ナマケモノのいる森で

  • アノニマ・スタジオ
4.24
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本棚登録 : 388
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877587093

感想・レビュー・書評

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  • じっくり隅々まで見たくなる仕掛け絵本。仕掛けは面白いとは思うけど、その仕掛けは驚かせたり凝っていると言うよりも、物語をより没入させるためのもの
    色使いや文章のテンポ感が心地よくて、これは1人で読むじゃなくて音読して読みたいな、と
    この本は繋いでいきたい。ぜひ裏表紙まで読んでみて

  • このシリーズの本を読み聞かせると、かならず子どもたちが立ち上がってしまいます。とにかくよく見たいから。
    本人たちは立ってることに気づかないくらい興奮してるんですよね。
    ページをひらくたびに「わぁーーーーー!!!」っていう絵に描いたようなリアクションがあって、読んでるこっちもうれしくなります。

    ポップアップブックの代表ロバート・サブタが、バサバサバサっ!!!と世界を構築してゆく豪快なイメージだとしたら、このシリーズはプクプクプクプクっ!!と泡が膨らんでいくように緻密で繊細な景色が生まれていく感じ。
    緻密であるがゆえに、動物やヒトの探し絵要素も盛り上がって、探し絵ポップアップ「あかまるちゃん」や「あお2ちゃん」を思い出させます。


    海・森・山と3作あって、こちらの森が1作目なんですね。

    先に知ったのは海でしたが、あちらは物語というよりも、目の前に立体展開される小さな海の世界のすばらしさを見て楽しむ印象。

    でもこちらは環境破壊の問題提起要素もあってSDGs絡みでも提案できそう。
    迫ってくる濃密な緑と彩り豊かな動物たちに目をうばわれつつも、追いつめられるナマケモノにハラハラさせられるストーリー性もあります。

    大人に見せても子どもとまったく同じテンションで喜んでくれるので、文字通り大人から子どもまで楽しめる1冊です。
    ただ、繊細過ぎて開架に置いちゃうと確実に1週間もたない。

    山をまだ読んでいないので近いうちに取り寄せよう~。

  • 優しいタッチの立体絵本。開くと立体の裏表に一面の森にカラフルな鳥やナマケモノが隠れている。大人でもナマケモノはどこにいるかな?と探しながら本を前後左右に動かしながらくまなく探したくなる。ページを繰るワクワク感とは裏腹に、クレーン車が森林を破壊していき、ついにナマケモノが丸裸の森の一本の木から見つかってしまう。種まきのシーンが一番好き。かわいい芽たちとナマケモノ。ほっと一息、クスッと笑いたくなるシーン。最終的に、森が最初よりも大きく育ち、カラフルな鳥の数も増え、ナマケモノが安心して寝ていられる森が戻る。

    壊すのは簡単だけれど再生するのには気が遠くなる時間がかかる。最後2ページはどれほどの時間的な感覚だろう、と気が遠くなる。芽から森への変化は自然の偉大さを感じるとともに、人間の経済活動が他の生命にどれほどの影響を与えているかを考えさせられる。大人も子供も読んで一緒に考えたくなる絵本。サイズ感や手触りも良く、色合いとテイストがマッチしている。立体絵本の中でも二千円台とお手頃。自然派食堂のランチ提供待ち時間に読了。

  • 緑がどんどん減っていって、川が短くなって、木がなくなって、機械がどんどん増えていくのがさびしかった。森林が次々にはかいされていくのが悲しかった。特にナマケモノがにげおくれちゃったのが一番悲しい。
    種をまいたヒトがかっこいい。他のヒトみたいにはかいしなかった。
    それで、最後は森が幸せになってよかった。木の芽がいっぱい出てくるところが一番好き。ぼくは、動物が好きだし、自然はかいをしない。
    しかけは、表だけじゃなくてどこから見てもよくて、きれいで、おもしろかった。動物に見つけるのに、けっこう時間がかかった。木のかげとかにいる。ナマケモノがねむそうな顔をしているのがかわいい。(小4)

  • 飛び出す絵本です。動物の住処を奪い我々は生きている事をイメージしやすいです。そう学びながらナマケモノさんは今どこにいる?と探しながら子供と読みました。

  • 平和な森に、山林開発森の波が押し寄せる。マイペースなナマケモノはついに逃げ遅れてしまって・・・。
    飛び出す仕掛けで楽しく「共生と再生」を学べる絵本。思わず子どものように「逃げて!」と叫びたくなった。
    大人も楽しめる仕掛けがたくさん。大切にしたい一冊。

  • 大人も楽しめるポップアップ絵本。
    テーマは森林破壊と再生。
    3歳の息子は働く車が好きなので、悪者としての書き方にはちょっと複雑な心境。
    なぜ木がなくなっちゃったの?という疑問には、家の中にある木の家具や紙製品など、木からできていることを伝えると少しずつ理解したようです。
    成長に合わせてまた何度も読みたい本です。

  • 「ふゆ」「モミの木(原作アンデルセン)」などで知った「アノニマ・スタジオ」出版の本。

    単なる絵本ではなく、しかけもある遊び心とともに環境問題をテーマにした本だというので、一度読んでみたい。

  • しかけ絵本て、子どもはもちろんそうだけど大人が見ても楽しいよね。
    手元に置いておきたいし、誰かにあげたくなるし、もらったらすごく嬉しいだろうなぁ。

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