- Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877587147
作品紹介・あらすじ
作る人にも、使う人にもある生活道具にまつわる「物語」の数々。
感想・レビュー・書評
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社内便にて購入。
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2012年に開催された瀬戸内生活工芸祭にあわせて刊行された本だ。
木工作家の三谷龍二をはじめとして、プロダクトデザイナー、陶芸家、スタイリスト、さまざまな人間のインタビューを掲載し、「手仕事とはなにか」「民藝はどこへ向かうのか」「デザインとは何か」について語った一冊だ。
手を使ったものづくりをしている人間だけではなく、プロダクトデザインに関わる人間、そういったものを愛でる人間にとっても興味深い内容になっている。
流行り廃りがある中で本当にいいものとはなんなのか、考えたくなる。
見た目が美しいからいいわけでも用を成すからいいわけでもない。道具というものは面白い。 -
川上弘美氏のエッセイから始まり、デザイナーなど4人へのインタビュー、香川県の芸術への取り組み、〈讃岐民具連〉についてのコラム、木工デザイナーの三谷龍二氏・哲学者の鞍田崇氏・人類学者の石倉敏明氏の鼎談など、多角的に民芸、生活工芸について書かれている。
特に印象的だったのは、プロダクトデザイナーであり日本民藝館館長の深澤直人さんのお話。
作家は主観的にものを見るだけでなく、客観的に見る目も必要である。それがないと自意識が露骨に出てしまうから。だから、『「作る手」と「判断する目」が同居しないといいものはできないと思います。』(p14)や「ふつうのデザイン」の重要性など、モノづくりの神髄を究めた彼ならでの考え方はとても興味深かった。
香川県庁はとても素敵な空間でぜひ一度訪れてみたいと思った。 -
日々、道具を使った足跡が連なってその人の生活ができていきます。道具が語る小さな声に耳を澄ますといろんな物語が聞こえてきました。川上弘美さんのエッセイ、深沢直人さん、堀井和子さん、皆川明さんのインタビューなどを掲載。