俺はその夜多くのことを学んだ (幻冬舎文庫 み 1-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877287153

感想・レビュー・書評

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  • 高校?の時に教科書だったかに載っていて読んだのですが、10年以上たった今でもたまに思い出すくらい印象に残ってる。

  • お洒落なイラストとは裏腹に、流石は三谷幸喜さん。しょーもない男をこれでもかと書いてるのが笑える。 大人の絵本です☺️

  • ことあるごとに読み返す本。
    三谷幸喜が描くの「大人の絵本」のような物語だ。
    秘かに想いを寄せる同期の女子と映画に行った夜、
    一人悶々と思い悩むシチュエーションコメディ。
    わずか10分あれば読み終わってしまう。
    読むたび多くのことを学ぶ。
    いや本当はいつも同じたったひとつのことを学ぶ。

    なぜだろう。
    いつだって同じパターンの失敗をする。
    いつだって同じところで躓く。
    分かっていても、またやってしまう。
    どうしたって譲れない。
    いつの日か反省したこと。
    いつの日か直さそうと誓ったこと。
    それなのに巡り巡って同じところに陥る。

    でも繰り返される失敗が、
    自分そのもののような気がする。
    悲しんで落ち込んで涙が出ても、
    それでいいんじゃないかと思い直す。
    そこには確かに自分がいる。
    これからもきっと同じ失敗をする。
    なぜだと膝に手をつき、
    地面を見つめる日がまたやって来る。
    それでもいい。

    人生は近くで見ると悲劇で、遠くから見ると喜劇。
    そんな言葉を聞いたことがある。
    喜劇なような悲劇を、悲劇のような喜劇を抱えて、
    これからも目いっぱい生きていこう。

  • 2021.04.29 読了。
    イラストが綺麗でお洒落。
    まさに大人の絵本。
    ただ、大人にしては内容としては幼過ぎるので、「ちょっぴり」大人な絵本って感じかな。

    恐らく誰もが通る道、通過儀礼だよね。
    恋愛って楽しいけれど、上手くいかない時は大体こんな感じ。こんな気持ち。

  • コメディ、か?悲哀に富んだ人生活劇。
    もう少し人生経験を積んでから読み直したい。

  • 三谷作品大好きです。

    学生時代にサークルの先輩から借りた、VHSに録画された舞台(確か『ショウ・マスト・ゴー・オン』)めちゃめちゃ面白かったなー。DVD化してくれないかなー戯曲売ってくれないかなー絶対買うんだけどなー。
    『ラヂオの時間』とか『ステキな金縛り』とか『12人の優しい日本人』とか映画もイイですよねー。シナリオ出版してくれないかなー絶対買うんだけどなー。

    と、常日頃から溢れる”三谷欲”を持て余していたので、こちらの短編小説(?)を舐めるように拝読いたしました。

    好意を寄せる女性と映画を観に行くことに成功した奥手な男性が、ふと「今日は楽しかったね」的な内容の電話をかけてみようかと思い立ってしまったのが運の尽き。哀しくも滑稽な一夜が始まります。

    唐仁原教久氏の挿絵と相まって、こう、大人の絵本とでも言いましょうか、活字だけの小説よりもより演劇的な仕上がり。
    ってか、フォントサイズ変えるの卑怯です。それだけで笑っちゃう。

    ちなみにこの作品、高校の現代文の教科書に載ってる(=載せてる出版社もある)んですよね。どんな授業するんだろう……。

  • ストーカーの話。だと思う。女性との距離の取り方がわからない可愛そうな男の話かと思いきや、後半から狂気が盛りだくさんです。小指の先程度にゾッとしたいときにはおすすめの本。

  • 買うまでもない本だったな…。
    10分で読了。
    三谷さんの淡々とした文章と唐仁原さんの日常を切り抜いたような絵の共演はそれなりに味わいがあるものの、ひとつの作品として世に発表する価値がある内容か?という疑問も浮かんでしまった。

  • 迷ったらやめる。

  • 図書館の本

    一番最後の「学び」が一番良かった。
    なるほど、そういうものか。

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著者プロフィール

1961年生まれ。脚本家。近年のおもな舞台作品に「大地」「23階の笑い」「日本の歴史」「ショウ・マスト・ゴー・オン」、ドラマ作品に「風雲児たち?蘭学革命篇?」や「誰かが、見ている」「鎌倉殿の13人」など、映画監督作品に「清須会議」「ギャラクシー街道」「記憶にございません!」などがある。また、おもな著書に『三谷幸喜のありふれた生活』シリーズ、『清須会議』など。

「2022年 『三谷幸喜のありふれた生活17』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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