マリカのソファー/バリ夢日記 (幻冬舎文庫―世界の旅)

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著者 : 吉本ばなな
  • 幻冬舎 (1997年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877284534

マリカのソファー/バリ夢日記 (幻冬舎文庫―世界の旅)の感想・レビュー・書評

  • よしもとばななのベスト。
    何回よんだかわからないくらい、何度も読んだ。
    で、そのたびに気持が洗われます。

    世間的な評価はいまいちなのかもしれないが
    (なんでブクログNoImageになってんだよ!!)
    私の中ではベストなのです。

    好きなのはオレンジ。
    マリカを守るためだけにいきた、まっすぐで、強くて、賢くて、きれいな、オレンジ。
    マリカもジュンコ先生も同じこと言っていたけど、「普通の人間」ではありえない関係。だからこそ、惹かれるのかな。
    オレンジは、マリカが作り出したものではなくて、やっぱり、存在して、悩んで生きた、「人」だと思いたい。

    おれは、なんかわかる気がするんです。
    つらい経験をしたマリカが、いろんな人に中から支えられるようにしてじゃないと生きていけなかった。
    オレンジだけじゃなくて、ペイン・ハッピイ・ミツヨに囲まれてつらい世界と向き合ってもらわないと生きていけなかった。
    自分の中の感覚と照らし合わせると、マリカの周りにいる人たちみんなが、マリカなんだな。
    あんまりうまく言えないけど。
    っていうか全部は言わないけど。

    ということで、ブクログで3位まで登録する欄があって、「マリカのソファー」はその2位に登録します。
    絶対おすすめ。

  • いまいちピンと来ないけど、読んでても嫌な感じがしない。通勤中に読んでいるからだと思う。この本を読みたい!と思って読むのではなく、時間潰しに適当に、気が向いたものを手に取っているので、とんでもなくつまらないものでなければ、そこそこに、楽しめる。

    多重人格のマリカ。多重人格といえばダニエルキイス著、24人のビリーミリガン。あれを読んでいたので、少しばかり、描写が足りなく感じてしまいます。

  • バリ旅行のお供にと用意した一冊。結局旅行中はページが開けないままのスケジュールになってしまったけど、体感したからこそ分かるあの空気感が詰まった一冊。自然と人と神々が共存してる神秘的な島でした。バリ旅行計画中の方にお勧めの一冊です。

  • 高校以来15年ぶりに読んだ。当時は、この本を読んで、精神世界の雰囲気のあるバリへの想いを馳せたものだった。いまは当時の感覚はないのは自分が歳を取ったからだろう。大幅に加筆ということだがあまり分からなかった。バリ旅行のあと、この作品に出てきた地名やホテル名をなぞって、自分が行ったところや感じたことの差異をチェックするのが楽しかった。

  • 多重人格のマリカとその近所に住むジュンコ先生が一緒にバリに行く。物語はとてもゆるやかに進行して分かりやすく面白かった。
    天国のような島と、一時の思い出。わたしもこういう旅をしてみたい。

    第二部は吉本ばななのバリ旅行記。
    まるで青春のような友達(?)との旅行記は、とても楽しそう。

  • マリカと、マリカの脳内の友達。ジュンコ先生とのバリの旅。少年オレンジとの別れ。
    ばなな自身の、バリ旅日記。

  • よしもとばななの世界の旅①

    この正月休みにいままで「欲しいものリスト」に入れておいたシリーズものを読むことにした。よしもとばなな独特のぶつ切りの文章で進んでいく日記。バリ島には神様がたくさんいて、夕日が綺麗で海も綺麗で、リゾートホテルがたくさんあって、星空が格別で。そして、紛れもなくリゾート地だということがわかった。

    そんな南のリゾート地で仲間と過ごす1週間がどれだけ楽しいか、想像しながら読んでいた。自分も過去にセブ島に二回滞在したけど、いつお一人様だった。いつか友達を誘って南の島で過ごしてみたいなと思う。

  • 幼い頃から両親に虐待され、多重人格になったマリカ。多重人格の話は複雑な印象があったが、これは判りやすくて、ストーリーが流れるように進んでいった。

    後半は、ばななさんのバリ旅行紀。
    面白いけど、マリカの話の後でいきなり俗世間の楽しげな旅が始まって、戸惑ってしまった。
    もう少しマリカの余韻に浸っていたかった。

  • バリ!全てをさらけ出す!

  • 不調なときに読んだので余計に苦しかった(笑)

  • マリカという人格が2つある女性とジュンコ先生とのバリ旅行を通じて、もう一つの人格「オレンジ」との関係をかきあげたもの。おもしろいかはどうか別としてこれも何度も読んだ本。異国の地で解き放たれる精神。異国の地だからこそ、色鮮やかに描かれるディテイルがおもしろかった。

  • マリカのなかにいるタマシイ=登場人物たちがすごく魅力的。夢の中にいる感じ、薬かお酒で酔っ払った時に見えると聞く、七色の世界が、バリの夜の中で輝き続けている。

  • さすが吉本ばなな。バリの神々しさの表現が好き。

    他人はあまり親しくなってはいけないとか、夫と私は夫と私の子供だけを育てるべきだとか、そんなことどうでもよくて、成り行きやめぐり合いだけがあるように思えた。もちろん普段はそんなふうにすんなりとは思えないから、この世界、この森の匂いの中でだけ、その夢は突然現実になるのだろう。P45

  • ゆるーく読めてふわふわした内容。

    バリに行きたくなった。
    プールで泳いで、ビーチで泳いで、朝日を浴びながら朝食、夕日を見て、星空を眺めて。
    心を無にしてくれる、そんな旅…いいなぁ。

    多重人格のマリカと、ジュンコ先生(実際先生ではなくマリカがそう呼んでいるだけ)のバリ旅行。二人旅のはずが、いろんな人物像が出てくるのでさらに不思議な感覚に浸れる。

  • バリ島が舞台のお話⑤
    バリから帰国してすぐに読んだ本。バリが舞台のお話をいくつか読んできたけど、この作品が一番バリらしさを身近に感じられた。
    多重人格のマリカとジュンコ先生はバリに行くことになる。マリカのソファーと、
    吉本ばななはんが初めてバリを訪れ、思い、感じたふわふわとした事柄をまるで夢の中の出来事のように綴ったバリ夢日記。
    ばなな作品おなじみの原マスミさんの挿画がまた素晴らしかった。
    やっぱりわたしは吉本ばなな時代の作品が好きだなー

  • 前半の小説はあらゆる点でバリのムードに溢れていて、まさしくここを舞台にしてしか書けなかったような物語。原マスミの絵もいい感じ。後半の奇妙な一行のバリ紀行も楽しい。ただ、せっかくバリに行きながら、毎夜のようにアコモデーションを移るのは気が知れない。ばななさんって貧乏性なんだろうか。

  • 子供の頃の虐待の影響で多重人格になった「マリカ」とバリ島に行く話。後半は実際にバリ島に行った時の紀行。
    小説の方は設定に無理がありすぎ。紀行の方は昔読んだ群ようこの紀行文を久しぶりに思い出した。金持ちのおばはんが友だちと行った旅行の話をだらだらされても面白くない。そんな本でした。

  • あまり存在感のないお話だったけど、バリ夢日記はよかった。この夢は著者が現地で見た不思議な夢と、夢のような場所というふたつの「夢」がかけられているように感じた。バリにいたらきっと日焼けを気にして日本国内を歩いているのが馬鹿らしくなってしまうのだろう。五感のすべてを外にひらいて、刺激を受けて、自分の中に生まれる何か。その残り香はその後を生きていくうえでやはり影響を与えるものなのだ。

    (20130612)

  • 自宅本を10年ぶりに再読。幼い頃の苛烈な経験から多重人格となった少女・マリカとジュンコ先生が、癒しを求めてバリへ行く『マリカのソファー』、著者自身のバリ島旅行記『バリ夢日記』の2編。ビリーミリガンとは違い、マリカの交代人格が皆マリカを守る人格であったのが救いだった。自己の精神を守るために、辛い時に交代人格が生まれてしまう。そこまでの苛酷さに胸が痛んだ。原マスミさんの挿画が、バリのエキゾチックな雰囲気を演出しててとても良い。

  • 大好きなBaliが舞台の小説だから興味を持って読んでみた。
    でも、この本はそれ程好きにはなれなかったなー。
    同じくBali島が舞台の小説なら山田詠美さんの「熱帯安楽椅子」のほうがずっと好き。

  • 私が感じたバリという所は、神秘的で、だけどエネルギーが溢れていて、自然と神様と人々が互いを認め合い一緒に暮らしている、そんな所だった。
    またバリに行きたくなる。
    バロンに会いたい。

    自分の中の女性らしい部分・男性的な部分・楽観的な部分・臆病な部分。
    どれも自分の一部で私の中にありますが、まっさらな自分があるとすれば、自分自身の一部達で守られているから、生きていけるのかもしれない。

    あまり大好きで大好きすぎると遠い感じがする。
    人と人との関係に名前のつかないものがあってもいい。
    友達でも家族でなくても。

  • 失礼な話だが、読もうと思ったきっかけは某動画サイトの『オレンジ』という
    曲を聞いて思い当たったから。
    どっかで多重人格を扱った話を読んだ覚えがあって、その中にオレンジの
    名を持つ人格がいたはず……。

    そう思って友人にふわっとした説明で思い当たる本はないかと聞いた
    ところ、この本を言い当ててくれた。
    ありがとう、感謝しています。

    朝焼けで素敵に変わっていくマリカと『マリカの中にいる人たち』。
    後半のバリ夢日記がかなりオススメです。

  • 「マリカを守りたい。僕等はそのためだけにきたんだ。そのためだけにいるんだ。」

    幼い頃から両親に虐待され、心を閉ざし多重人格という心を持ってしまったマリカ。
    マリカの面倒をみているジュンコは、彼女の希望に添い、医者の反対を押し切って、マリカをバリ旅行に連れていくことに決めた。

    マリカの人格の1つである少年オレンジ。
    ジュンコはオレンジと会話するうち、彼の存在の確かさや、彼の想いに触れていく。

    『そう、あなたを故郷の国につれていってあげる。
    あなたが望む世界じゅうのどんな国にでもつれていってあげる。
    髪にきらきら光る髪飾りをつけてあげる。
    大きなお城をたてて、死ぬまで一緒に住もう。
    ぜったいに、ぜったいに、おたがいいをみすてないでいよう』



    多重人格という難しい問題を描きながらも、決して重くなりすぎず、爽やかで、怖いほどに綺麗で、時に恐ろしいくらいのバリの風景と溶け込みながら、最高の作品に描き上げた吉本ばななの最高傑作。

    バリの匂いと
    虐待の悲しみと
    自分の中の人格とのかなしいほど純粋な恋。

    すべてが夢のようで、消えていってしまうけれどそれでもそこに残る、明日への可能性と思い出が、読んだあともわたしを前向きな気持ちにさせてくれた。

    いままでのばなな作品の中で一番好きかも。
    後半は、バリ取材旅行のエッセイ。
    写真つきで、綺麗で、とてもバリにいきたくなった!

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