アメリカの消失: ハイウエイよ、再び

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著者 : 宮脇俊文
  • 水曜社 (2012年2月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880652757

アメリカの消失: ハイウエイよ、再びの感想・レビュー・書評

  • ポーやソロー、ホッパー、イーグルスなんかのアメリカ文化を紐解き、当時の国民性と彼らが求めていたものと失ってしまったものを考察する軽めの文化論だった。休日に纏めて読むのに最適で、とても面白かった。
    個人的には、いまどき自由を求めてグラン・トリノを乗り回し、ハイウェイを疾走するような開拓精神が世間からまだ求められているかはかなり疑問だった。フォレストガンプ宜しく走り続ける時代は終わって、故郷に戻って家族と暮らしながら個人の範囲で自由を探すのが今のメインストリームかな、と思う。

  • 非常に退屈なロードムービーである。
    アメリカの文化史を詩情とともに並べて行くが、
    別にそれを上空から見たところで星座が浮かび上がるわけでもなく。

    著者は進行方向と平行に流れて行く森の奥を見たがっている。
    だが、車を降りずにひたすら走り続けるから散漫にもなる。
    この本に功績があるとすれば、アメリカが走ってきたハイウェイの
    横にまだ、森があるということだ。

    ***

    本のレビューと別に、アイデンティティの弱い集合において
    自由の占める位置は特殊なものがある。
    好ましい一つの概念などというものではない。
    自らの存立基盤でありながら、天与のものでないこと
    つまり強奪したものであることを自覚せざるを得ない。

    彼はいまだひとりである。

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アメリカの消失: ハイウエイよ、再びの作品紹介

9.11から10年……巨大になりすぎた自分をもてあまし、途方に暮れる超大国アメリカはハイウエイ上に甦るか?
「バニシング・ポイント(消失点)」の主人公コワルスキーから「グラントリノ」の主人公コワルスキーへ。
「ハイウエイ」をキーワードにたどる異質の米国文化論。

ソロー、フィッツジェラルド、サリンジャー、ホッパー、オキーフ、スプリングスティーン、イーグルス……小説の数行、絵の断片、曲の一フレーズ。
一見バラバラに存在しているかに見えるものが、アメリカの過去、現在、未来を紡ぎ出す。
本書は開拓時代から筆を起こし、アメリカ人の精神性が何に支えられてアメリカという国家を作りあげ、21世紀のこれからどのような夢を描いていこうとしているのかを、文学、文化、映画、音楽、美術、宗教などの幅広いジャンルから縦横無尽に照射したアメリカへの哀惜とオマージュ。

アメリカの消失: ハイウエイよ、再びはこんな本です

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