夏帽子(A STRAW HAT)

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著者 : 長野まゆみ
  • 作品社 (1994年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784878932014

夏帽子(A STRAW HAT)の感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず情景描写が美しい。ちょっと不思議で、美しいもので溢れてる。

  • とても美しい。
    文章も、情景も。
    初めて長野まゆみさんの作品を読んだ。
    半分くらい読んで、ふと著者のことを検索してみたら、
    宮沢賢治がお好きだという。
    なるほど。
    本当、まるで現代の賢治のような作風だ。
    きれいで、純朴で、あたたかくて、静かだ。
    女性的なにおいが全編ただよっている。

    時間をおいて、再読してみたいと思う。

  • 紺野先生は臨時の理科教師。紺野先生を象徴する白い夏帽子を被り、学校から学校へと渡る。行く先々の生徒たちは、先生が駆使する言葉の魔法、知識の深さに誘われ、不思議な世界をかいま見る。宮澤賢治の世界のよう。自分のまわりの世界が宇宙までつながっていくかのような感覚になる。

    麦秋(ばくしゅう)~初夏のむぎの取り入れどきのころ~夏の季語

    懸け巣の羽
    http://junekite.exblog.jp/13273182

    白南風(しらはえ)梅雨が明ける6月末ごろから吹く南風。しろはえ。《季 夏》→黒南風(くろはえ)

    硝子http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9

    アオスジアゲハ
    http://www.insects.jp/kon-tyoaosuji.htm

    水紅色(ときいろ)
    =朱鷺色 間違いなく『ときいろ』

    玉虫の翅
    http://eco.goo.ne.jp/nature/unno/diary/201010/1287727024.html

    銀ヤンマを捕まえたときは、生きたまま三角紙へはさんでおくこと。糞をだしてしまわないと、標本にした後で腐る

    糸蜻蛉(いととんぼ)

    麦穂星(すぴか)
    雄日芝(おひしば)
    烏豌豆(からすのえんどう)
    紅茄子(とまと)
    群雲(むらくも)高積雲や層積雲のこと。むらがり立つ雲。

    秋霖(しゅうりん)秋の初めに降りつづく雨。秋の長雨。秋雨(あきさめ)。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%8B%E9%9B%A8

    魚眼石(フィッシュアイ)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%9A%E7%9C%BC%E7%9F%B3

    氷河星(ポーラースター)
    P055「自分の身体もあの氷河星のように光ることがあるかもしれない」

    P064「ああいうことは不可ないんだ。生物体系をくるわせるんだよ。真冬の、ほんとうに餌が少ないときに、ほんの少し手助けすればいい。」

    角パン

    海アネモネ=イソギンチャク

    長野まゆみさんの世界は、ひとつひとつの言葉が想像をくすぐり、妄想の世界の物語がひろがっていく。

    2014年都立高入試問題





    P171「先生、またいつかお逢いしましょう、」
    そう云う少年の声が、聞こえてくる。

  • 再・・・読。めまぐるしく任地の変わる臨時教師・紺野先生の自然や生徒を愛おしむ目線が優しくて暖かい。どれも心がほぐれそうな優しい話で、高らかな鳥の声を聞きながら、宝物のような時間を過ごしました。ほんの身近な小さな生き物にも目を向けたくなる、そんな素敵な一冊です。

  • 読んでいてすごくあたたかい気持ちになります。

  • H市図書館

  • すごい好きな雰囲気だった。こんな先生いたらとても人気が出るだろうな。不思議な世界はとっても暖かいです。

  • <font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4878932015/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://blog12.fc2.com/image/noimage.gif" border="0" alt="夏帽子(A STRAW HAT)"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/item/4878932015/yorimichikan-22" target="_blank"> 夏帽子(A STRAW HAT)</a><br>長野 まゆみ (1994/08)<br>作品社<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4878932015/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>白い夏帽子。
    旅行鞄。
    ひと夏かぎりの理科教師、
    紺野先生が現れたとき
    ぼくらの夏の扉は開かれた――。

    -----

    紺野先生は旅行鞄に石の標本を持っている。赴任した先々で拾った石を蒐集しているのだ。
    「また、ひとつ標本が増えたよ。」
    駅舎は三角の屋根を中心にしたシンメトリ。風向計がくるくるとせわしなく回転していた。南から強い風が吹いてきた。
    「夏だな。」
    先生はひとこと呟いて、列車に乗った。走りだした車窓から、白い夏帽子をふる。生徒たちはもうだいぶ日焼けした腕を伸ばして手をふる。
    「今度は何処の学校へ行くのだろうね。」しばらくそのことが話題にのぼった。  ――本文より</strong>  ――帯より</p></blockquote>
    臨時の理科教師・紺野先生と一緒に過ごす連作短編集である。
    あちこちの学校――なぜかこじんまりした学校が多い――に臨時に理科を教えに行く紺野先生は、いつも夏帽子をかぶっている。理科の教師らしく、不思議な実験や現象をみせてくれたり、野や山へ出かけてさまざまなことを教えてくれる。ほんの短いつきあいになるにもかかわらず どこででも子どもたちにあたたかなものを残していく。
    どこといって不思議なところのない紺野先生なのだが、なぜか普通の人間の大人ではないような何かを感じてしまう。子どもたちや そのほかの生きものたちもたぶん同じように感じるのだろう。さやさやと吹きすぎる風のように心地好い物語だった。</font>

  • 不思議で懐かしい授業風景。私もこんな先生に教わりたい…。

  • 理科の臨時教師・紺野先生が体験する、行く先々の学校での出来事を描いた連作。<br>夜にどこかへひとりで出かける少年、蒼い硝子の電球を持った少年、雪の日に理科室でココアを配る先生…<p>宮沢賢治を彷彿とさせる、人柄温かい紺野先生の魅力が全編に流れ、思わず何度も本棚から取り出して読んでしまうような本です。</p>長野まゆみの言葉センスが光りながらも、癖は余り強くない、初心者にもおすすめの一冊。<br>文庫版も出ていますが、単行本の「白さ」を活かした装丁がまた非ッ常〜に素敵なので、敢えてこちらを選択。

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