天と地の間

著者 :
  • 而立書房
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880591179

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  • 『女の園』、『天と地の間』の2篇収録。どちらの主人公も、少女期に於ける性の暴力によって父親を憎悪し、男根を嫌悪している。『女の園』の主人公リリコは少女の頃父親に性的虐待をされているレズビアン。最後はリリコを好きな男に膣を拳銃という模擬男根によって貫かれて死んでしまう。引っ越し泥棒を生業にしているのだが、バルテュスの家の引っ越しを手伝い、バルテュスの作品を盗み出し、その絵を部屋に置いているのだが、股をしどけなく拡げたバルテュスの絵画の少女達が息づいて動き出す描写が幻想的。

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著者プロフィール

前衛芸術家。小説家。1929(昭和4)年長野県松本市生まれ。10歳の頃より水玉と網模様をモチーフに絵を描き始める。57年渡米、翌年ニューヨークに移り、ネット・ペインティングを発表。73年の帰国後も彫刻、映像、パフォーマンス等、自らの表現を追求し続けている。

「2012年 『クリストファー男娼窟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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