TPPすぐそこに迫る亡国の罠

著者 :
  • 三交社
4.00
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 14
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879197122

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 立教大学経済学部長 郭先生の著書。JMOOCの授業が面白かったので読んでみた。
    徹底的にアメリカを悪者にし、TPPにはデメリットしかないと書いてある。何が正解、不正解ってわからないけれど、政府の方々にはこういう意見もあるんだと広い視野で進めて頂きたい。
    個人的には、
    ・高度経済成長という過去の自信から技術立国を未だに推すが、それだけではそろそろ無理が来ているのでは?
    ・日本を支えているのは中小企業という事実ってあまり知らないよね?日本企業の99%が中小企業。
    ・日本強みって何ですか?って考え直して、技術以外に積み上げてきた宝が実はあるのでは?
    と考えたり。

  •  TPPの本質に迫る。

     TPPはアメリカとその企業にだけ有利な不平等な協定であることがTPPの問題の本質であると作者は語る。
     先に締結された米韓FTAの例をあげながら、ISD条項やラチェット条項、スナップバック条項などのとんでもないシステムを説明していく。本の発売後に日本でも軽自動車減税がアメリカから難癖をつけられたように、TPPでは関税の税率だけでなく、例えばエコな製品を優遇するといった様々な政策についても撤廃やその分の賠償を求められる可能性があるのだ。これは国の主権に関わる問題とも言える。
     アメリカは安全保障を盾に無理難題を押し付け、しわ寄せは中小企業や国民の生活に来てしまう。

     巻末には時の人、山本太郎と作者の対談あり。TPPを考える上で非常にタイムリーで重要な一冊。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1959年生まれ。立教大学経済学部教授。
主著=『TPPすぐそこに迫る亡国の罠』(三交社、2013年)、『開発リスクの政治経済学』(編著、文眞堂、2013年)。

「2014年 『徹底解剖国家戦略特区』 で使われていた紹介文から引用しています。」

郭洋春の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×