シャーベット・ゲーム 四つの題名 (SKYHIGH文庫)

著者 :
  • 三交社
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本棚登録 : 52
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879191861

作品紹介・あらすじ

朝霧学園高校に通う穂泉沙緒子と和藤園子は、クラスメイトの塀内准奈から県内名門校の神原高校で殺人未遂事件があったことを聞く。被害者はミステリー文芸部の部員で、そのポケットには謎の暗号が書かれた紙が入っていた。そしてミステリー文芸部が出している作品集の目次にも違和感のある題名が書かれており-。事件に興味を持ったふたりは、神原高校に向かう。表題作の他、大学のテニスサークルで起きた不可解な服毒自殺事件"まだらの瓶"を収録。沙緒子と園子が再び事件に挑む!

感想・レビュー・書評

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  • 前作は長編だったが今回は中編2作。ミステリー文芸部の生徒の障害事件の犯人を暗号解読で突き止める「四つの題名」と服毒自殺と思われている大学生の真相を暴く「まだらの瓶」どちらも沙緒子の鋭いロジカルな推理が楽しめる。園子も彼女とは違う視点の推理力を発揮していていいコンビ。暗号解読は一つ解けて終わりではなくその先に繋がっていくのが丁寧で良い。最後そこまで考えて話してたんだ!でも好きなのは小さな手掛かりを集めて一つの真相の絵が浮かび上がる正統派の「まだら」だなぁ。どちらも事件編と解決編に分かれているのも楽しい。ただまだらってどれが?

  • 前作よりも、さらに読み易く、そしてロジカルに…
    読者への挑戦あり。ほぅ…やったろうじゃないか!!

    「四つの題名」
    暗号ミステリ+本格ミステリ。読者への挑戦は、手が届きそうで届かないくらいの、ちょうどいい塩梅。作者の丁寧さと緻密さで、謎が散りばめれている。構成力に感服です。
    相変わらず素晴らしい洞察力をもつ沙緒子。園子は有能な相棒だなぁ…

    「まだらの瓶」
    ロジックが美しい。このトリックには完全油断した。伏線を仕込むのがうまいこと…
    彼女らの成長も含め、極上の学園ミステリといえる。

    ミステリ初心者におすすめできる優等生な作品である。
    続編も大いに期待しています!!

    もちろん読者への挑戦は失敗したのであった…

  • 【収録作品】四つの題名/まだらの瓶
     沙緒子の適性としては日常の謎よりも殺人事件の捜査が向いているのだろうが、女子高生の活動範囲としては無理がある。(それをいうのは野暮だけど。)事件編が「読者への挑戦」形式になっており、情報を公平に提示していて親切。

  • ホームズのような女子高生探偵、再び登場!

    朝霧学園高校に通う穂泉沙緒子と和藤園子は、クラスメ
    イトの塀内准奈から県内名門校の神原高校で殺人未遂事
    件があったことを聞く。被害者はミステリー文芸部の部
    員で、そのポケットには謎の暗号が書かれた紙が入って
    いた。そしてミステリー文芸部が出している作品集の目
    次にも違和感がある題名が書かれており――。事件に興
    味を持ったふたりは、神原高校に向かう。<四つの題名>
    他、大学のテニスサークルで起きた不可解な服毒自殺事
    件<まだらの瓶>を収録。
    沙緒子と園子が再び事件に挑む!

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