獣儀式 (幻冬舎アウトロー文庫 O 45-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 136
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877288884

作品紹介・あらすじ

突如あふれるように現れた殺戮"鬼"たち。なんの理由も理解も与えられず、ただ嬲られ殺されるのを待つしかない人間たち。ヒューマニズムなど嘲笑するかのように繰り返される大量虐殺。精密なスプラッター描写で地獄を描ききり、まさに神がかった著者・友成純一の『凌辱の魔界』と並ぶ世紀の傑作。残酷ショートショート12編を収録した完全版。

感想・レビュー・書評

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  • ついに手を出してしまった・・。

    どう説明すれば良いのかわからないくらいグロい。
    匂いがいろいろと伝わってきてとりあえず食欲が無くなる。

    ヒューマニズムって一体何のことだっけ?

    人間なんて所詮、ただの服を着た糞便製造機だろ・・。

  • グロ度は振り切ってますが、恐怖感はあまり感じませんでした。見たことないスポーツを観戦する感覚に近いかもしれません。

  • 一見派手だけど精神をえぐるようなグロさではない。後半においてはただただ失笑。水商売の派手な女がベッドではたいしたことがなかったような感じ。

  • エグい!エグいのは知っていたけどここまでとは・・・
    ハイパーエグくて変なテンションになってしまう。

  • 鬼哭啾啾が発生すれば瘴気が湧いて蛆も湧く。
    身体中に炎症がボツボツと猟奇じみた呪いも興る。
    穢土において寄生虫に蚕食されて断末魔をあげる。
    首を斬るためだけの煌めく包丁で鬼を殺せば、
    拷問だけが待っているのだ――スプラッタの嵐は心地よい。

  • これに★を5つつけてしまうというのは
    どうなんでしょう( ´艸`)
    確か、乱歩の『芋虫』くらいにしかつけてないと思う。
    正確には★4.5が妥当だと思うけれど

    それだけ衝撃がすごかったし
    人にすすめられる形で読んだにもかかわらず
    こんなに終始飽きずに一気読みし、また
    読後内容をこんなに鮮明に覚えてるものはないから。

    内容はさっぱりしたスプラッタだけれど
    設定がずば抜けてる。
    こういう完璧に作られた変な世界観は、
    『家畜人ヤプー』や『閉ざされた城の中で語る英吉利人』以来の感動でしたぁ。

  • 名作は、書き出しで決まる。この作品も同様に強烈な書き出しなんです『鬼たちが冥土から溢れてこの世界に出現して以来、はや一ヶ月になる。』で始まる。怪人・友成 純一著の衝撃作。文章がエネルギーで溢れ、ペン握りつぶしながら書いてるんじゃないか?キーボード穴開くんじゃないかなと読み手が心配するほどの圧倒的な筆力。バトルロワイヤル登場よりもはるかに前のSMスピリッツ・1985/08月号よりSM雑誌で連載?されていたらしい早過ぎた迷作。同著デビュー作【凌辱の魔界】は、読み進めることを断念させるほどのえげつのなさと絶望的な暗さを兼ね備えた問題作。サイバーパンクスプラッシュホラーというジャンルらしいが、バカと子供には見せられないので三点。これ 売ってる本屋は、あるんだろうか?友人(女性)に貸してあげたら読めたらしい。イタタタタいいながらでも読めたらしい。不思議。さすがに人を選ぶので2点。つうかこんな本普通の流通ルートに乗せて売るなと、おねがいしますよ。現在品切れらしいが¥ 680(税込)の価値は十分。それ以上の価値は、ありませんね。本を探す冒険をするには、ちょうど良い作品かもしれません。

  • 地獄の鬼が現世に現れた。どうしたらいいかわからない鬼達はとりあえず生きている人間相手に地獄と同じ拷問を始めた……スプラッターパンク小説。

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著者プロフィール

1954年福岡県生まれ。デビュー作は「凌辱の魔界」(マドンナ文庫)。代表作として「獣儀式」(マドンナ文庫)、映画評論の代表作として「内臓幻想」(ペヨトル工房)、「暴力・猟奇・名画座」(洋泉社)、「人間・廃業・宣言」(洋泉社)。著作は、50冊以上。最近の著作に「覚醒者」(光文社)。

「2005年 『色単 現代色単語辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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