BLACK OUT (幻冬舎文庫 わ 1-5)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877288082

感想・レビュー・書評

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  • 不法遺伝子操作、コンピューター・ウイルス、クローン人間・・・
    20世紀末、超高度に発展した科学はついに人類を制圧した。

    科学技術を駆使するテロリスト集団に対し、警察が非公式に立ち上げた科学捜査部。メンバーは、大学理工学部講師と、それを補佐するFBIに留学し犯罪心理学を専攻していたキャリア。

    この本は、平成11年に発行されたもの。
    ちょうどネットの黎明期。日本では、テレホーダイが始まったかどうかという頃でしょう。今はまた違った、コンピューターへの可能性に胸をときめかせていたのを思い出します。
    10年以上前の本でありながら、色褪せない。
    もちろん、当時とは科学も何も状況が違う。それでもこの本を「古い」と一蹴することはできない。科学への憧れという、人類の根底にあるものは同じだからかもしれない。
    SFは、時代を経ても想像力さえあればいくらでも楽しめる。そう思います。

    科学を悪用する者、好奇心を追求する者、人の幸せを願う者・・・
    様々な人物が登場しますが、どの短編も興味深い。
    「利己的な遺伝子」が特に秀逸。ドラマ化もされていたみたいですね。
    怖いながらも、おもしろかったです。

  • ドラマ化された渡辺浩弐の小説。

    単行本の方では当時放映中のドラマとの兼ね合いで収録されなかった、
    最終エピソードであるFuturity 11とFuturity 12を収録。
    ただし、Futurity 11の結末はドラマとは異なる。

    自分に多大な影響を与えた本のうちの一冊。

    ちなみに、このドラマで競演した椎名桔平と山本未來は後に結婚。

  • 1995年に椎名桔平主演でドラマ化もされたSF犯罪ドラマ。
    主人公の華屋崇一に恋してました(ドラマは観たことない)。

  • 今の技術が発展して便利になることはみんなが暮らしやすくなって快適で素敵なことだけど、その便利さは犯罪にもつながっていく…。<BR>
    すごくかっこいいお話でした!ドラマ見てみたかったです(>_<)!!

  • 単行本と文庫本でエンディングが違うのですが、文庫本のほうが切ない感じですね。

著者プロフィール

小説家・ライター。1962年、福岡県生まれ。1980年代から、映像・ゲーム業界でライターとしてのキャリアを出発させる。『週刊ファミ通』での連載を経て1994年に刊行された『1999年のゲーム・キッズ』で、本格的に小説家としても活動を開始。以後も、デジタルテクノロジーを題材に未来の姿をシミュレートするSF小説集として〈ゲーム・キッズ〉シリーズを手がけ続けている。本書での取材をもとにした〈ゲーム・キッズ〉シリーズ最新作も2023年内に刊行予定。著書に『2020年のゲーム・キッズ →その先の未来』、『世にも醜いクラスメートの話 渡辺浩弐ホラーストーリーズ』(ともに星海社FICTIONS)など。

「2023年 『7つの明るい未来技術 2030年のゲーム・チェンジャー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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