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- Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
- / ISBN・EAN: 9784878931079
感想・レビュー・書評
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武田さんのことは、前に「グレーテルのかまど」で見て以来、知ってはいたんだけれど、初めて読みました。
淡々とした文章なんだけれど、惹き込まれる。
無駄にテンションが浮き沈みしないところがいい。
そんな中で、「花の下」の雰囲気も好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
滋味深い文章の一つの特徴に、再帰のサイクルの潔い寸断、があるように思う。考えて書く、その考えを検閲する自意識の不在。軽やかで奔放な筆運びはそうした検閲する自意識の不在がもたらすのではなかろうか、こんな風に書きたいものだなあ、と思いながら味わった。
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画・野中ユリ
題名の『ことばの食卓』から、なんとなくいろいろな食べもののことが書かれているのかと思って読み始めた。
もちろん食べもののことも書かれているが、それだけではない。
≪食卓≫というのは、人間が生きてゆくためになくてはならない≪食べる≫ということのためにある場所であり、どこよりも気取らずに過ごせる場所でもあるのだと思う。
14の小さな物語が、食卓にのせられ、強ばりのない語り口で語られるのに耳を澄ませると、こちらまでほっとからだの強ばりをほどいて寛げるような気がする。
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