文化財の価値を評価する 景観・観光・まちづくり (文化とまちづくり叢書)

制作 : 垣内恵美子 
  • 水曜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880652696

作品紹介・あらすじ

文化財とは、それぞれの時代に創造された新たな価値が長い時を経て社会的な認知を受け、地域や社会にとって貴重な資産となったものである。また文化財には、歴史的・文化的価値などの公益的側面があり、その価値を維持し高めていくために継続的に公的な支援が必要である。しかし限りある財源から文化財の価値を維持するためには、文化財が持つ便益の種類や受益者を特定し、維持、保存することによって得られる便益を推測しながら、適切で持続的な支援のシステムの構築が不可欠である。
そしてそのためには文化財の価値の評価手法が重要となる。

本書では第一の目的として、文化財の市場に現れない価値をはかるために、文化財保護の受益者とその便益の規模をできるだけ客観的に定量的に推定してゆく。
第二の目的として、地域作りと文化財保護の新たな関係性を焦点にあてる。町並み、歴史的建造物、伝統工芸品、舞台芸術など、多様な文化財を単に支援を受ける一方的なものととらえず、地域づくりに活用するための前提として人々が何を求めているのか実態に迫る。
第三の目的として、文化財のより持続的な保護のあり方と市場からの資源の調達の可能性について考察し、できれば制度論につなげてゆこうというものである。

本書は8年をかけ調査・検討を試み、事例研究をまとめたものであり、文化財保護に関わる実務者、研究者、自治体関係者必読の1冊です。

感想・レビュー・書評

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著者プロフィール

政策研究大学院大学教授。東京大学法学士、シドニー大学経済学修士、 東京大学工学博士。文部省入省後、文化庁文化政策室長、 一橋大学教授などを経て、2004年より現職。 パリ大学、トリノI LOセンターなどで教鞭を執るほか、国土審議会政策部会委員など。2009年度計画行政学会論文賞受賞。

「2012年 『文化的景観を評価する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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