月の裏側

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著者 : 恩田陸
  • 幻冬舎 (2000年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877283988

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月の裏側の感想・レビュー・書評

  • 高校の図書室でこの本と出会ったのが、恩田陸との出会いでした。

    読んだことのない湿度と得体の知れないまとわりつく感覚を今も思い出す。長靴履いて寝るなんて、、って思うんだけど、そこに自分がいたら履くだろうな、、と。

    今でも突然、何かの拍子に周りの皆が「あれ」じゃないって証拠なんてないな、、と思ったりする。ジワジワと忍びよられる恐怖を知った作品。

  • あまりしっくりこず…。ラストも良くわからず…。
    書店のポップに騙されたな~。なんか最近そう言うの多い…。

  • 九州の水郷都市・箭納倉で三件の失踪事件が相次いだ。
    消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、
    不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ。
    記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?
    事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは〈人間もどき〉の存在に気づく…、というお話。
    久しぶりに続きが読みたくてしかたなくなった恩田さん作品。
    ロミオ以来にはまった感じでしょうか。
    相変わらず謎ときの答えはなくて
    その不思議な出来事をただ淡々と書いてあるだけだったけど
    それがいい。
    ムリに陳腐な結論を出してないところがすんなり読み終えれるというか。
    ただし、やっぱりその不思議な現象の原因は知りたかったけどね。

  • 他の方が書いているのであらすじは省略。
    初期の恩田作品ということで、一生懸命書いているのはわかるんだけど、SFとしてまったく辻褄が合ってない。
    全員が消えて外部と通信も行き来も断たれた箭納倉は、その間外部からはどう見えていたの? バリアーでもあって入れなかった? そうだとしたら検査どころの話じゃないと思うけど。
    「月の裏側」というタイトルは?
    河童は単なる象徴?
    ……などなど、疑問点がいっぱいで、そのあまりの解決されなさに、先を読むのがしんどくなってしまう。
    で、辻褄の合わなさに「もうや~めた」とすべてを放棄してしまったようなラスト。
    は? 解決してから終わってよ。
    それが「恩田ワールド」、どこが悪い! と開き直るのは説明責任を果たしていなさすぎる。読者は必死に読んでいるんだからさ。。。
    無力感だけが残った。
    まあ、不気味な感じや人物設定はよかったので、☆はふたつ。あとはがっかり。恩田作品は選ばないと大変な目に遭うなぁ。

  •  奇妙な失踪事件が三件続くが、失踪した三人はひょっこり帰ってきて、何事もなかったかのように振舞う。ただ失踪していた間の記憶は無い。この謎に興味を持ち、解明するために集まった4人だが・・・という内容。
     本の帯に『恐怖と面白さのデッドヒート』とあり、まさにその一言に尽きます。
     背筋がゾクッとする場面もいくつかありました。
     が、何となく「栗本薫」さんの「魔界水滸伝」が思い出されたのと、ラストシーンがあまり好みではなかった。13章で終わったら評価UPでした。でもこの作品は面白いですよ。

  • じんわり怖い~。
    町の皆が何かに取り込まれる話。

  • 九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは“人間もどき”の存在に気づく…。

  • 九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは“人間もどき”の存在に気づく…。

  • 何か得体の知れないものが忍び寄る様子がとても不気味。何気ない描写の中からじわりと浮き上がる怖さに不安感を煽られます。

  • あんまり理解できない方の
    恩田陸ワールドやったなぁ。
    でも、そのわからない感じも
    好きなんやけど。

    もうちょっとゾクゾクくるかと思ったけど、
    割とたんたんとやったな。

  • 初恩田陸作品。ゾクッとする作品でした。そう思いながら終わりのあっさりさに肩透かしを食らった感じもする。あなたの周りにいる人たちは本当に人間ですか?いつの間にか姿形などはそのままに別のものに入れ替わっていたりしないですか?そしてその思考の果てに、自分は今"どっち"なのかという恐ろしい疑問が。。。

  • 自分という存在の不確かさ。
    堀に何かが潜んでいるのか、箭納倉に何が起こっているのか、じんわりとした恐怖を感じる。

  • SF的というか、すこし地に足のついていない感じに、もやっと感が残る。福岡の柳川が舞台なのかな。

  • 相変わらずの恩田陸ワールド。多くの方が述べているので、あらすじは省略する。
    巧みな言葉選び、表現方法、多様な視点からの文章、ぐいぐい読める。ホラーとまではいかないが、迫る恐怖じみたものはある。人間は他人とは違う『個性』を望みながら一方で『ひとつ』になることをどこか望んでいる。その方が楽であるからである。ふむ、なるはど。そいつまでは分かった。

    だがラストが分からん何が伝えたいの。

    しっくり来ないものが残る。ライオン・ハート以来のわからなさだ。
    恐るべし恩田ワールド。
    分からないのに……いや分からないからまた読みたくなる。

  • おもしろかった。じわじわと得体の知れない何かが近寄ってくる感じに、どきどきしつつも、わくわくした。何がおきているんだろう、どうなってしまうんだろうと気になるから、一気に読んだ。武雄さんが話していた仮説はすごく興味深かったし、葛藤についてもかなり共感できる。わたしも、はやく盗まれてしまいたいなって思う。

  • ジャンルはホラー?SF?怖いってより神秘的な自然の力や雰囲気ある街並み、迷路のような水路や雨の描写を想像してその中に自分が入ってしまったようなぬめっとした感触が残る。

  • 原案はすごいし書き方もうまいがラストは残念…という、恩田陸のお家芸。

  • アレもの。

     SF色が少ないからか、テンポが遅くてだらけてしまう。オチもいまいちかなぁ。

     ラストでなぜ長靴を脱ぐのかがわからない。なぜ確かめたいのかわからない。

     底辺では共通項を持つ新人類ってか? よくわからんなぁ。

  • 2000年10月読了。

  • 恩田陸特有の閉じない結末により、この作品は完結している。
    中盤までの何かが起きている感覚から、大規模にそれが起きて以降の終盤まで一気読み。
    怖さがジワジワくる。
    そして面白い。




  • 読み終えた後しばらく放心状態になりました

    最初つまんなくて
    途中で読むの止めようかと思ったくらいだったんだけど
    ページが進むにつれて話に引き込まれていって
    最後まで一気に読んでしまいました


    不思議な事件について調査していく登場人物たち
    夜にふといなくなって数日~数週間で帰ってくる失踪者

    著者がどう思っているかは別として
    私は「同化」をテーマにした作品だと思いました
    これは日本人じゃなきゃわからない話かも

    私たちは「世間」からはみ出すことをひどく恐れていて
    たとえばクラスみんなが鬼ごっこがしたいと言っている時
    かくれんぼがしたいと言えなかったり
    もしくは言うのにすごく勇気が必要だったり
    流行というものが外国にあるのかはわからないけれど
    ここまでだれもが同じものを持っているのを見ることができるのって日本ぐらいじゃないのかな

    誰も持っていないもの
    誰も来ていない服
    個性を求める人もたくさんいるけれど
    家族だとか地域だとか学校だとか職場だとか
    日本人は帰属するものをたくさん求めている気がします

    タイトルの「月の裏側」が
    Dark Side of The Moon
    と訳されてるとこも面白いと思いました


    過程の割に結末があっさりしてるとこがちょっと気になったけれど

    実際にはありえないことだと思っていても
    ぞっとするものを感じました

  • なんとも不思議な読後感が残りました。
     この作家、私自身もわりと最近まで読んだことがなかったんですが、SFとホラーとミステリーが交錯するあたりの作品を書いている、ちょっと注目してる作家です。本作も内容としてはSFとホラーの中間に位置するといえばいいかな。古典的SFジャック・フィニイの『盗まれた街』を下敷きに、「人間もどき」に盗まれていく街をテーマに描いています。
     私も昔は多少SFを読んでいたので、この小説を読んでも設定とか着想とかには特に目新しさは感じないんですが、細部の描写がいいんでしょうか。新鮮なイメージがありました。うまいですね、語りや描写が。恐いところは恐いし、異常な事態に直面した時の人の心の揺れみたいなところもちゃんと描かれているし、こういう作家はわりと好きです。
     「よくある話しじゃないか」と思って読んでいくと、確かにそうなんですけど、でもわかっていても恐いし面白いんですよ。最初に「不思議な読後感」と言ったのは、このあたりが「どうしてなんだろう?」という気持ちと、人間の「個」の存在の不確かさをつかれ揺り動かされるラストが、落ち着かない気分にさせるからだろうと思います。
     面白いです。

  • 舞台が柳川だったこともあり、物語の中にすんなりと入っていけた。
    なんてことない日常から、ジワジワと迫ってくる恐怖、これから柳川に行くのが怖い!

  •  おそらく初めて読む恩田さんの長編作品。妹がドミノを絶賛していたので、かなり期待して読んだ。
     面白かったが、ちょっと物足りない。ある程度まで期待どおりだった、ような。もう少し裏切ってほしかった。登場人物が魅力的だった。他の本でも出ているという話なので、ぜひ読みたい。

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