見よ、飛行機の高く飛べるを

著者 :
  • 而立書房
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本棚登録 : 30
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880592572

作品紹介・あらすじ

まだ、見たことのない飛行機のように高く飛んでいきたい、格子なき獄舎にいるくらいなら。わたしたちは若いのだもの。

感想・レビュー・書評

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  • 卒業公演で上演しました。

    敗北の物語、それでもなお立ち上がろうとする物語。
    少女たちはなんて脆くて強くて悲しくて美しいんだろう。
    わたしも飛行機のように高く高く飛んでいきたい。

  • 男性との一対一の会話禁止、発覚したら退学。
    「質実剛健」から「温順貞淑」へと校則の変更。
    「青鞜」が出版された時代の女子師範学校の生徒たちの、女性としての生き方を問い直す群像劇。

    おきゃんで生意気な女学生の熱意が胸に迫る。
    教師の裏切り、同士の撤退・・・そんな現実のなかで初江の決意が痛々しいまでに美しい。
    彼女の希望に対する信頼の強さに圧倒される。

    私は、「女学生」の系譜に連なれたことを心から誇りに思う。

  • あー、これがドラマなんだなー、頭で考えることよりも、理想よりも、理屈よりも感情なんだなー、人間が動くのは。見えない飛行機に乾杯。

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著者プロフィール

1951年 東京生まれ。桐朋学園大学短期大学部演劇専攻科卒。
1981年 大石静と劇団二兎社を旗揚げ。1991年より二兎社主宰。
第31回紀伊國屋演劇賞個人賞、第1回鶴屋南北戯曲賞、第44回岸田國士戯曲賞、第52回読売文学賞、第1回朝日舞台芸術賞「秋元松代賞」、第65回芸術選奨文部科学大臣賞、第60回毎日芸術賞などを受賞。
主な作品
「時の物置」「パパのデモクラシー」「僕の東京日記」「見よ、飛行機の高く飛べるを」「ら抜きの殺意」「兄帰る」「萩家の三姉妹」「こんにちは、母さん」「日暮町風土記」「新・明暗」「歌わせたい男たち」「片づけたい女たち」「鷗外の怪談」「書く女」「ザ・空気」「ザ・空気 ver.2 誰も書いてはならぬ」「ザ・空気 ver.3 そして彼は去った…」「私たちは何も知らない」

「2021年 『鷗外の怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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