オンリー・ミー: 私だけを (幻冬舎文庫 み 1-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 2267
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877284428

感想・レビュー・書評

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  • いやいや三谷幸喜さん、貴方はとっても変わり者ですよ!と思うと同時に、確かにこの人はいたって普通の日常を送っているし普通の人と自分を形容したくなる気持ちも分かるなとも思った。

    普通の人となんら変わりない交通手段を使い、普通の人となんら変わりないことで悩んでいる。
    けどその悩んでる内容とかものを見る角度や導き出す答えが限りなく「変」…!
    だからこそ不思議な出来事に巻き込まれたりするんんじゃなかろうか。

    三谷幸喜って人そのものが持つ面白い出来事を引き寄せる引力を感じた。

    普通であり変だからこそ自分なりのコメディや演劇に対する信念や軸がはっきりしているんじゃないかと思う。

    全部面白かったけど長崎の海ではしゃいじゃった話、くだらなくて好き。

  • 三谷幸喜が31歳、「振り返れば奴がいる」の脚本を書いている頃のエッセイ。「とらばーゆ」に連載されていたようだ。おそらく初のエッセイである。落語のように文末に必ずサゲが入るなど、スタイルも初々しい。
    「やっぱり猫が好き」はすでに放送済みで、一部では高評価を得たものの、世間的にはまだ無名の頃(「古畑任三郎」が始まるのは1年後)。「振り返れば」は三谷がコメディ専門と知らないプロデューサーが強引にねじ込んできたという有名な話しがあるが、その事にまつわるエピソードもいくつか収録されている。
    注目すべきは、大家とも言える現在と、まだ浮き草家業の小劇場座付き作家であった当時と、世間に対するスタンスがほとんど変わらないこと。ひねた様な拗ねた様な視点は当時から抜群に面白い。
    三谷本人も後書きでと書いている通り、時事ネタは基本扱っていない。お陰で現在でも楽しめる内容が多い。三谷幸喜マニアでない限り、今更買い求めるほどではないけれど、読んでて退屈はしません。

  • 「鎌倉殿の13人」があまりに面白いので、あらためて三谷幸喜何者?ということで文庫で入手できるものの中で一番古いものを購入、読了。
    面白かったが古すぎたかも。何しろ「振り返れば奴がいる」を書いている頃の話であった。
    脚本家にはいろんなタイプの人がいるのだろうと想像するが、三谷幸喜はバランスを重視する、普通の人という印象。だから多くの人が共感できる群像劇的な脚本が書けるのであろう。

  • 気分転換に、笑える本が読みたくて購入。

    三谷さんが今ほどメディアに出る前に出版されたエッセイですがやはりこの方は面白い!

    発想も行動もユニークだし、さらにそれらのことをより面白く書く力が素晴らしい。

    ププッと笑いたくなったら繰り返し手に取ろうと思います。

  • 三谷幸喜の性格やら生活が少し分かった。〆切間際に観たUFOの話やひき逃げの話、昔の彼女とのお話など面白い。ちょっとだけ皮肉だとお茶目なエッセイ!

  • 仕事で疲れきっていたとき、電車の中でこの本を読むのだけを楽しみにして、毎日を乗り切っていた時期がありました。

    チャゲアスのくだりは、長々とでたらめを書き連ねて、あまりのくだらなさについつい笑ってしまいます。

    三谷さんの感覚は本当に一般人レベルで私も共感できるところが多々あり、そこに言い回しの可笑しさを加えるとたまらなくおもしろいんです!

  • 我が家の歴史のお父さんはめちゃくちゃだなーと思ってドラマを見たのですが、この本によると象のエピソードは三谷さんのおじいさんの実体験だと知って驚きました。面白いエッセイでした。

  • とにかく笑える!日常のちょっとしたことや演劇論などをつづった短編エッセイ集。
    面白い人ってのは、日常であったことを「面白く話せる」かどうかがポイントなんだろうなぁ。
    私も気をつけてたら面白い話できるようになるんだろか。

    三谷映画はこのまえマジックアワーを見たけど、ものすごく面白かった。三谷さんはすごいなぁ。

  • 3ページほどの短編に分かれていて読みやすい。
    短編ごとにくすっ笑える要素がある本。
    気晴らしに少しずつ読むのにおすすめです。

  • おもしろい本。読めば読むほど何を読んでいるんだという思いが出てきて、ある意味新鮮でした。

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著者プロフィール

1961年生まれ。脚本家。近年のおもな舞台作品に「大地」「23階の笑い」「日本の歴史」「ショウ・マスト・ゴー・オン」、ドラマ作品に「風雲児たち?蘭学革命篇?」や「誰かが、見ている」「鎌倉殿の13人」など、映画監督作品に「清須会議」「ギャラクシー街道」「記憶にございません!」などがある。また、おもな著書に『三谷幸喜のありふれた生活』シリーズ、『清須会議』など。

「2022年 『三谷幸喜のありふれた生活17』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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