妖鳥 (幻冬舎文庫 や 6-6)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (696ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877288051

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  • 入院した刑事の御見舞に来た部下、彼の頼みで搬送された時に
    いた看護婦を探す事から始まるミステリ。

    探す看護婦は二人いるが、それが一向に突き止められない。
    その内に病院では事件が起こり一層謎が深まる。
    病院に伝わる「妖鳥ハーピーの伝説」も輪をかけて事件を
    暗く重くさせ雰囲気を出している。

    なんというか古臭いというか謎めいた単語が
    めちゃくちゃ多くて。妖鳥のウワサ、カラスを埋める少年、
    念仏を唱える付き添い婦、無菌室で自殺した昏睡患者、
    いきなり焼死した看護婦、見えない部屋、
    消えた大時計の長針などもう数え切れない。

    しかもそれらが伏線になってちゃんと解決するから面白い。最
    初から提示されている「女は天使か悪魔か?」という命題は、まぁとりあえず読んでください。

  • ミステリがさほど重要じゃない話。
    でも、面白い。
    ゴシックのかほりがする。
    謎の美少年、完全な密室、記憶喪失、謎の老婆……。
    わー、面白い。
    でも、別に同性愛は要らんかったな。
    恩田陸の「小説以外」を読んで読んでみた。

著者プロフィール

1950年生まれ。74年『神狩り』でデビュー。『地球・精神分析記録』『宝石泥棒』などで星雲賞、『最後の敵』で日本SF大賞、『ミステリ・オペラ』で本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞を受賞。SF、本格ミステリ、時代小説など、多ジャンルで活躍。

「2023年 『山田正紀・超絶ミステリコレクション#7 神曲法廷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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