- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877286927
感想・レビュー・書評
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「そうです、僕が酒鬼薔薇聖斗です」
実際に起きた事件の
少年ダイドウカズキ君の物語を桜井亜美さんが書いた。
決して否定も肯定もしない作品。
沢山殺してしまった少年は
世界から殺されそうになっていた
そうして初めに自分を殺したんだねとアタシは泣けてきた
殺人は決していいことではない
犯罪だ
でもそうなってしまった
そうしてしまった
そんな子供の心を作ってしまった
世界を考えてあげて欲しい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Schoolの綴りを間違えるエピソードを入れてくるかを気にかけていたが、入れてこなかった。
そのエピソードのあるなしで厨二病感増し増しになって深みがでるのに。
作家は酒鬼薔薇聖斗に寄り添うことが作品を創造するにあたりの必須条件だが、私たち読者は決して彼を許さず嫌悪を示すことが大切だと思う。 -
酒鬼薔薇関聯本二冊目。
桜井亜美は前から読んでみたいと思っていて、先日映画『ぼくたちは上手にゆっくりできない。』で最も桜井亜美の作品が良く、この本のことは知っていたので、これを買った次第。タイミングが来たということで読んだ。
『さよなら、ニルヴァーナ』と違い、酒鬼薔薇本人が主人公になっている。興味があると言いながらノンフィクションやルポルタージュ本などは読んでいないので、この小説の内容がどこまで事実に基づいているのかは分からないのだけれど、彼の内面を描こうとした心意気はすごいと思う。ただ、作者が女性だからか彼が小動物などを殺害するときに感じていた性的興奮の話などはほぼ出て来ず、彼の信じる「神」に対する信奉に重きが置かれていたのが違いかなと感じた。
実際はどうだったのか。次はいよいよ『絶歌』である。 -
桜井さんが何でこの本を書いたのか
全然分からない。
物語としては面白いのに、
嫌悪感を抱くほど好きになれない。 -
好き放題書いてますね…。こういう商売が私はもともと好きではないようです。
桐野夏生のグロテスクも形式は似てますが、あれは物語の掘り起こしという点でこの作品とは異なるのではないかと。 -
中学か高校のとき、これで読書感想文書いて、学校代表にしてもらった記憶がある。でも何を書いたかはぼんやりとしか覚えていない。「認められたい」という欲求を軸にしてたような記憶。当時の作文、読みたいけど読みたくない!
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亜美っぽくないようですごく亜美っぽかった。
こういうのが根本にあるんだろうなぁと思う。 -
どこまで取材したものかは分からないけど、とにかく衝撃だった。最悪なのに引き込まれた。
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★あらすじ★
13歳のカズキは、妄想の世界の親友BJとしか会話ができない。「世界を破壊しろ!」という命令を守るため、14歳になった彼は儀式を始める。<そうです、僕が酒鬼薔薇聖斗です>衝撃の問題作。 -
高校1年生のときに読みました。
今私達の日常の中で、高校生や中学生が人を殺してしまったニュースなんてよく耳にする。
私達は、もぉ驚く事なんてない。
「またか。」
10年前を思い出して欲しい。
あの時代、少年犯罪、特に17歳による犯罪が増えてて、「危険な17歳」「17歳になると皆が犯罪を犯す。」
なんて言われてたのを覚えている。
私はどんな17歳になるんだろう。
17歳になるのが恐かったような気がする。
1997年、神戸で起きた酒鬼薔薇聖斗の事件。
14歳の彼が犯罪を、しかも、首を切り取り校門に置くという衝撃的な事件を起こした。
彼を皆が“異常な人間”とした。
近所の子どもを殺して、その死体の首を切り取り、洗面所でその首を清めた。それを学校の校門に置いた。
けど、彼だって人の子。 お父さんとお母さんがいて、家族がいる。
彼は学校では被害者だった。
周りの子に無視されて、いじめられてて。
“痛みを知ってる人は、みんなに優しくできる。”
それって本当なのだろうか。
じゃぁ、どうして彼は人を殺してしまったのだろうか?
それは、彼を救ってあげる人がいなかったから。
愛をあげる人がいなかったから。
彼はずっと助けを求めていたのに。本当は淋しくてしかたなかったのに。
「そうです、僕が酒鬼薔薇聖斗です。」