愛はプライドより強く (幻冬舎文庫 つ 1-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877285814

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  • 読了

  • 仕事を辞め小説家を目指すナオトと、仕事を続けながら彼を支えようとする恋人ナナ。2人の間にはいつしかどうしようもない溝が出来ていた。
    ナオトは過去に付き合った女性に、ナナは街で知り合った男に、お互いには長く感じていないような想いも持ち…

    なんともいえない90年代の香りが残る恋愛小説。
    初・辻仁成作品読書、だったけれど、あーうんこんな感じだろうねー、なイメージ通りの文体でございました。

  • この物語のことを思い出すとき、私はその内容よりも、そこを流れていたメロディを思い出す。
    小説を読んでいるというよりも、音楽を聴いているような、流れを感じる一冊。

    辻仁成の作品の中で、私が最も好きな小説である。

  • ナナは凄い。

    やっぱり女はこうじゃないとね。

    辻さんらしい本だったな。

  • 一つの章が短く、たくさんの章から構成されていた為すんなりと読めた。
    私は、愛はプライドより高いのかも…と思う。

  • すごくロマンチックでナイーブな男の人が描かれていて、特に衝撃的なことはなかったけど結構好きだった。
    二人の心のすれ違いはすごく良く分かった。痛々しいほど。
    でも最後につなぎとめていたものが残りきれなくてよかったー。
    あとがきに“恋愛をするのには力がいる”という一言、やっぱりそうだよね。って納得。みんなそうなんだよ。頑張らなきゃ!

  • うーん。。。
    読みやすい小説ではありますが、心の奥底に残るかというと、そうでもないというか・・・

  • 辻仁成の書く恋愛小説の主人公を演じる男は皆一様に優柔不断で情けない。
    言葉は悪いが、分かりやすく言うと、女々しい。

    しかし、そんな今作中のナオトに反感を持ちながらも一方では本質的な共感を抱き、心中罵倒しながらももっと深奥では応援している自分は一体何なのだろうか?

    こんな男は嫌いだ、なりたいもんじゃない、俺はこんなんじゃない、と強く思うのに、どっぷりと作品の世界に浸り漬かっている。
    それはまあつまり、そういうことなんだろう。

  • 面白かった。プライドが高過ぎると愛は逃げていくもんなんだ、って分かった。愛はプライドより強くないとだめなんだ。

  • 人が人として生きるプライド小説。

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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