- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877286354
感想・レビュー・書評
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久々に唯川恵作品を読んだけど、やっぱりいいな。読みやすい。
読み手があれこれ考えないと頭に入ってこない本もあるけど、これは本の方がきちっとリードしてくれるので、それについてくだけでオッケーみたいな。がっつり読みたいときは物足りないかもしれないけど、疲れてるときには持ってこい。なのでタイミング的にピッタリでした。
たまにやってくる孤独感をやり過ごしながら、単調な毎日を過ごす24歳のOL志織がある日高校時代の仲間に偶然会ったことがきっかけで、一気に過去に引き戻される。キラキラして充実していた過去。
私は志織くらいの時も今もそれほど絶望していないし、戻りたいと願ってしまうほどキラキラした過去もないので、なんとなく他人事のように淡々と読んでしまった。
似た経験のある人が読んだらもっと心に響くのかもしれないな。
でも、大人になって毎日化粧をするようになって、心にも化粧してるみたいだと話す志織には少し共感してしまった。
顔の化粧はすぐに落とせるけど、心の化粧はどうやって落とそう?
過去に戻りたいとは思わないけど、美星町の星空は私も見てみたいと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドロドロしてない唯川小説(゚∀゚)
なんだか、たまにはこういうのも良いかも、です。
相変わらず読みやすい。 けど展開が読めちゃうってのも難点(笑)
それでも、やっぱりベッドで読むには難しいとこが無くてスキです -
2010/04/03読了
シンプルだけど心がほっこりするいい話でした。
岡山も出てくるし、満足!
夏彦いい奴すぎる!けれどそれ以上に、篠田さん最高です
海辺をバイクで走るシーンがお気に入り。
夏彦=彦星 志織=織姫 ってところかな。
なかなかの良作だと思うよ。 -
せつねー!!いや、まじせつない!久々に後味がすっきりした作品。唯川さんの恋愛観はわりと共感できるところが多い。
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24歳の志織は高校時代に思いを寄せていた夏彦と再会し、変わっていない彼を眩しく思う。そして「あの頃」を懐かしむ「大人」になってしまった自分に気づき胸の痛みを感じた…主人公が自分と同い年、ということもあってすごく身近に感じたお話。ときどき、今の自分はきっと高校生の頃の自分が思い描いたものとは違うんだろうなと思うことがある。小説の中のかつての高校生たちは皆それぞれ現実と必死で折り合いをつけようとしていて、その気持ちもわかるから色んな意味で切ない。切ないけど、最後の最後に「よかったね」と微笑みたくなるような爽やかなお話。あの頃以上に楽しく一生懸命生きていきたい、そう思った。
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「とうとう好きな人に想いを打ち明けることができなくて、離れ離れになって再会。」というシチュエーションでの女性側の想いがとてもよくわかるので、読んでいて切なくなりました。
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ほんの1時間程で読み終わり^m^
高校時代の友人達や片想いやった人との6年ぶりの再会。
24歳の主人公・志織と友人たちの色んな事に対する焦燥感と不安、、、。
苦しい。
なんとなく焦ったり不安になったりする時期。
やからこそ、本当の自分を隠してまうんやろうなぁ。 -
「どうしてバレンタインは二月十四日しかないのかしら」
*
サマー・バレンタイン
この日、彼に想いを伝えてみませんか。
星降る夜のもとで。
あとがきが一番お気に入りです(笑) -
ちょっと物足りないところもあるけど、ロマンチックな話と思う。
OLの日常がわかるような。
ベタな恋愛小説かもしれないけど、なかなか好きかな。