家畜人ヤプー 3 (幻冬舎アウトロー文庫 O 36-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 362
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877287832

作品紹介・あらすじ

イース人のヤプーに対する態度は、徹底して残酷かつ非道なものだった。クララは初め、嫌悪感を示すが次第に順応していき、やがて麟一郎を私有家畜とすることを決意。去勢手術などの生体加工を施され、変わり果てた姿となった麟一郎は、クララの「尻洗礼(パブティズム)」を受けてヤプー・リンとなった-想像力の限りを尽して描きあげた倒錯の万華鏡、第三巻。

感想・レビュー・書評

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  • いやーそれにしても狂った小説だなぁ。
    まさか日本人はもともとイース人が過去に連れて行っていたヤプーだったなんて。
    リンもすっかり犬が板についてきちゃったし、
    この狂った物語は一体どこに着地するんだろう。
    でも流石にバーで排泄物や反吐をご馳走だって食べる場面は気持ち悪かった。

  • 恋人を後ろからも犯せるのはイース女性冥利すぎる。

  • イース人のヤプーに対する態度は、徹底して残酷かつ非道なものだった。クララは初め、嫌悪感を示すが次第に順応していき、やがて麟一郎を私有家畜とすることを決意。去勢手術などの生体加工を施され、変わり果てた姿となった麟一郎は、クララの「尻洗礼(パブティズム)」を受けてヤプー・リンとなった―想像力の限りを尽して描きあげた倒錯の万華鏡、第三巻。

  • 記録

  • 天狗が出てきたあたりから、人間の体がグロテスクに変形した姿が出てきて面白くなってきた。でも日本について書かれている小説という印象が強くて、個人的に日本論にあまり興味がないせいか、その部分はあまり面白いと思えない。

  • 第26~35章まで。この3巻の途中から、未完だった昔のバージョン(角川文庫)では読めなかった続きが読めます。

  • ここで止まってます。はやく4巻よみてえー。

  • 読むのが大変だった・・説明が・・結局すっ飛ばしてしまった。
    古事記や日本書紀などにある「高天原神話」(記紀神話)なんて・・・どこまでも続く妄想?はたまらなく面白い!!
    アンナ・テラスが天照大神とか、知ってる神話の範囲だと最高でほんと笑えるのだけど(ただし失笑)、やっぱ知識が足りないと面白さ半減だな〜。ちょっと自分に残念。


  • 沼正三はこころの師。
    というより、今風に言うなら俺の嫁(失礼な)

    必要のない人には永遠に必要のない物語。理解出来ない人には永遠に理解出来ないだろう。
    でも、差別や差別される人間の心理、状況、意識、そういうものへの鋭い観察眼は、決して変態小説で黙殺できないものがあると思う。
    傑作だと思うんだけどなあ……。まあ、誰にもは絶対に勧めない。むしろ、理解出来ないやつには読んで欲しくない。汚されたくないというか。

    本当に頭のいい人が、自分のすべてを傾けて砕身に細心に作り上げた世界なのだと思う。
    それは美しく醜く、絶望と希望に満ちあふれて底なし沼のように深い。

  • 08.05/12 08.05/30

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著者プロフィール

1926年3月19日福岡県福岡市生まれ。
本名、天野哲夫。
旧制福岡商業を卒業後、満州特殊鋼鉄株式会社に就職、帰国して海軍に入隊。復員後は、風俗誌にマゾヒズムをテーマにした原稿を投稿する傍ら、数々の職業を遍歴し、1967年、新潮社に入社。同社校閲部に勤務しながら、小説・エッセイを書き続ける。風俗誌「奇譚クラブ」の連載をまとめた『家畜人ヤプー』が戦後最大の奇書として話題となる。
2008年11月30日逝去。享年82。

「2012年 『劇画家畜人ヤプー4【復刻版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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