時の止まった小さな町 (フラバル・コレクション)

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制作 : 平野 清美 
  • 松籟社 (2015年12月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879843401

時の止まった小さな町 (フラバル・コレクション)の感想・レビュー・書評

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  • 切ないほどの過去、それも封建時代への郷愁。
    そこで戦争が起きたことを知っているからこそ、よけいにその郷愁が単なるノスタルジーだけじゃない、切実なものに感じる。

    たまたま近い時期に読んだヨーゼフ・ロートを思い出した。

  • 待望のフラバルの新刊。ワクワクしながら読み始めたものの、最初はなんだか読みづらくてテンションが下がっていった。ところが、そんな不満も徐々に影を潜め、ヒートアップしていく<僕(フラバル)>の物語...というよりペピンおじさんの物語にどんどん夢中になっていった。

    ペピンおじさんは、終戦間近のチェコの暗い雰囲気を全身全霊で吹き飛ばす愛すべきホラ吹きだ。

     神様は真実なんてお好きじゃない

    そう、真実や正解なんてそんなに大事じゃない。ペピンおじさんの物語を読み終えた今、はっきりこう言える。大事なのは愛だ、と。ペピンおじさんに振り回されているかに見えた<僕>のお父さんだって、本当はペピンおじさんが大好きなのだ。だからこそ、最後の別れが胸にしみる。時の止まった小さな町で生きてきた彼らは、動き出した時の鍵はもらえない。だからなんだというのだ。彼らには愛がある。家族や町、隣人たちを愛して、そして愛されている。

    ・・・と、結局はこんなテンションで読み終えてしまった。前作の『剃髪式』と比べて物語的にはおとなしめではあるが、フラバルの作品の源泉がここにはある気がした。

  • 剃髪式の続編。前作は母マリシュカが語り部だったが、本作はフラバル(子供)が語り部。
    ペピン伯父さんと主人公の父親のフランツィンの兄弟がとてもキュートだ。100年ほど前のプラハの東約50キロほどの所にあるヌィンブルクという人口1万人ほどの小さな町に住む愛すべき人物たちの日常生活の断片が、なぜこんなにも愛おしく感じられるのだろう。そんな彼等が大きな時代のうねりの中で僅かな楽しみを見いだして生きていく姿は切なく、もの悲しいものがある。
    ペピン伯父さんの酒場でのはしゃぎぶりがとてもイイ。大きなオッパイにはね飛ばされる伯父さんと爺さんたちがメッチャおもろい。

  • 乾杯!
    フラバル原作の映画も特集上映されないかなぁ?

    時の止まった小さな町 (松籟社)| 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/978-4-87984-340-1

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時の止まった小さな町 (フラバル・コレクション)の作品紹介

20世紀チェコの作家ボフミル・フラバルによる中編小説の日本語版。「フラバル・コレクション」第3弾にして、前作『剃髪式』の後日談を描く。
『剃髪式』の舞台となった小さな町とそこにあるビール醸造所にも時が流れる。戦争がはじまって終わり、新しいかたちの国ができ、この小さな町も、新しい時代に入っていく。しかしそこには、古い時代への鍵しか持たず、新しい時代には入ることができない人々も、また……
子ども時代を暮らした小さな町と、そこでともに過ごした人々とを、限りない愛惜を込めて描く中編小説。

時の止まった小さな町 (フラバル・コレクション)はこんな本です

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