リセット・ボタン (幻冬舎文庫 い 12-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 303
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877288747

感想・レビュー・書評

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  • ラブストーリー?
    ラブストーリーちゃぁラブストーリーやけど、、、。
    ひと夏の恋?
    失恋?
    期限付きの恋?
    何かイマイチ分からん話やったかな。

  • 05/07

  • 伊藤たかみさんの作品は小学生の頃に読んだことがあって、けれどその時読んだ本は児童向けだった為もあって、そういう意味の読み易さや、飽きの来ない展開を兼ねていたもので。 今回はそれとは打って変わってすんなり物語が入ってきてはふっと抜けていくような、掴み所も印象に残る所もあったけれど言葉にしようと思った所でうまくはいかない気がするようなやっぱり掴み所の無い作品だった。 ただ大まかに言って喪失系のお話だったから 読み終えて思えば、ちょうど良かったのかな。 それから先程触れた児童向けの本の(題名を述べてしまえば)「ミカ!」しか知らなかった私にはなんだかすこし悲しかったかもしれない。 そのなかで今回 私の感性に刻まれたのは、ハリネズミ。 あと絆創膏とバンドエイドが違うものだったこと。

  • ネットの自殺サイトで知り合った昔の彼女と同じ名前の女に、遺書を書く場所として自分の部屋を提供する話。結構アッサリ読めました。ただ、主人公やミサよりも、青酸カリの取引相手だった1971なる人物が強烈に印象に残った。

  • 良く見るなぁ…という設定にさらりと読めてしまう内容。自殺やネットというありふれた話の中で最後遺書もなく終わってしまい肩透かしをくらった感じだった。もう少し二人の距離を感じられたら、と思った。

  • 芥川賞作家の初期の方の作品です。ラブストーリーですが男性でも
    読みやすい内容です。

  • 2009/02/25

  • ネットの掲示板で偶然出会った昔の恋人と同じ名前を名乗る女。彼女は日々の生活に絶望し自殺を試みようとしている。
    彼女は大量の遺書を執筆中で、主人公が部屋を提供し食事を用意する代わりに彼女がその費用すべてを払うことで二人の生活が始まる。
    その中で主人公は彼女に恋をし、彼女に自殺してもらいたくないと感じるようになる。彼女がいつでも自殺できる環境にあれば逆に自殺を先延ばしにするのではないかと考え、そのための薬を手に入れようとするが失敗。彼女は自分で手に入れてしまう。

    主人公と同じ気分になれるような作品。
    最終的な主人公の悲しみ、絶望感にはとても共感できた。

  • 2007

  • 第135回 芥川賞を取られた伊藤たかみさんの作品です。

    内容は、インターネットの自殺サイトで知り合った大学生の女の人に恋をする主人公の視点から描いた彼女との関係。

    はっきり言って、結構重いないようです。。
    でも、そこには人間の苦しみや一瞬訪れる喜びが描かれていて切ないラブストーリーとなっています。

    主人公が時が経つにつれて彼女に惹かれていく
    でも最後には彼女は自殺をしてしまう…、残された彼が彼女のために最後に行った行動とは…。

    最後は感動的でした。

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著者プロフィール

いとう・たかみ
1971年兵庫県生まれ。1995年、早稲田大学在学中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回文藝賞を受賞し作家デビュー。2000年『ミカ!』で、小学館児童出版文化賞、’06年『ぎぶそん』で坪田譲治文学賞受賞、「八月の路上に捨てる」で芥川賞受賞。主な作品に『ドライブイン蒲生』『誰かと暮らすということ』『 そのころ、白旗アパートでは』『秋田さんの卵』『ゆずこの形見』『あなたの空洞』など。

「2016年 『歌姫メイの秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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