義務と演技 (幻冬舎文庫 う 1-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877287078

感想・レビュー・書評

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  • 2022.10.03 読了

  • 経験のない人の創作。どこか不自然。

  • 苦しい。
    妻と子を何より愛おしく思っているのに、
    セックスだけは出来ない。
    愛人と妻の違いは、セックスの有無だけであとは全て同じなんだから愛人の方がセックスがあるだけ良い・・・
    確かに愛人の言う事は正しいけれど、それが腑に落ちない夫。
    このシーンがとても切ない
    情?
    家族、夫婦、性って凄く難しい。

    結婚してすぐに子どもができて…って色々あてはまるからこそ
    ぐっときたのかな

    苦しいけれど、好き
    最後妻の辛さに、気づけば涙が!

    夫にも読んでほしいなぁ彼はどう思うのかしら。

  • 小説ではあるけれどものすごいリアリティーのある作品に感じた。結婚ってなんだろう?!あらためて考えてしまった。
    男にとって結婚は、いつでも・・・できる女ができること、みたいな登場人物の台詞があって、衝撃的だったけれどなるほどなと同時に思ってしまった。
    職場の男性陣の意見を聞いてみたくなりました。

  • こういうことってあるんだろうな、というリアリティが感じられた。

  • ずいぶん前にドラマになってたなあ、と思いつつ読んだ。
    「結婚」と「セックス」について書いてあるように思うが、解説に、これは実は「結婚」と「愛」がテーマではないか、と書かれていてなるほどと思った。
    「妻」と「愛人」の違い、夫婦というもののあり方について、いろいろと考えさせられた。結末がよかったと思う。

  • 夫婦のセックスは、欲望を満たすためのセックスではない。しかし本来のセックスを楽しむためには、欲望を満たせるようにしなければ、果ては義務ですることになり演技で応じることになる。
    精神的セックスレスの夫婦のそれぞれの立場での内面を分かりやすく描いた本作品は、セックスレス当事者にはもちろんのこと、模範解答しかよこさないカウンセラーとかいう人々に是非読んでいただきたい。

  • 何となく手にとってみた内舘牧子の本。
    結婚、夫婦って怖いなって感じ。
    割と面白かった。得るものは無いけど。

  • 抱いてほしいと思う妻・みさきと、
    ひたすら回避する夫・謙次のセックスレス夫婦。
    「義務」だと励む夫・芳彦と、
    「演技」で応える妻・祥子の互いにセックス好きと誤解し合っているセックスあり夫婦。
    それぞれお互いを思う気持ちは強いのに、ちょっとしたことがスレ違いになる。
    葛藤するみさきの心にドキッとさせられ悲しく思うことが多々。
    なんでもさらけだせばいいってものではないな。
    2008/8/28

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著者プロフィール

1948年秋田市生まれの東京育ち。武蔵野美術大学卒業。1988年脚本家としてデビュー。テレビドラマの脚本に「ひらり」(1993年第1回橋田壽賀子賞)、「毛利元就」(1997年NHK大河ドラマ)、「塀の中の中学校」(2011年第51回モンテカルロテレビ祭テレビフィルム部門最優秀作品賞およびモナコ赤十字賞)、「小さな神たちの祭り」(2021年アジアテレビジョンアワード最優秀作品賞)など多数。1995年には日本作詩大賞(唄:小林旭/腕に虹だけ)に入賞するなど幅広く活躍し、著書に映画化された小説『終わった人』や『すぐ死ぬんだから』『老害の人』、エッセイ『別れてよかった』など多数がある。元横綱審議委員で、2003年に大相撲研究のため東北大学大学院入学、2006年修了。その後も研究を続けている。2019年、旭日双光章受章。

「2023年 『今度生まれたら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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