そして、暮らしは共同体になる。

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著者 : 佐々木俊尚
  • アノニマ・スタジオ (2016年11月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877587550

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そして、暮らしは共同体になる。の感想・レビュー・書評

  • ノームコア(普通の中核)
    p338

    個性的であろうとすればするほど世の中には個性的な人だらけになって逆に目立たなくなってしまうと言う矛盾

    全員が灰色の制服を着ている中で1人だけ真っ赤な私服を着ていれば目立ちますが、全員がめいめいに派手な原色の服を着ていたら、その中で真っ赤な服を着ていてもまったく目立ちませんよね。

    この状況を先程の文章「ユースモード」はマスインディーと言う言葉で表現しました。個性的であること、独自であることが、マス(大衆)になってしまうのだという意味です。

    「ユースモード」はこうも書いています。「誰になるか( become someone)ではなく誰かと一緒にいること(to be with anyone)なのだ」

  • 「上へ、上へ」の成り上がり、「外へ、外へ」の反逆クールから「横へ、横へ」のゆるゆるへ。自分が目指していた生き方を説明してくれた気がした。

  • ゆるゆるとしたていねいな暮らし。
    だからと言って全てがアナログで不便な暮らしってことじゃない。

    全てを理解できたわけではないけれど、いろいろな分析を読むことができて勉強になりました。

    そして、コーティングされていない「紙」らしい紙で全てが作られていて、紙の匂いのする、いとおしい感じの本でした。最近、電子書籍ばかり買って読んでいるので、「本」というモノの良さを思い出させてくれました。

    そして、とりあえず、家の中の不要なモノを捨てたくなりました(笑)。

  • 上へ上へではなく、
    外へ外へでもなく、
    横へ横へゆるゆるとつながる感覚

    うんうんと納得。

  • 【社会への意識】
    本当は社会に参加しているはずのに、孤立している感じ。
    漠然とした不安は、どこからやってくるのか?
    扉で閉ざすことを暮らしで習慣にしているから起こるのかな…と漠然と感じました。
    新しく動き始めている人たちの例をのぞける本です。

  • ていねいな暮らし。そこから見えてくる何か。

  • 自分を含めた大衆の大きな方向性が見える本だった。求めていたことは、実現不可能な遠くのシアワセではなく今ここにある日常の喜びだったことに気づく。

    情報過多の時代を生き抜くのに、自分だけ知らないのでは、体制や大企業に騙されているのではないかと、情報集めしてなるべく情報の上流にいようとあくせくしてきた。

    食に関する情報が良い例だ。
    オーガニック原理主義という罠には、意識高い系のほうがはまりやすい。
    情報の速さを競って十分考えることなく、フェイクニュースを知らずにシェアしているかもしれない。

    他人と比べたり経済的成功も望む一方、
    ただ「自分の好きな世界とつながりたい」
    「心地よさを味わいたい」
    「同じような感覚の人たちと知り合いたい」
    という社会的欲求がある。
    インターネットがあるおかげで、
    その欲求を満たせるような
    ネット上でもリアルでも共同体に近い
    つながるコミュニティが作りやすくなっている。
    お互いが自由で、ゆるゆるとつながる。
    それが文化になりつつある。
    あたたかく明るい未来予想図が目に浮かぶ。

    『「いまここにある生活そのものを大切に愛おしみたい。心地よい暮らしを日々くりかえしたい。そしてその先に、自分もこの社会のひとりであることを自覚し、「自分も人々と同じであること」「多くの人たちとつながっていると」という共同体への回帰』というささやかな願望を言葉に表現してくださった本。
    人のつながりを企業や科学技術がサポートしていくこれからのイメージが湧いた。

  • 「上へ、上へ」でなく、「外へ、外へ」でもなく、「横へ、横へ」ゆるゆるとつながっていく共同体の必要性は実感しています。しかし、「上へ、上へ」や「外へ、外へ」の人たちがまだまだ多数であり、彼らに「横へ、横へ」の説明が届かない現状をもどかしく思います。

  • これから社会がどうなっていくのか、いまどんな変化が起きているのか、個人の生活、社会、企業、インターネット、…色んな切り口から考察されていてすごく読みごたえがあった。

    "「上へ、上へ」という中央集権的な上昇志向でもなく、「外へ、外へ」という反逆クールでもなく、「横へ、横へ」とつながり、外へと開かれたネットワークによって「ゆるゆる」を実現していく。"
    これはすごく今なんとなくだけど実感していて、家族、職場、地域などのいわゆる旧来式の共同体って全く意味がないわけではないけど、それ以外のつながり方もたくさんあって、でもその中にはっきりしたルールがあって守れる人だけが集まっているとか、守れない人は村八分にされる、みたいな境界線が明確なものではなくて、なんとなくつながっている、そんなゆるゆるしたネットワークが複数あるというのが自分にとっても心地いいような気がしている。

    ただ、たぶんまだそれを認めない人だったり、その流れに気がつかない人たちが、もしかしたら今トランプを支持したりEU離脱に賛成したりしているのかな、とも思った。「横へ、横へ」の価値観って、すごく自然な気がする一方で、まだ弱いというか、確かなものになるまではまだまだ時間がかかるような気がした。

  • 帯の通り「ゆるゆる」がキーワードの本。
    衣食住とテクノロジーとの関わり方について、俯瞰的に述べられてます。

  • ・ 野菜は一番おいしくなる俊の時期に、おいしい品種の野菜を選び、それを鮮度のよいうちに料理して食べる。これが野菜の最もおいしい食べ方であり、有機かどうかは重要ではない
    ・ オーガニック栽培に取り組んでいる農家の人たちは「おいしい野菜を作りたい」とこころがけ、消費者の安心や安全を求める願いに応えようとしている方達ばかりだから、結果としてオーガニック野菜はおいしいものが多い
    ・ メインカルチャーがカウンターカルチャーを取り込むことの繰り返しが、実は消費社会の本質ではないか
    ・ 野菜の直送ビジネスは「農家を守ろう」という運動から派生していることが多く、消費者にとっては使いづらい点が生まれやすい
    ・ 家庭で河合がかわされている場合の方が、感想などのメッセージを送り返してくれることが多いんじゃないか→だったら会話が生まれやすいようにすることで、お客さまと自分たちとのつながりをもっと強くできないだろうか
    ・ 美食は非日常のエンタテインメント
    ・ ショッピングは孤独だから、物語が必要→ポストアクションの報酬の定常化
    ・ ソーシャルメディアにより、日常をきちんと構築していた人の方が評価が高くなる
    ・ 目的を持ってではなく、自分の今の感情に触れることをきっかけにして日常を見直すと、暮らしのいろんな断片というのはとても身近なものであるけれども、時には特別な想いにもなるのです。
    ・ これからの食には「物語から始まる会話」「わかりやすくて難しくなく、気持ちいいこと」の二つのパーツが必要
    ・ 自分自身をどこに係留するのかという、その心理的な位置そのものを、異動させていくことが大切。移動するから人とはなれてしまうんじゃなくて、移動できるからこそ、常に人とつながり続けることができる
    ・ 「外へ、外へ」と日常から脱出するのではなく、「上へ、上へ」と頂上を目指すのでもなく、「横へ、横へ(日常の範囲・人間関係を広げて、つなげていくこと)」と歩いていく。この「横へ、横へ」という方向が、日常であることという感覚を生む
    ・ これからの街作りは、おもしろく働ける場所として選ばれることが必要。そこで働きながら、子育ても楽しくできること。外国人観光客が訪問したい街であること。モノじゃなくて、人と出会える街
    ・ パーマカルチャー−様々な要素が互いに助け合うような関係を創り、いちいち細かく手入れしたり動かしたりしなくても、自律的に動いていってくれるような状態を創る
    ・ 「ゆるゆる」は企業が顧客に提供する過剰なサービスなのではなく、企業も人々も同じ対等な立場で相互作用によって連携していく。そういう開かれたネットワーク的な関係を実感し、ともに育てていくことこそが「ゆるゆる」ということ
    ・ 中央集権的な暮らしは、中央が壊れてしまうと暮らしが機能しなくなる。分散された暮らしは、どこが壊れても全体はダウンしない。つねに関係に風穴をあけて、外部とつながっていることで、可用性は高くなり、持続することができる
    ・ 適切な距離感を保ちながら、お互いを自立した人間であると認めることが、「破綻しない結婚生活」を続けていくために必要。相手は自分の所有物ではなく、自分の知らないオープンな人間関係を外に広げている存在なのだと認めるところからスタートする。
    ・ 開かれたネットワークでは、自分だけですべてが完結する必要はない。ひとりぼっちの自給自足的な人生ではなく、常にネットワークに位置づけられ、関係の中で自分の役割を貢献すれば、立派な自立。できないことはほかの人を信じて補完してもらうのも自立
    ・ 「上へ、上へ」という中央集権志向と、「外へ外へ」という反逆クール志向は、一見して真逆の方向に見えながら、実は戦後社会という安定的なシステムに基づいていた表裏一体の存在だったといえるでしょう。
    ・ 世界中の人々に仕事や遊び、人間関係... 続きを読む

  • 佐々木さんの本
    「キュレーションの時代」
    「レイヤー化する世界」
    に続く、IT技術や企業活動、日本の消費者の動向などをとても広い視野で俯瞰した本でした!
    これらの本を続けて読む事で、これまでとこれからの日本の社会の流れを知る事が出来る、貴重な本だと認識しています。
    ※巷に最近あふれる「教養」や「インティジェンス」というタイトルで人を釣って中身が薄い新書よりもよっぽど内容が充実しています(笑

    流石は新聞記者出身の方だけあり、また毎回とても細かな取材をされていて、書かれている情報量にとても満足です。
    今回は料理の内容がとても多く、「買うの間違えたかな‥‥」と最初思ってしまいましたが、読み進めるごとに著者に意図がある事がわかってきました!
    本当に緻密に作られていらっしゃるなと感じます。

    また、内容は全体の流れが中心なので具体的にもっと情報を掘り下げたい!という人には、最後にある参考文献を参考に、更に「自分で」深掘りが出来るというのもとても大きいと思います。
    情報は自分から取りに行かねば、ですね。

  • オイシックス
     高島宏平 東大 マッキンゼー
     創業メンバー 独身男性 料理したことなし
     ビーチかぶ

    くらしのきほん 松浦弥太郎

    成城岩井 惣菜 町田のセントラルキッチン

    コンパクトシティ ポートランド 1979 都市成長境界線 これより外は住んでもいけないし、開発してはいけない

    議論のときに、「おれがおれが」と言いたがる人は、実は自分の意見を聞いて欲しい、自分の声を誰かに聞いてほしいという承認欲求が高い人たちです。

    池袋 ロイヤスアネックス

    北欧、暮らしの道具店

    オムニチャンネル セブンイレブンで、ロフトのものを受け取れる

  • 「『反消費社会』を消費して『消費社会』がさらに成長していく」
    という禅問答のような構図なのです。
    消費社会と反逆クールは一見すると対立しているように見えるけれども、実はそうではない。消費社会のエネルギー源こそが反逆クールであり、同時に反逆クールも消費社会のマス層からの憧れをエネルギー源にしている。そういう持ちつ持たれつの関係なのです。つまり反逆クールこそが、消費社会のどまんなかにいる人たちだったといえるのです。
    クールになりたいからアウトサイダーに憧れる。それが消費社会に取り込まれて大衆化すると、もうクールじゃないと思われてしまう。また新たなクールなものを探してまわる。このくりかえしというのは、まさに記号消費的であり、大衆消費そのものでもあるんですよね。p47

    ピーチかぶ p79

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そして、暮らしは共同体になる。の作品紹介

ジャーナリスト・佐々木俊尚が示す、今とこれからを、「ゆるゆる」と生きるための羅針盤。

そして、暮らしは共同体になる。はこんな本です

そして、暮らしは共同体になる。のKindle版

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