120% coool (幻冬舎文庫 や 1-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877284749

感想・レビュー・書評

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  • 良かった。どんな場所にしろ今いる場所が居場所なんだよみたいなセリフがめっちゃ良かった。それと亀の餌の話がめっちゃ良かった。

  • 唇から蝶
    非現実的だけどそそられた
    心と口は反していることの表現みたい
    黒いコートの衿に赤い口紅!

    newspaper 新しいニュースを知らない言葉で知る
    一緒にいる時間の空気の色 恍惚

    目に見えるものの価値は自分で決める

    DIETCokeの女性 素敵

    大きさを越えた時にクールは人間を支配する

  • 私の唇も、青虫になっちゃいそう


  • 恋愛ってなんだろう。
    ゴールはセックスなのか、セックスはスタートなのか。
    大切に想うのに傷つけて、勝手に傷ついて。
    いつだって不安は未来からやってきて、今を大切に出来ない。
    でもその不安定さ、不完全さすらをも愛おしく思う。
    だってそれが恋愛だもん。

  • 結構な大人の短編集。
    電車で読むときは若干周りを気にした。照笑

    登場人物みんな、いろいろ正直。
    恋愛の描写のなかで、自立しないとと思えるフレーズがある。
    「あんたが、あんたでいられる場所って、あんたがいるとこ以外にないんだよ。」とか。

  • 色んなかたちの、恋愛短編集。
    ぼくの妻の唇は青虫である‥ここから始まったので少々ギョっとしました。

  • 2015.7.25

  • 『100%の完璧な快楽では、愛という陳腐な言葉が入り込む。それを打ち消すには、もう20%を必要とする。』

    ロマンティックでドラマティックな短編集。「唇から蝶」が好き。

  • coolじゃなくcooolなんですね。かなを振ったら「クーウゥゥル!」みたいな感じ。キンキンに冷えてるような。
    雨の化石とNEWSPAPERが好き。

  • 独特な雰囲気がある、大好きな短編集になりました。
    どれも好きですが、ガリレオの餌は終りが好きです。
    120%Coolの雰囲気も大好きです。
    最初にある作者の言葉「幸か不幸か、いまだに、私は20パーセントモアを求めて右往左往している」が、なぜかとても印象的でした。

  • んー難しいかも・・・
    っていうか、今となっては冷めたピザ。

  • 青虫の唇を持つ妻との奇妙で、とびきり官能的な結婚生活を綴る「唇から蝶」。原書や英字新聞で雑然とする学生の部屋で、人妻が感じるせつない愛を描く「NEWSPAPER」。100%じゃだめだ。120%のクールを求めて、N・Yの冬を過す3人の愛と生き方を捉えた表題作。誰でもできる恋なんてつまらない。山田詠美が新しく書いた9つの鮮烈な愛。

    ------------------------
    何故か、女性が書く恋愛小説が苦手。この人の作品はリベンジのつもりだったけど、全くダメだった。読み切れませんでした。

  • 山田 詠美さん初めて読んだ。
    すごい。
    この人の小説は、ストレートだ。
    技巧とかじゃなく、文体とかじゃなく、この時代に小説でしかできないことをやっている。

    その上で、あえてしびれたフレーズを抜き書きする。
    「思い出が甘いのなんて、本当の恋じゃないのよ」(雨の化石)
    「泣くというよりも、涙をこらえるという努力の方が余程、愛に近いと、私は思う」(DIET COKE)
    「セブンイレブンに慣れている男は、なかなかに、ハードボイルドだ」(R)

    コークとペプシの物語、私は「R」にとくにしびれた。

  • 『DIET COKE』がなんとなく良かった。

  • 唇から蝶

  • 9つの恋愛を喪失、不倫、官能、純粋など色んな側面を持って描いた小説。
    良くも悪くも山田詠美節な短編小説なので好き嫌いは別れるかな、と思います。
    個人的には「唇から蝶」「ガリレオの餌」「R 」「120%Coool 」が良いなっと思いました。

    *「唇から蝶」は青虫が唇になってしまった美女と醜男の奇妙な関係が気持ち悪いのに官能的に切ないなぁと感じました。
    *「ガリレオの餌」はハードボイルド作家で恋に浮かれる木島と山川クンが可愛い!ビッチな女の子も良い性格だなぁと
    *「R 」主人公に対して彼氏が言う「寝言で言ってた。眠りながら絶望するのって、すげぇと思った」(p.211)というセリフが胸にストンと落ちてきてすごく良いなぁと思いました。
    *「120%Coool 」は下品で真っ直ぐじゃない。でもカッコイイです。

    あとがきも詠美さんらしいです(*´ω`*)

  • 80年代のロマンス映画を古びた映画館で見ているかのような複数の短編集物語。

    恋に恋い焦がれているような甘酸っぱさなんて微塵もない。
    あるのは、相手が好きだという感情だけ。
    sexはただの手段であり、僕みたいなまだまだガキんちょの愛やら恋やらそんなものがどんなに型通りで退屈なものかを教えてくれた。

    なろうとは思わない、そんなことより自分の道を歩くだけ。

  • 唇から蝶 Butterfly Was Born
    彼女の等式 Her Equality
    待ち伏せ Wating on the corner
    ガリレオの餌 Galileo's Bait
    Newspaper
    雨の化石 Fossil of Raindrops
    Diet Coke
    R
    120%Coool

    から成る短編集

    彼女の等式と雨の化石とRが好き

    Amyが綴る言葉達はほんとステキだ

    120%coool...

    心をぎゅっと鷲掴みされちゃうんだな

    わたしもとびっきり純粋で不埒なXがしたい!

  • 題名の通りにとってもクールでした(∩.∩)

  • これを機に、山田詠美の魅力に取り付かれた。
    この中の「彼女の等式」は何度読んだことか。

  • いろんな小説はフィクションやとおもってたけど 一人の作家の本を何冊か読んでいると フィクションのなかに必ず作家自身の記憶がまぎれている
    小説って そうなんや

    とてもおもしろい短編集 興味深いという意味で
    いろんな愛の形 いろんなセックス いろんな物語
    体験してないことを描くと 少し滑稽で身に合ってないかんじがする それがしないので冒頭のとおり
    経験がすべてである

  • 全体的に山田詠美色がすごーく強い作品集。
    この中の「R」という話がすごく好き。

  • なんとなく嫌な感じの引っかかりを感じながら読んだ、、、。
    嫌な感じがするクセにグングン読めた( ´艸`)
    最後まで何が引っかかってるんかは分からんかったけど。
    読み終わった後の満腹感は何やろう?
    アタシにはタイトル通り120%でキャパ超えちゃってる1冊?

    ☆唇から蝶(Butterfly Was Born)
    ☆彼女の等式(Her Equality)
    ☆待ち伏せ(Waiting On The Corner)
    ☆ガリレオの餌(Galileo's Bait)
    ☆NEWSPAPER
    ☆雨の化石(Fossil Of Raindrops)
    ☆DIET COKE
    ☆R
    ☆120%COOOL

  • 「比喩表現が甘やかでロマンティック」――山田詠美さんの小説を読むといつも感じることです。この人はほんとの小説家なんだな、と、短編集を読むとますます思います。
    とりわけドラマチックでもない些細な日常のなかにあるドラマ。そういうことこそが、本当はいちばんドラマチックなのかもしれない。様々なシチュエーションのなかで、人を愛したり別れたり…。
    短編がたくさん収められている小説ですが、私のなかでいちばん印象に残ったのは、一番目の『唇から蝶』。非現実的でファンタジーな世界なのに、まったく違和感がなかった。こういうお話、大好き。
    こういう小説集を読むと、自分もいろいろ経験すべきなんだな、と思わされます。とりあえず恋をしようと(笑)

  • 短編集

    山田詠美さんの短篇集読むといつも思うけど
    かっこいい女性が多い
    女の人って本当にかっこよければ男なんて目じゃないぐらいかっこいい
    しかもとても女性的な意味で

    憧れるわ、年上の女

  • 友達がオススメしていたので購入。
    山田詠美の本は放課後の~しか読んだことがなかったので、今回のは放課後の音符みたいに高校生の(・∀・)キュンキュンした恋愛と言うよりは少し官能的でヴァーチャリスティックな恋のお話だったような気もします。ただ、9つの短編全てセックスをネタにしている、というか「セックス」という言葉が多用されているため、この言葉に対する自分の美意識を汚されているようだった。あまりに露骨に、多用すると陳腐なモノになってしまうし、飽きてしまう。

  • not cool

  • 「唇から蝶」が特に好きです。設定だけ聞くとグロいけど、とても官能的。詠美さんにしか書けない話がたくさん詰まってる短編集だと思います。

  • 「彼女の等式」

  • 詠美さんらしさがある小説だと思います。学生の頃によく読んでいました。「待ち伏せ」と「ガリレオの餌」が好き。

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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