崖っぷち (創造するラテンアメリカ)

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制作 : 久野量一 
  • 松籟社 (2011年12月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879842985

崖っぷち (創造するラテンアメリカ)の感想・レビュー・書評

  • 自分に累が及ばない限り、人が毒を吐いているのを聞くのはちょっと楽しい。痛快だったりする。

    本書でバジェホは、子どもを生むだけ生んで生みっぱなしの母親に対して、その一族に対して、コロンビアという国の有り様に対して、そしてとりわけ教皇に対して、罵倒の限りを尽くしている。
    その言葉の選び方には時折クスッとされられつつも、それを痛快と思うより、なんだか悲しみのほうを強く感じてしまった。

    罵倒に傾けるのと同じくらいの熱情で、今は亡き祖母や父親、エイズで弱りつつある弟ダーリオへの憚ることのない愛も語られる。
    その語り口が、彼の言う“愛の天秤”(こっちが重けりゃあっちが軽く、こっちが軽けりゃあっちが重い)において、彼はいつも重く傾いたほうにいるんだろうな、と想像させるせいかもしれない。

     El Desbarrancadero by Fernando Vallejo

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崖っぷち (創造するラテンアメリカ)に関連する談話室の質問

崖っぷち (創造するラテンアメリカ)の作品紹介

現代ラテンアメリカ文学でもっとも挑発的な作家といわれるバジェホの代表作。
瀕死の弟の介護のため母国コロンビアに戻った語り手。彼の脳裏に去来する弟との思い出、ありし日の父の姿、憎むべき母親、そしてかつての、また現在の母国コロンビアのどうしようもない状態。
死と暴力に満ちたこの世界に、途轍もない言葉の力で作家はたった一人立ち向かう。
2003年ロムロ・ガジェゴス賞受賞作。

崖っぷち (創造するラテンアメリカ)はこんな本です

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