ガール (幻冬舎文庫)

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著者 : 桜井亜美
  • 幻冬舎 (1997年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877284671

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ガール (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 多分初めて読んだのは高校生くらいのとき。当時桜井亜美はけっこう流行ってた。何冊か読んだはず。久々に読むとあまりの感性の若さとグロい表現にうんざり・・・この後、ケータイ小説とか流行らなかったっけ。ケータイ小説、懐かしい。1冊も読んだことないけど。

  •  とりあえず、これが桜井亜美作品最後です。
     これから先、しばらく推理小説とか読んでるかもー……。
     よくわかんないけど。

     この話は、幼い頃、炎天下のしゃ虫に取り残され意識不明に陥ったことがトラウマとなり、人を愛することができない女子高生・ユーリの話。

     やっぱり、この話も、最後にエンドマークがついたような、ついてないような……そんな感じでした。
     ハッピーエンド、とはいえないし。
     これ、どうするんだよ……って思うようなことが作中にあって、その後処理もできてない。
     でも、もしかしたら現実なんてそんなものなのかもね、とか知ったような口を聞いてみる。

  • PTSDの描写がリアルです。
    きっとPTSDを知らない人には、ただ傷つく事を恐れているだけの臆病な高校生、としか思えないのではないでしょうか。

    きっと著者はPTSDを深く調べたのしょう。
    単なる心の傷では無く、「トラウマ」と戦う少年少女たちのストーリーです。

  • 若い世代の新しい文学のような気がする。
    希薄なる生き方。
    おさない頃、炎天下の車中に取り残され
    意識不明になったことがトラウマとなり、
    人を愛することができない女子高生(ユーリ)。
    テレクラ、援助交際、オヤジ狩り。

    中学1年生からテレクラに電話をかけ、それを記録していく。
    それが一種の日誌。9冊にもなる。
    Q quarry 獲物 P plunder 略奪

    「今日はどんな不幸な少女になって金をむしり取るか。
    考える時間はとても気分がいい。」

    <それ>に見えるようにすべての表情を消し去った。
    <それ>は誰とも言葉を交わさず、
    思考の交換もしない。
    生命そのものに何の目的も持たないから。
    愛や悲しみ、絶望なんて過剰な生体反応は、一切おこらない。

    頭上から伸びてくる巨大な舌が、あたしの身体をなめ尽くす、
    逃げ場のない熱気が、じりじりと皮膚から吸い尽くす感覚と
    ともによみがえってくる。
    ラップをかけられてトレイにのせられ、
    電子レンジで加熱されている魚みたいに、
    熱は容赦なく内蔵まで突き刺さっててくる。
    全身が乾燥フルーツのように水気を失い、
    みにくく皺くちゃの老婆のようにちじみあがっていくのが、
    自分の目に見えている。

    ゲームのように男たちを狩る。
    ここでは「少女」たちに欲情する中年男性たちは、
    「獲物」でしかなく、社会的な処刑をする。
    PTSD 心的外傷後ストレス障害

  • 「少女」が出生にまつわるトラウマを乗り越えて、街に生きる自由な「獣」の本性を取り戻す物語。

    主人公の女子高生ユーリは、仲間のケンジ、イズミとともに、テレクラ、援助交際、オヤジ狩りなどの行為をくり返している。彼らの誰もが、自分たちは『獲物』たちとは違うと自分自身に言い聞かせながらも、ほんとうの自由と強さをそなえているわけではなかった。

    イズミは、自分や妹に性的な関心を向けてくる父を殺し、その父にすがりつくだけの母を失うことで、中学の頃に受けていたイジメを忘れるために足が不自由なふりしていたケンジは、ユーリと一緒にいることを願うことで、「獣」の本性を取り戻す。

    ユーリもまた、自分自身のうちに眠る〈それ〉のために、自由に人を愛することができないでいた。彼女が〈それ〉を飼い始めたのは、5歳の誕生日が来る直前、ホテルで母親が男と会っている間に、車の中で死にかけたことがきっかけだった。以来彼女の中に、自分自身の愛や悲しみ、絶望といった感情から切り離された〈それ〉が住み着くことになった。そんなある日、彼女はテレクラで知り合ったマキガミという男とのセックスによって、〈それ〉を支配されることになる。

    ケンジとイズミは、自分たちのもとに戻るようにユーリを説得するが、ユーリはマキガミのもとに向かう。そこで彼女は、あの日ホテルで母親と会っていた男がマキガミだったことを聞かされるが、そのマキガミも、愛をささげていた少女ルミカとその母親によって殺され、ユーリ自身も室内に閉じ込められて火を放たれる。ユーリは、5歳のとき車の中で熱に焼かれた記憶のフラッシュ・バックと戦って、ついに部屋から脱出し、自分を待つケンジのもとへと歩み出す。

    第一作の『イノセントワールド』に比べると物語の構造は分かりやすいが、少し内容が薄いと感じた。

  • 女子高生とデークラと癒しとSEXと子役の物語。

    思春期のリアルと、誇張な性描写と、小説の奇なりがあわさって、なんともつかめない話だった。

    出てくる人物、みんな病んでる。

  • ・いつだって愛される自信なんかない。だから誰も愛さないふりをするのが、プロのデークラ嬢なみにうまくなった。
    ・「だから、あたしは『もの』みたいになりたいと思った。傷つけたり、傷つけられたりするぐらいなら、何も感じない方がまだましだから」
    ・あたしは傷つくかわりに、どう扱われても大丈夫なように、自分を「もの」にすることにしたの。

  • ベンツのマーク

  • (メモ:高等部2年のときに読了。)

  • すらすら読み進めることができました。

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