海の島―ステフィとネッリの物語

  • 80人登録
  • 4.15評価
    • (17)
    • (12)
    • (11)
    • (0)
    • (0)
  • 28レビュー
制作 : Annika Thor  菱木 晃子 
  • 新宿書房 (2006年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880083544

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
R・J・パラシオ
高野 和明
冲方 丁
恩田 陸
有川 浩
中田 永一
宮下 奈都
朽木 祥
デボラ ホプキン...
パトリック・ネス
辻村 深月
中島 京子
有効な右矢印 無効な右矢印

海の島―ステフィとネッリの物語の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 第二次大戦下、ユダヤ人への迫害が強まるウィーンから人道委員会の橋渡しで両親と別れてスウェーデンに疎開した姉妹ステフィとネッリの物語。
    ふたりは小さな島のべつべつの家にひきとられる。9歳のネッリは新しい環境にすばやくなじんでいくが、姉のステフィは友だちもなくて孤独。おまけに養母のメルタも生真面目でとっつきにくい人だ。さらにスウェーデンに残った両親のことも、ステフィは心配でならない。島での暮らしに徐々になじんでいきながらも、戦争はステフィの心に暗い影を落としている……。

    知的で意志の強いステフィが魅力的。耐えるところは耐えるだけの忍耐力を持ちながらも、理不尽なことには言い返すだけの気の強さもある。そして一見とりつく島のないメルタの不器用な愛情。これに最後は涙。すばらしい物語。

  • 7/26掲載 千歳市立図書館 小野氏

  • 子ども達が戦争のせいで親と離れ離れにくらさなくてはいけない。読んでいて本当に切なくなった。言葉が全くわからないなかで暮らして行く厳しさ、理不尽なイジメ、妹のなじみ方の早さへの憤りなどとても読みごたえのある作品でした。
    次も読みたいと思わせてもらいました!

  • 職場の方に勧められたシリーズ一冊目。
    ステフィは姉だからどうしても思慮深くなってしまうのだろうけど、性格が暗くて何だかどんより。でもこの時代の背景を考えると、本当につらく苦しく悲しい思いを経験した子どもたちがもっともっとたくさんいることに胸が苦しくなる。
    でも最後のシーンは情景や登場人物がキラキラしてて好きです。

  • 数日前に読み始め、きのう読了。「ステフィとネッリの物語」第一巻。
    ステフィのことがどうしても好きになれないまま、読了。たぶん、ステフィが口に出さない傲慢さをもっていて、それを自分にふりかかった理不尽な状況を理由に正当化している感じが好きになれなかった。断罪されてほしいわけではないけど、それへのマークが作品内にないと、傲慢さが、本来享受できたはずの「普通の生活」と受け取られ、「かわいそうなステフィ」「残酷なナチズム」とだけ読まれる可能性が高くなる。ウィーンでのステフィの生活も、それを成り立たせているものの無視による、ある種の残酷さの上にあるもの。ウィーンでの生活が、島へ来る以前/以後の対比のためだけでなく描かれると良いなと思う。
    表紙は、個人的にはもう少しカタめの印象の方がいいな。

  • ウィーンの裕福な家庭で育ったユダヤ人姉妹がナチスによる迫害を逃れるためスウェーデンに渡り慣れない環境のなかさまざまな経験をする話。養母がユダヤ教であるステフィをペンテコステ派教会へ連れて行き、「この子たちの中に邪悪さは微塵もないわ。正しい信仰のもとで育たなければ、可哀想ってものよ。」といった場面が印象的だった。

  • ユダヤ人として想像もつかない程のつらい毎日を送るステフィ。つらい生活の日常が手に取るように解り、人間として差別はいけないんだと心から思わせてくれる作品でした。

  • ナチスからの迫害を逃れるためスウェーデンに渡った500人のユダヤ人の子どもたち。ステフィとネッリの姉妹もウィーンの裕福な医師の家庭から言葉の全く通じない異国の小さな島にやってくる。
    姉妹が別々の家に引き取られるという設定が上手い。一見厳しくて冷たく見える養母メルタとステフィが心を通わせるようになるまでが丁寧に描かれていく。
    成績は良くても貧しさと難民という身の上のせいで学校でいじめられる様子。
    父母をスウェーデンに受け入れてもらおうと氷の上をイェーテボリまで歩いて嘆願に行こうとするエピソード。
    読んでいくうちにすっかりはまってやめられなくなる。

  • 両親と別れ、人種差別、偏見にもめげずたくましく生きるステフィに感動!

  • 不器用だから。お互いに。
    不器用だから、関わり方が分からなくて。
    言葉もうまく交わせないから、なおさらわからなくて。

    時間がかかるのです。
    その間、とてもつらいかもしれないけど、きっと大丈夫だから。
    いつか分かりあえるから。

全28件中 1 - 10件を表示

海の島―ステフィとネッリの物語を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ツイートする