リセット・ボタン (幻冬舎文庫)

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著者 : 伊藤たかみ
  • 幻冬舎 (2000年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877288747

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リセット・ボタン (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • 主人公が自殺志願サイトで昔の彼女と同姓同名の書き込みを見つけ、返信するところから物語は始まる。自殺は悪なのか善なのか、それを助ける者も善なのか悪なのか。そんなことを考えつつ、物語り引き込まれ一気に読みたくなる一冊。主題に対して以外とライトな印象。

  • 現代の若者の様子、考え方が上手く表れている作品でした。全体的にあまりドラマティックな感じではなく、淡々と話が進んでいきます。私は死にたいと思ったことはないのですが、主人公と同じように、世の中を冷めた目?で見るような、何にも興味を持たない感覚が少し分かるような気がします。それが何で起こってるのかはわかりませんが、ここ十数年でのインターネットの発達、そしてゆとり世代など、昔にはなかったことも少し関係しているのかなと感じます。

  • う~ん、本作を手に取り、あらすじを読んだ時から「コレは合わないかも」と思いながらも、読み始めましたが、やはり最後の最後まで残念ながら自分にはあまり合いませんでした・・・。大学生の主人公「東」は自殺志願者の集うサイトで、偶然昔の恋人と同じ名前の「荻原ミサ」と出会い、ひょんなコトから半同棲状態がスタートします。‘自殺’という極めてシリアスなテーマながら、どの角度からとらえても、そのテーマに対する真摯な姿勢が自分には読みとれず、無理やり爽やかかつ若者の年代のピュアさで、うまくごまかしている感が否めなかったです。

  • 納得いかなーい!けど最後まで展開が読めず面白かった。たかみさんの恋愛?小説はさっぱりしてて、でも関係性は深いんやなーと思う。

  • 微妙。
    後味の悪い、何かににせて作られたようなお話。
    現代を象徴したものか。。うーん。

  • 大学生の僕は自殺志願者が集まるホームページで、昔の恋人と同じ名前の)荻原ミサ」と出会う。遺書を集中して書ける場所が欲しいと言うミサのために、自分の部屋を提供することになった僕は、次第に彼女に恋心を抱いていく…。人生の夏休みに見つけた期原付きの恋。眩く輝く彼女は僕の腕をすり抜けていくのか?書き下ろしラブストーリー。

  • 切ないというか悲しいというか優しいというか。感想が難しいのだった。

  • 石田衣良の『親指の恋人』に酷似してな。

    自殺志願者のホームページで出会い、始まる淡い恋物語の一冊。

    11話のフェイクは、今の若者と呼ばれる世代にはぴったりの内容だったな。

    心の傷を持っていることが、かっこ良いとされる。何の傷もなしに、のうのうと生きてることがかっこ悪いとされる。
    自傷の美徳とでも云うか。
    確かに、こういう子達は散見されるね。むやみやたらと、病んでてさー自慢。病んでることを主張することが、あたかも唯一の自己存在確認方法のように。


    しかし、この作品が芥川賞受賞作ってのは...

    読了感は、悪くなく不思議な感じ。

  • 再読。
    読了後に不思議な気持ちが残る。
    最終章のタイトルがとっても好きです。
    主人公には共感しかないのだよ。

  • 僕は、自殺サイトの掲示板で元彼女と全く同じ名前「萩原ミサ」をハンドルネームにしている人物を見つける。彼女に興味を持った僕は、メールでのやり取りを試みる。数日後、直接会うこととなった二人の不思議な関係がはじまるが、ミサは遺言を書き終わったら死ぬと言い、ミサに次第にひかれていく僕はそれを阻止しようとする。
    結末まではらはらしながら読みました。  

  • ラブストーリー?
    ラブストーリーちゃぁラブストーリーやけど、、、。
    ひと夏の恋?
    失恋?
    期限付きの恋?
    何かイマイチ分からん話やったかな。

  • 伊藤たかみさんの作品は小学生の頃に読んだことがあって、けれどその時読んだ本は児童向けだった為もあって、そういう意味の読み易さや、飽きの来ない展開を兼ねていたもので。 今回はそれとは打って変わってすんなり物語が入ってきてはふっと抜けていくような、掴み所も印象に残る所もあったけれど言葉にしようと思った所でうまくはいかない気がするようなやっぱり掴み所の無い作品だった。 ただ大まかに言って喪失系のお話だったから 読み終えて思えば、ちょうど良かったのかな。 それから先程触れた児童向けの本の(題名を述べてしまえば)「ミカ!」しか知らなかった私にはなんだかすこし悲しかったかもしれない。 そのなかで今回 私の感性に刻まれたのは、ハリネズミ。 あと絆創膏とバンドエイドが違うものだったこと。

  • ネットの自殺サイトで知り合った昔の彼女と同じ名前の女に、遺書を書く場所として自分の部屋を提供する話。結構アッサリ読めました。ただ、主人公やミサよりも、青酸カリの取引相手だった1971なる人物が強烈に印象に残った。

  • 良く見るなぁ…という設定にさらりと読めてしまう内容。自殺やネットというありふれた話の中で最後遺書もなく終わってしまい肩透かしをくらった感じだった。もう少し二人の距離を感じられたら、と思った。

  • 芥川賞作家の初期の方の作品です。ラブストーリーですが男性でも
    読みやすい内容です。

  • ネットの掲示板で偶然出会った昔の恋人と同じ名前を名乗る女。彼女は日々の生活に絶望し自殺を試みようとしている。
    彼女は大量の遺書を執筆中で、主人公が部屋を提供し食事を用意する代わりに彼女がその費用すべてを払うことで二人の生活が始まる。
    その中で主人公は彼女に恋をし、彼女に自殺してもらいたくないと感じるようになる。彼女がいつでも自殺できる環境にあれば逆に自殺を先延ばしにするのではないかと考え、そのための薬を手に入れようとするが失敗。彼女は自分で手に入れてしまう。

    主人公と同じ気分になれるような作品。
    最終的な主人公の悲しみ、絶望感にはとても共感できた。

  • 第135回 芥川賞を取られた伊藤たかみさんの作品です。

    内容は、インターネットの自殺サイトで知り合った大学生の女の人に恋をする主人公の視点から描いた彼女との関係。

    はっきり言って、結構重いないようです。。
    でも、そこには人間の苦しみや一瞬訪れる喜びが描かれていて切ないラブストーリーとなっています。

    主人公が時が経つにつれて彼女に惹かれていく
    でも最後には彼女は自殺をしてしまう…、残された彼が彼女のために最後に行った行動とは…。

    最後は感動的でした。

  • リナから借りた本。
    私はこれを本屋さんから 選ばないだろう。
    リナがこんな本を読むとは思ってなかった。



    遺書書く話
    すっかり忘れてた
    また読んでみよう

    たしか好きだったと思う。


    高校生の時に読んだ本。

  • ミカ!シリーズとは対照的な作品。
    伊藤たかみの描く現実が押し寄せてくる。
    読んだあと、変な感情が生まれた。

  • 伊藤たかみのリセット・ボタンを読みました。自殺をテーマにした恋愛小説でした。途中はそれなりに面白く読みましたが、結末では結局何も解決していません。ネットワークの匿名性に隠れた人物による悪意が感じられる後味の悪い物語でした。主人公はその人物の手のひらの上で踊らされているだけなのでした。この主人公の元の恋人も、今の恋人も実はその人物により自殺に誘導されてしまっていたのでした。本文中で語られている「暗闇は避けて通るんだ。一生避けて通るんだ。ある種の人間にとってはそれが一番大切なことなんだ」という言葉が妙に心に残りました。悪意は人から人へ伝染していきます。航空機の発達がエイズを全世界に蔓延させたように、インターネットが(例えば学校の裏サイトのようなものが)悪意を伝播させ増幅させてしまうのではないか、と思ってしまいました。

  •  自殺志願者が集まるホームページで昔の恋人の名前を見つけた小原東(おばら・ひがし)。まさかとちょっとは期待したが、実際会ってみるとやはり別人だった。しかし、遺書を集中して書ける場所を探しているという彼女が気になった小原は、自分の部屋を提供することにした。

     人が自殺したいと思う理由は人それぞれだと思う。他人から見れば、そんなことで・・・と思う理由で思い悩むことがあることも重々承知だ。 が、この荻原ミサや小原にはどうも共感しかねる。書かれている内容が漠然としすぎるというのもあるけれど・・・。ただ、彼らが青酸カリを手に入れる為に接触した人物"1971"、彼女が言うことは心に残った。

      最近、流行りなのかなー。心の傷ってのかなあ、
      何か傷を持ってるってのが流行りなの。
      そういう傷ぐらいないと、何かかえって格好悪いんだよね。
      鈍感みたいで。
      ・・・(中略)・・・
      お前ら、少しは現実見ろよって感じ?
      アタシなんて、こんなにたくましくさあ、どうにか生きてんじゃん。
      人生なんてどうせ一回きりだし、それわかってんだったら、
      グジグジ言ってないで自分で何とかしろよって思う。

    痛いところを・・・と思う気持ちが無いと言ったら嘘だろう。

  • 自殺志願者が集まるホームページで出会った二人の話。自殺志願の彼女をなんとか思い止まらせようと思い、必死になっている主人公。死についていろんな考え方があるけれど、この本は軽く読める割にはそういうことが軽くは書かれていないと思う。

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リセット・ボタン (幻冬舎文庫)の作品紹介

大学生の僕は自殺志願者が集まるホームページで、昔の恋人と同じ名前の「荻原ミサ」と出会う。遺書を集中して書ける場所が欲しいと言うミサのために、自分の部屋を提供することになった僕は、次第に彼女に恋心を抱いていく…。人生の夏休みに見つけた期限付きの恋。眩しく輝く彼女は僕の腕をすり抜けていくのか?書き下ろしラブストーリー。

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