- Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877284473
感想・レビュー・書評
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大人だけに許される不慮の事故というなの恋を描いた短編集。
山田詠美氏の文章の美しさ、妖艶さ、純粋さによって登場人物達の生き様は眩しく目に映る。男達を虜にできる自陣に漲っているようで底知れぬ欲望と純粋な心を感じられる表現と物語にいつも心が動かされる。
恋の一場面、一つの事象を表す言葉がとても好きだ。誰も寄せ付けないような、でもとても魅せられる言葉にしばしばノックアウトしてしまう。
ただ官能的なだけではなく、高貴なような、粗野なような、そんなところへと連れていってくれる作品だ。
「彼との囁き合いで空気を揺らす、私は、タヒチのこの島に来て以来、そんなことだけで毎日を過ごしている。(甘い砂。)」
「何故なら、口と手の愛には終わりがない。結末のない欲望は、人をとりこにしてしまうのだ。そして、口と手はつながり、やがて、欲望は、二人を貫く円になる。(口と手)」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歳をとったんだと思う。
学生時代に読んだときは、大人っぽくって憧れを覚えた。
今は、もっと近い感覚で読める。
ピンプオイルは、題材的にか、サガンを思い出した。
前夜祭は、ちょっと異色だと感じてしまった。
粗い感じがした。
24・7は、ホラーだ。
どの話も、すごく楽しく読めた。
やっぱ、大人って、楽しいね。 -
24/7!
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I like 『between lips and hands 』
「左ハンドルの車は 利き手で手を繋げるからいいね
僕は左利きだ
どうりで
どうりでって?
ううん」
利き手とは思えない 何か ぎこちなさ? を感じたの?
律子と香川について、容姿についての言葉はほとんどない。 律子の実用的でない爪と小さな手くらい。
句読点が多く打たれている 短い言葉 の 繋がり
最後 レストランの帰りの車内で 口の律子 手の香川 が逆になった。
一日中男女関係の事ばかり考えていられないと
あとがきで書いてあるが、小説内には、仕事での悩みとか家庭での悩みとか2人の関係以外の話が少ない。
それが、大人の恋愛という事なのか?
仕事のできる女が前提、酒料理タバコ人との関わり方はサラッと粋に保守ではない。
装丁 吐息だ 欲望の粒子 -
山田詠美さんの著者曰く大人の男と女の不慮の事故を描いた恋愛短編集ですね。本書に描かれる男女の愛は自由恋愛という感じでオンリーユーではなく不貞行為も含んでいますが、でもそれ程に自堕落ではなく筋は通っていてエロティックでもイヤらしくもなく心理描写が中心ですので艶っぽい性愛描写を期待された方にはやや物足りなかったかもしれませんね。私のベストは年上女の去り際の苦悩と奇跡の愛の復活を描いた「ピンプオイル」ですね。本書を読んで私も情熱を枯らす事なく一生現役バリバリでいたいなと思いましたが但し皆様不倫だけは駄目ですよ。
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・太陽があり、星があり、花が咲き、風はいつでも思いやり深い。そのこと以外に、いったい何が必要なんです。その中で、好きな女を見詰めている。昔からある絶対的な価値とは、そのことですよ。
・年齢や経歴など、人間にとって付加価値に過ぎないではないか。 -
途中で終わらせた。セクシーな話が多い。文章の流れが特徴的。
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かなり古い本だが、古さをかんじさせない。
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1日24時間,週7日間ずっと恋人と一緒にいたいというお話です。
ディープな恋愛をしてみたいです