- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877284589
感想・レビュー・書評
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浅田次郎の小説家になるまでの「二足のわらじ」生活と
競馬に関するエッセイ。
蒼穹の昴しか読んだことなかったので、本書の内容、文体とのギャップに驚いた。まじめな人なのかと思ったら、おもろいおっさんだった。
全然、競馬について知らないけど、それでも面白く読めた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
浅田さんはどのように小説家になったのかを知りたくて読んだのですが、内容のほとんどが競馬に関する心構えやコツでした。が、小説家になるいきさつもちゃんと書かれていて満足。ギャンブルはしないのでわかりませんが、人生にも通じる教訓ばかりで勉強になります。うーん、一度でいいから競馬場へ行ってみたい。
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これは面白い本です。浅田次郎がどのようにして小説家になったかが冒頭の章で書かれています。物心付いたときからずっと小説家になると決めていた とか、自衛隊に入ったのは三島由紀夫割腹自殺の影響だ とか。 どこかの講演会でしゃべった内容を起こした物の様ですが、大変に興味津々瑠璃色の話です。そしてこの冒頭の部分はこの文庫本が初出らしいのです。 後半は完全に「競馬」のお話。これはもう玄人サンしか分からないことだらけで、競馬をほとんど知らない私は読んでいて眠くなってしまいました。でも「馬券」のことを正式には「勝馬投票券」と言う という事を知りました。何か為になる事は書いてあるのです。 もうひとつ。文庫だから巻末には「解説」が載っています。この解説の中で浅田次郎のデビュー作『殺られてたまるか!』1991年 から 『蒼穹の昴』1996年を経て 『プリズンホテル春』1997年 までの本が全部List upされています。このような情報が好きな私にはとても嬉しい解説でした。
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第二部「私は競馬で飯を食ってきた」が当然のことながら秀逸。おみそれしました、としかいえない。
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2部構成になっていて前半は作家になるまでの道のり、後半はギャンブルについての氏の考え方です。
特に後半は競馬の楽しみを知るためには比類なきものになっていると思います。
競馬に限らず、氏の観察の仕方は様々な場面で役立つことでしょう。