夢について (幻冬舎文庫 よ 2-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 781
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877285005

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすい短編集
    よしもとばななさんの世界観に至る吉本さんの性格や考え方が垣間見える。
    人間味あふれる話も多く、読み終わりはほっこりと寂しさを感じた。
    面白い夢や心残る夢を見たら、私はこの本をまた読みたくなるはず。

  • 夢の中で見た描写があまりにもリアルで、さすが作家だなぁと感じた。物語を作るように夢も描かれているんだとしたら、日々の暮らしも豊かな感性を持っている人なんだと思う。

  • 青だけを使ったイラストが綺麗な本。ぜんぜん古くささがなくて、本当のことばかり書いてあるみたい。
    よしもとばななさんは最近読み始めたけど、この人も漫画好き、わたしも漫画好きなのでなんだか安心して読める気がする。

    6/7/2017 EST

  • 年初から素敵な本にばかり出会う。
    今年は良い年になりそうです。

    「生きていくことは、本当はもっとこんなふうにエロティックで、食べること、性と、死ぬことと、大自然と、何もかもがこんな風に大胆に野蛮にしかも美的に混在しているんだなあ」

    「生きていることは、ただ美しいです。そして一期一会、というのは単なる事実なのです。
    反省します。」

  • 大好きな作品です。ばななワールドが堪能できる一冊。

  •  現実的な夢や、あり得ないことばかりが起こる夢。予知夢を見たり、他人と同じ夢を見たり。たくさんの“夢”にまつわるエッセイ。<br><br>

     友人達と、夢の話をするのは楽しい。私が聞いた中で、最も興味深かったのが“夢の中での自分の家”の話。現実の自分の家じゃないし、見た事もないのに、いつも夢の中の自分はその家に住んでいるんですって。<br>
     吉本ばななの宗教に対する考え方が好き。“宗教”と聞くと、オカルトや危ない集団というイメージが強いけど、だれもが一度は考える「なぜ生きるのか?」を真剣に探求する人達の、一つの結果が宗教なんだと思います。だから、哲学者や自己表現活動をする人々と共通する点が多いのでしょう。<br>
     それでも、確かにうさんくさい宗教人はいます。その判断は、おのおのの自己責任。自分の哲学を磨いていれば、本物と偽物の区別がつくのでしょう。(何が本物で何が偽物かも、人それぞれですが)<br><br>

     イラストを描いている原マスミさん。本編にも度々登場しています。ブルーが夢うつつの優しい時間を彷彿させます。別の色だと、どんな絵になるのかが気になる。

  • 挿絵も好きだし、心に残る。夢の本だけに、読んでたら不思議な夢を見てる気分になる。

著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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