをきっかけに、彼女は言葉が生み出す真実を知る。待望の書き下ろし小説第二作。
感想・レビュー・書評
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主人公の言葉の一つ一つが痛いほどよくわかる。女として。人として。
「(もう誰も私に話しかけないで。誰も私に、会わないで」繰り返されるこのフレーズは傷口から血を流している者の内なる叫びなのでしょうね。どんな展開になっていくのか興味深く一気に読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでいると心が冷え冷えして、とても寒くなる。
自分を守る為に言葉で他者を刺し続けた女が受けた、その報いとは。
償いはまだ、始まったばかり。 -
1998年5月24日読了。
2017年2月5日購入。
2017年2月18日読了。 -
過去に読んだ本。
『2/2』と同じく、夜会を本人の手でノベライズしたもの。
舞台とところどころ違っている箇所があったりする。 -
【目次】
一 峠
二 質問
三 誰だってナイフになれる
四 誰か私の傍に
五 あなたの言葉がわからない
六 永訣
七 日本
九六年 夜会「問う女」記録