源氏物語の色辞典

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著者 : 吉岡幸雄
  • 紫紅社 (2008年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879405944

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源氏物語の色辞典の感想・レビュー・書評

  •  源氏物語は紫が映える。桐壺も藤壺も紫の花を結び、光源氏は紫の上を愛する。紫は、藍と紅とのかけあわせよりなる。かけあわせの濃淡が紫を無限に染める。あるいは空蝉の綾となり、あるいは軒端の荻の袿となる。女御更衣は四季にあわせて色彩を身にまとった。桜のあとに咲く花は山吹であった。夕顔も若紫も、山吹の衣裳に包まれた。姫君の鼻先は紅に染まった。

  • ★★★★★
    そら、もう、目の覚めるような美しさデス(@@)
    植物染めが本職の吉岡さんが、源氏物語の色を伝統にのっとって再現します。
    こんな鮮やかな、あるいはたおやかな色を女子がまとっていたら、そら恋に落ちるわ~みたいな(^^)
    源氏が着ていたピンクの衣装もなかなか!
    「からくりからくさ」も再読したくなりました☆
    (まっきー)

  • 総合して買って良かった。あーうっとり。素晴らしい。素晴らしい織物に源氏物語のイメージを重ねると、あさきゆめみしで光る君が「あの人にはこの色が云々かんぬん…」と述べられていた様々な女性たちのキャラクターがより鮮やかになりました。源氏のストーリーや相関図もあり、一応初心者歓迎本でもあり。この吉岡さんの文章単体で言うと、硬くてちょっと途中でだれてきますが、その他の点では副読本の一つとして選んで良かった。

  • 源氏物語の内容がわかりやすく理解できました。色が読みながら伝わって来る!

  • 「源氏物語」に書かれた華麗なる王朝文化。
    植物染の第一人者吉岡幸雄氏が、その中でも特に物語で使われている色彩に着目し、
    五十四帖におよぶ物語の中から著者が色彩豊かな条(くだり)を選び、
    それを先学の研究にも拠りつつ、著者の考えや印象を加え、化学染料を全く使わない、
    すべて伝統的な植物染の技法で再現している。
    また、合わせて「源氏物語」の内容も知ることが出来る。

    今まで「源氏物語」を読んだ事がない私ですが、小学校くらいから関心が
    あった事があります。それは、平安王朝の女性たちを飾った衣裳の事。
    色彩と織、「襲(かさね)」が織り成す美妙な調和…うっとり。
    衣裳の色合いについては花(植物)をテーマにしている事がほとんどらしく、
    例えば藤の襲だったら、藤の花にならって、紫から白の暈繝(うんげん。
    同色の濃淡。グラデーション。)に葉の緑を添えたりなど、
    美しく季節を感じさせるものになっています。
    さらに、襲に使われる色はだいたい決まっていても、何番目に何色を持ってくるか
    などの個人のセンスを生かして着ていたらしいですし、一つのテーマに沿った
    衣裳を着こなす女性たちの集りなんかはさぞかし絢爛たるものがあったろうなと思われます。
    あ、ちなみに、女性の衣裳についてばかりでなく、男性の衣裳についてももちろん
    取り上げられています。こちらも中々ですよ。

  • 著者は染織家。源氏各帖から物語のキーとなる襲を選び、著者が実際にそれを再現して染め、組み合わせた写真を掲載。簡単なあらすじも併記するという、何とも贅沢な、源氏物語千年紀にぴったりな本。細やかで贅を尽くした染物の数々も本当にすばらしいけど、色だけ(これで織り方とかにも触れると、それはそれでかなりのうんちくになりそうだし)でも1冊の本になってしまう、源氏物語の懐の深さというのもすごい・・・。

    <2011.3.4追記>NHKの歴史秘話ヒストリアで宮本武蔵を取り上げている回を見ていたら、武蔵のライバル達のその後を紹介していて、その中に著者登場。吉岡一門の末裔なのだそうで。へぇぇぇ。

    *2012年2月、NHKの「和の極意」に出演。吉岡憲法(直綱)ゆかりの「憲法染」(黒褐色の染め物)を紹介していた。憲法は吉岡清十郎かとも言われる人物(但し宮本武蔵に敗れたくだりは創作である可能性が高いらしい。このあたり、なにがし実なのかはっきりしない点も多い模様)。
    著者自身が直系の末裔なのかと思っていたら、どうもそういうことではないようだ。吉岡一門は、江戸時代には兵法を捨て、染色業に携わるようになった。吉岡染は非常に流行り、分家して染色業を営む家も多く、「吉岡」といえば染屋の代名詞のようなものだったのだそうだ。
    ということで、「ゆかりの人」というくらいが適当かと思われる。

  • 日本画好きな方必見。

  •  私は大和言葉の色名が好きだ。耳にしただけでは一瞬では浮かんでこない、その茫洋とした雰囲気自体に魅力を感じる。
     今の緻密な化学染料とは違い、ただ人の手で生み出された様々な色調は、僅かなものを除いて殆どがくすんで落ち着いている。
     しかし、それらが重なり合って襲となり、物語の中で美女を彩り始めた途端、その輝きは懐古すべきものではなくなる。
     今だからこそ追い求めなければならないような気品と、追及された美の極致。
     源氏のプレイボーイっぷりから女人の性格まで、本当に目にしただけで理解できる。難しい文体で記された、あの当時のベストセラーの意味がやっとわかった気がした。

  • ?
    日本の色辞典のコメントに
    『十二単かくときの色塗りの参考までに』
    とかいたのですが、
    それならこっちの方がよさそうです(笑)

  • 源氏物語絵巻の本と一緒に購入。今ちょうど本を読んでいるのですが、文字だけでは分からない色が分かっておもしろいです。各帖ごとに書いてあるのも分かりやすいです。

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