alones (幻冬舎文庫)

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著者 : 桜井亜美
  • 幻冬舎 (2000年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877288785

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alones (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • 勉強はできるが人に愛されない主人公のもがいている姿も、
    バイセクシュアルである自分を受け入れてもらえない友人の悲しみも、
    著者らしい表現描写の元では、"小説感"が全開で、
    それによって自分は共感が得られなかった。

    ただ著者の風景、心情描写のリズム感が好きで、
    また彼女の作品が若者に受ける理由が何なのか知りたくて、
    いろんな作品を読ませてもらっているが、
    とかく色、音、匂い、景色、人を美しくテンポよく描く表現力は盗みたいと思うし、
    読みやすくストレートな表現と日記形式のストーリー展開が、
    センチメンタルで甘酸っぱい思春期の女の子達、
    理論より感情が先行して物事を捉える女の子達を虜にしているのかなと感じた。
    彼女たちをターゲットにした文章を書くときには、
    彼女の論法が大いに参考になるかなと感じる。

  • 横文字の使い方がなんか今ひとつ鼻につくのだけど…(^^;)

    でも話の内容は良かった。
    二人は始まったところで物語が終わってしまったからどんな風になっていくのか知りたいですね。

  • 今風の女子高生ながら、成績優秀で東大を志望している紫堂泉は、心から愛したリュウヘイに別れを告げられる。

    そんなとき、オタク少年の菊地が、泉の親友の久美に告白した直後にマンションの屋上から飛び降りて自殺してしまう。泉は、人に愛されることだけを求めるの自分の姿と菊地と重ねてしまうのだが、そんな心中を押し隠して、クールな優等生の顔を演じ続けようとする。

    その後泉は、一方的に別れを告げたリュウヘイと再会する。彼女は、彼の置かれていた状況を理解しようとせず、自分の気持ちだけを通そうとしていたことに気づく。そんな自分自身に嫌気がさし、学校も欠席するようになった彼女を救ったのは、帰国子女でバイセクシャルの少年・カイだった。彼は、ヘテロどうしの愛とは違い、支配とは無関係の自由な愛の形があることを教えてくれた。

    ところが2人は、身体を重ねているところを、カイのパートナーで泉の幼なじみの少年・貴洋に目撃されてしまい、3人の関係はぎこちなくなってゆく。泉は、すべてのわだかまりを押し殺して東大受験に邁進するが、受験当日、カイが日本を離れてしまうことを知り、試験を投げ捨ててカイのいる空港へと駆けつける。

    さらっと読める作品。クライマックスもきれいに張れていて分かりやすい。あいかわらずギミックが現代のケータイ小説的なのは仕様ということで。

  •  この人の話は、基本的には愛に飢えた若者が。
    「愛が欲しい」と願いながら、でも、うまく愛を手に入れられなくて、それでもジタバタと描く話……だと、思ってるんですが。
     前に読んだ、何かの話の時にさぁ。
     後ろに解説がついてて。
     それをたまたま読んだら。

     この人の小説の主人公のことを「境界性人格障害」と書いてあって。
     一気に、テンションがだだ下がりしたのを覚えている。

     あーあーあーあーあーあー!
     そのラベルは、できれば僕が読む物には貼らないでほしかったなー……と、思うんですよ。
     その言葉が付くと僕は全力で、そのものから逃げ出します(真顔)。

     だってさー、家に一匹いるんだもん。
     一匹いたら大変よ?
     それがどれだけ迷惑だか、身につまされてるので、その一匹以上を抱え込む余裕なんて、まったくもってないから。
     その言葉を見た瞬間に、反射の領域で僕は、全力で遠ざかります。

     まぁ、うちにいるのは、自覚がない分、余計に性質が悪いんですけどね!
    (おまけに、自分が正常だと思ってやがるし、その考えを改めるつもりもない)



     そんな愚痴っぽいことはさておき、本の感想を……。

     そのラベルが付いたからこそ、「あぁ、こういうところは人格ですね……」とか、特徴を分析しながら読んでしまったので、ちょっとだけ、引き気味に本を読んでしまったのが残念この上ないんですが。

     でも、そういう面では、この主人公はまだましだよね。
     相手にそんな自分を押し付けないようにあがいてる。
     最初のリュウヘイとの関係がそうだった。

     普通、このまま自分を押し付けて、相手を振り回して……っていうのが、人格障害のパターンなんですが。
     ちゃんと、どうしてなのか? っていうのを考えて行動してたから、そういう意味では好感度は高かったかなー……。

     にしても、彼女の勉強しか自分を誇示するものがなかった、とかすごく身に覚えがある感情すぎて、痛いなーって思います。
     本当、その通りなんだよね。
     まぁ、あんまりそこに、一点集中し過ぎると、今度は回りから浮くんだ。

     で、最後に彼女は一つの選択をするんですが。
     選択をしたところで、物語は終わります。
     それが彼女にとってよかったのか、悪かったのか、はわからない。

     でも、その後に解説がついててさ。
     また、その解説が奮ってるんですよ。
    「このままハッピーエンドになんてなるはずがない」って断言してくれちゃって、僕、(´○`; ポカーン(笑)
     話の余韻も何もあったもんじゃないよ……。一気にぶち壊された気分がしました。

     いや、まぁ、「そんな優しい世界に彼女は生きてる訳じゃない」って書いてあったんだから、そりゃそうですけどね、って同意はしますけど。
     でも、物語の中くらい夢見ることを許してほしい……(切実)

     これ、読んで読もうかな、って思う人は、いけすかない解説なんて、読まない……というか、随分経ってから読むことをオススメします。
     もうちょっと物語の余韻って物を大事にしてほしかったなー……。

  • クラスメイトの自殺・・・。せつなくもいとおしい時間を瑞々しく描くストーリー。

  • 謎の多い桜井さん。自分はそんな彼女に引き寄せられたひとりです。彼女の感性・世界観と理系・詩的な表現がとても気に入っています。日記形式で綴られてるお話。人によっては嫌悪感を抱くかも…。

  • これ亜美の小説の中でいちばん好き
    高校時代、共感しすぎて擦り切れるまで読んだ。

  • 東大を目指していた高校生の泉は、失恋したことから勉強に手がつかない。自殺した嫌われ者の菊地、菊地からラブレターを送られた久実、男同士で付き合う貴洋とカイ。・・・痛みとか切なさとか描かれているけど、、、作者の作品は言葉の装飾が多すぎて、ちょっと読みづらい。

  • 今読むと「あー、若かった」って思っちゃうのが何かさみしい。

    でも今でもしっかりおぼえている。
    人を無条件に信じるための強さを教えてくれたのは
    まぎれもなくこの本に出てきた男の子です。
    そういう意味で、やっぱり特別な本。

  • 一応「思春期」らしく。共感は、できました。でもそこまでかも。キャラが違うよ;。

  • きっとみんな仮面をかぶって生活してる。そしてそれが失恋したせいで氷の仮面がとれそうになってる。どうにかもがいても友達を傷つけてしまった・・・新たに失くしたくない人を見つけたけど・・・って話。素直に好きだって、あたし弱いよって・・・いえない一生懸命な人に読んで欲しい。

  • 日記形式で綴られてくスト−リ−。<br>
    <br>
    誰かを信じるのってすごく勇気が必要。<br>
    優等生の彼女はきっと自然に危険な道を避けて歩いてたんだよネ。<br>
    そんな彼女が最後真っ直ぐに想いをぶつけた時、<br>
    傷付くコトを恐れずに踏み出す強さを貰った気がしました。<br>
    <br>
    たくさんの感情が詰まった、<br>
    とても素敵な日記だと思います。<br>

  • 桜井亜美の小説は、悲しい結末が多い中、これはスタートラインに立ったところで終わっている。
    私も会いたい、あの風に会いに行きたい。

  • 桜井亜美さん作品の中で、私はこれが一番好きです。何度も何度も読み返してしまう。いいな、羨ましいな。私も彼のような人がいたらよかったな。

  • これで一つ覚えた事がある

  • 大好きだった元彼が忘れられないボロボロの心の主人公。その主人公の汚い感情と自己嫌悪に陥る気持ちが痛いくらいにわかる。

  • 最近読まなくなったけど、実は桜井亜美が好きです。ありがちだけど、だからこそ、痛いところをえぐられる。この表紙が好きで油絵で描いたことがあります。

  • あなたに。あげる。まるごと。ぜんぶ。<br>わたしはあなたに身投げすることしか知らないの。それができないただの臆病者だということもわかってしまったけれど。

  • 私の中で桜井亜美のナンバーワンはこの作品

  •  この作品の感想を考えると批判的にしかなりようがなくて、とりあえず勝手な意見を言わせてもらうと読んでる途中も読み終わった後もなーんにも感じない。恐らく共感という面で感じる作品、「わかるよその気持ち」で楽しむ作品だと思うんだけど、それが全く起きないもんだから仕方ない。

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