株主代表訴訟 (幻冬舎文庫 う 2-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877288556

作品紹介・あらすじ

百貨店の赤木屋は会長の藪田とその愛人の美恵子に支配されていた。ある日、監査役の水上のもとに「三十万株以上の株主」と名乗る正体不明の男たちが現れた。「赤木屋を私物化している藪田と美恵子の経営責任を追及せよ、さもないと訴える」と恫喝された水上は絶体絶命の危機に…。外資の買収戦略を描く戦慄の企業法律小説。

感想・レビュー・書評

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  • 前作の株主総会が面白かったので続けて読んだ!こちらもおもしろかった

  • 会社法に詳しくないと展開がわからなかった・・・。
    人物がたくさん出てくるが誰が誰やらという感じだった。

  • 前作「株主総会」に続き、本作もおもしろかった。
    内容的には、大手百貨店を支配する会長とその愛人と、監査役の攻防。
    ただし、会社内のドロドロとした具体的な不正については簡単に触れられるだけで、どちらかというと弁護士から見た手続き的なやりとりが多い。
    今作は前作と違い濡れ場がある(と解説に書いてある)が、描写は一切なし、解説には必要性があると書いてあったが、ファックスの盗み見とは関係ないでしょ。監査役に若干葛藤は生じたが、あっさりと切り捨ててるし、逆にそれをネタにされるとかならまだしも。

  • まるで、三越の岡田会長を想起させるような物語。
    会長と女帝で成り立っている取締役会。
    社長も、取締役も、監査役も事なかれ主義。

    名門 百貨店 赤木屋を舞台にする。
    黄昏ている水上監査役。
    閑散役とか、閑茶役と言われていた。
    あと3年勤めれば、サラリーマン人生終了のところ。
    監査役に、株主代表訴訟の通知が来る。
    会社を経営していても、小さな会社であれば、
    代表訴訟も監査役の役割もよくわからない。
    「三十万株以上の株主」からの代表訴訟。

    水上監査役は、相手に説得されるままに
    監査役の役割を最大限発揮しようとする。
    東郷社長室長は、薮田会長と保科美恵子の指示のままに
    立ち向かうが、監査役の権限があり、やっつけることができない。
    株主総会でしか、監査役を解任できない。

    大木弁護士のパートナーである辻田弁護士が活躍する。
    そこは、弁護士と弁護士の戦いとなる。
    薮田会長と保科美恵子の不正を暴くことができるのか?
    取締役たちも、どちらについたらいいのか悩む。
    水上監査役には、外資がついていたことが判明して
    局面は変わるように見えたが。

  • こちらは面白かった。商法、会社法を身近に感じられる本。それにしても、監査役ってのも、実は結構なリスクをしょったお仕事なんですね。

  • r long time

  • エピローグまで面白い。監査役の権利義務もだが、改めて上場のリスクを思い知らされた。

  • 推薦図書 

    詳しくは後ほど

  • ストーリーが強引。人物の背景描写も薄く物語り全体に奥行きが全く感じられない。
    作家本業ではないため仕方がないか…

  • 外資の買収戦略を描く企業法律小説。

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著者プロフィール

弁護士、作家/1949年生まれ。東京大学法学部卒業後、東京地検検事、広島地検検事を経て79年に弁護士に。現在、M&Aやコーポレートガバナンス、不動産証券化、知的財産、情報管理、国際訴訟などで定評のある牛島総合法律事務所代表。日本生命保険社外取締役、朝日工業社社外監査役、一般社団法人東京広島県人会会長、NPO法人日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク理事長。97年に『株主総会』で小説家デビューしベストセラーに。『社外取締役』『少数株主』などの企業法律小説やエッセイも多数。近著に『日本の生き残る道』(幻冬舎)がある。

「2023年 『会社が変わる!日本が変わる!! 日本再生「最終提言」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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