GENESIS (幻冬舎文庫)

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著者 : 桜井亜美
  • 幻冬舎 (2000年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877288433

GENESIS (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「それはありえない!」と思う箇所が多々あり、そこが気になってしかたなかった。
    警察を退職する記念に拳銃、くれるわけないよね。
    盗んだともとれるけど、そんなにセキュリティー甘いわけないでしょう。
    ホテルでの銃撃シーンも、ちょいちょいと汚れたところ掃除して、死体の始末して、なかったことに、ならないでしょう。
    発砲音を聞いたひとはたくさんいるだろしうし、香水をふったって死臭は消えないだろうし、血のシミもそんな簡単にとれないし、ルミノール反応とかで調べられるし。
    細かいところ、もうちょっと気をつけてほしかったなーと思い、残念な読後感でした。

    あえて新しさを出そうと、その当時の流行りのブランドやアーティストの名前を入れてあるけど、それが返って今読むと時代を感じる。

    世界観は嫌いではないけど、読んでいて恥ずかしくなっちゃう感じ。もうちょっとしっかりした文体だったらよかったな。

  •  明日香は、韓国と日本、二つの国籍を持っている。しかし、どちらも捨てられず、どっちつかずな明日香は、自分の居場所を見つけられない。
     いつも冷めている恋人・ヒデともうまくいかず、他の男とのSEXで寂しさを紛らわす。
     でもって、明日香にはいじめられた苦い過去があり、その加害者であったヒロサワと数年ぶりに再会する。再会した際に、連れ去られそうになり、ハンドバックを振り回し、ヒロサワの目を傷付けてしまい、彼の仲間である男に治療費を要求される。
     そんな時、ヒデと大喧嘩し、その時にヒデには精神病院に入院している弟がいることを知った。
     大金を盗んだ明日香はヒデと、精神病院から連れ出したヒデの弟・耀治と逃避行を始める。

     とまぁ、そんな話。
     国籍が生まれた時には2つあって。
     将来、一つに選ばなきゃならないとしたら……っていうのは、最初から一つの国籍しか持たない僕には羨ましい限りだったんだけど……。
     実際、そんなに簡単なものじゃないんだね。
     自分の持ってたものの一つが欠けてしまうような感じなんだろうな……と、思う。
     難しい……よね。

  • 著者の小説の中では、エンターテインメント性の配分がちょうどいいと思う。初期の『イノセントワールド』や『ガール』(ともに幻冬舎文庫)ほどの無機質な感じはないし、最近の作品のように軽すぎることもない。

    二つの名前と二つの国籍を持つ錦織明日香(蓮賢)と、彼女が付き合っている「ヒデ」こと御堂秀彰、精神を病んでいるヒデの弟の耀治の物語。明日香は、膣の中に生まれた「クリオネ」に動かされて男たちと身体を重ね続けている。ある日彼女は、中学時代彼女に憎しみのような愛情をぶつけてきた「ザイニチ」のヒロサワツヨシに出会う。彼女はつきまとうヒロサワから逃げ出そうと暴れるが、そのはずみでヒロサワの眼に傷をつけてしまう。治療費の200万円を用意することを迫られた明日香は、ロリコンの誘拐犯・氷室から2000万円を奪い、ヒデと精神病院から連れ出した耀治の2人といっしょに逃げ出す。3人はやがて、かつてヒデと耀司が暮らしていた河辺の家にたどりつく。

    巻末には宮台真司の行き届いた解説がある。ただしそこでは、本書で重要な意味をもつ「河」のモティーフには触れられていない。明日香の母親は、祖国と自分が生まれ育った白馬江の光景を捨てて、日本で生きてゆく決意をした。そのために、明日香の心の中の「河の記憶」は凍りついたままになっている。一方ヒデは幼い頃、天才と呼ばれた弟と彼の周囲の世界への恨みから、河辺に耀治を置き去りにしてしまったことをトラウマに持っている。両者の記憶はそこで凍りついて動かない。

    そんな彼らを救うのが耀治だ。精神を病んだ耀治は、「時は水。河となって海へ注ぐ」というメッセージを2人に送り続けている。時間を凍結して世界と交わることを拒絶し続ける2人は、彼らと反対に「精神病者」として世界から爪弾きにされている耀治によって、河が海へとつながっていることを教えられる。明日香がヒロサワとの関係に決着をつけることで、彼女の時間は流れ出す。

    しかし、2人を救った耀治の時間は、河となって流れることはない。彼は河から上がって、それが海につながっていることを人びとに教えるだけの存在として描かれている。耀治は豪雨の中、河辺の家に向かい、消息を絶ってしまうところで、物語は閉じられている。

  • 謎の多い桜井さん。自分はそんな彼女に引き寄せられたひとりです。彼女の感性・世界観と理系・詩的な表現がとても気に入っています。社会に溶け込めない人が、同類を見つけ受容しあうお話。人によっては嫌悪感を抱くかも…。

  • まだ、分からない。<br>
    どっちかを簡単に選べるほど、長く生きてるわけじゃないから。<br>
    <br>
    人生は選択の連続だと思う。<br>
    だけどその選択はYesかNoだけじゃない。<br>
    <br>
    最後に主人公の出した答えがとても爽快でした。<br>

  • <div class="booklog-all" style="margin-bottom:10px;"><div class="booklog-img" style="float:left; margin-right:15px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877288430/yukisroom00-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4877288430.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a><br></div><div class="booklog-data" style="float:left; width:300px;"><div class="booklog-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877288430/yukisroom00-22" target="_blank">GENESIS</a></div><div class="booklog-pub">桜井 亜美 / 幻冬舎(2000/02)</div><div class="booklog-info" style="margin-top:10px;">Amazonランキング:232,026位<br>Amazonおすすめ度:<img src="http://booklog.jp/img/0.gif"><br></div><div class="booklog-link" style="margin-top:10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877288430/yukisroom00-22" target="_blank">Amazonで詳細を見る</a><br><a href="http://booklog.jp/yukinurse/asin/4877288430" target="_blank">Booklogでレビューを見る</a> by <a href="http://booklog.jp" target="_blank">Booklog</a><br></div></div><br style="clear:left"></div>

  • 今まで桜井亜美の作品に出てこなかった役柄の者が現れてる作品。逃亡生活の中で見つけ出したもの、障害を持った彼氏の弟の存在の大きさとは?

  • 二重国籍の女子高生とココロを誰にも開かない彼氏、そして精神障害を抱えている彼氏の弟・・・。
    全身で自分の存在を確かめて生きる3人。人間くさくてたまらない。

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