間道: 見世物とテキヤの領域

著者 :
  • 新宿書房
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本棚登録 : 31
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880083537

作品紹介・あらすじ

見世物は底抜けの芸や見る人の胸ぐらを掴むような演出を見せて消えて行く。その人たちと会えたことは私のささやかな勝利だ。まとうな世の中ではやってられない人たち、遙か彼方にいた異能者たちに会えた。旅はまだ続く。-芸大中退、見世物小屋、農業と遍歴し香具師(テキヤ)となった著者の半生。周縁の異能者を追う飴細工師の長い旅。

感想・レビュー・書評

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  • (読前)
    朝日新聞の土曜版に紹介されていたを見て購入。とても個性的な背景を持っているという著者。寅さん的商売は現実にはどんな感じなんだろうか?という疑問にも答えてくれるかなぁ〜。

    (読後)
    全然理解できない流れと展開。多くの人の名前が唐突に出て来て理解を越えたまま進んでゆく。

    ただ、著者の生きる力とか、感性とエネルギーに引っ張られて理解出来ないまま、こちらも感性のみで読み通してゆく。著者からもそれで良いんじゃないか、と言ってもらえるような気がする…

  • 日常を抜けて非日常に旅商売する見世物〜テキヤ稼業交遊記。血と死のいかがわしき諧謔に魅入られた芸術家が、安定人生を捨てて見た人知れぬ領域と見果てぬロマン(芸術は見世物)が、その生の境界を交差し時間と他者が過ぎて行くさま。移動を重ねた者は物事にこだわらず通り過ぎる心得があり、自分はどこにいようか何者であろうがかまわないと記述するその奥の禁忌をコントロールする仕掛けの悦楽に、ニヤリ。

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