最終講義

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著者 : 木田元
  • 作品社 (2000年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784878933660

最終講義の感想・レビュー・書評

  • ハイデガーを40年読み続けた木田元教授が語る。ハイデガーの思索を、西洋哲学史を捉え直す意図で読みなおす話に引き込まれる。
    ハイデガーの全著作を読みたくなってしまう最終講義と、エルンスト・マッハをめぐる現象学の文脈に興味惹かれる最終講演。

  • 先日、『闇屋になりそこねた哲学者』を読んでから、すっかり木田先生のファンになってしまった。
    木田先生の、飾らない人柄と鋭い頭脳に憧れ、『現象学』なども買ったが、すでに買ってあった本書を読むことにした。
    本書は、『最終講義』というタイトルだけあって、当然、学問的なことが書かれている。
    『闇屋~』と重複する生い立ちのところは良いとして、学問的なところは、ぼんやりとしか分からない。
    ぼんやりとしか分からないが、深遠な世界の入り口を見ているようで、ワクワクした。
    しかし、それは木田先生がワクワクしているからだろう。ハイデガーを読みたくて、哲学を始めた木田先生は、哲学が面白くてしかたがなかった。その思いのまま、50年間哲学を学び続けた人生であった。生涯青春の巨人であった。

  •  絶望のなかを生きるドストエフスキーの小説にのめりこんだ。死に至る病とは絶望のことだというけれど、信仰の問題があって、神を持ち出すことなく絶望する人間の存在構造を解き明かしたい。時間という視点から人間存在を分析するハイデガーは形式的で、どうやら絶望とは論理が違う。存在と時間は構想の順序が逆で、未完成品であるのみならず失敗作でもあった。

    『カントやフッサールにはそういった強靭なレトリークはないので、彼らの考えていることを自分の言葉で考えなおすことができますが、ヘーゲルやハイデガーは、それが難しい。言おうとすると、結局彼らの言っていることを言葉どおり繰りかえすことになってしまいます。しかし、読んでは面白い。読んで面白いものは、なかなか書けない。書けるものは、読んでもそれほど面白くない。』48頁

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最終講義はこんな本です

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