チケットを売り切る劇場: 兵庫県立芸術文化センターの軌跡 (文化とまちづくり叢書)

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  • 水曜社 (2012年3月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880652832

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チケットを売り切る劇場: 兵庫県立芸術文化センターの軌跡 (文化とまちづくり叢書)の感想・レビュー・書評

  • 庫県立芸術文化センターを成功事例として、その設立、運営、企画、マーケティングなどについて分析した本。
    公共文化施設についての研究書でもある。

    いわゆる「ハコモノ」行政が批判を浴びる中、どのような施設であれば、その価値を認めるべきなのか、というのは非常に難しい。

    本書では、「兵庫芸文センターを維持するために、いくらなら寄付するか」というアンケート調査を行い、県内だけで年間54億円の寄付金が見込めるという試算がされたと報告している。
    これは、単なる利用価値だけではなく、その施設の存在による地域の魅力の増加や、地域の子供の教育面への配慮など、利用以外の価値観も金額として含まれている。

    一方で、兵庫芸文センターへの県からの補助金は年間5億円ほどであり、上記の調査が正しいとすれば、補助金の10倍以上の効用を県民に与えているということができる。

    こういった評価手法は、非常に分かりやすく、施設存続の可否の判断材料にもなる。
    もっと広く行われるべ調査ではないだろうか。

  • 【最終レビュー】

    ノンフィクション・図書館貸出。

    兵庫県立芸術文化センター完成前からの「流れ」~「現在」に至るまでの

    〈様々な角度(劇場での取り組み・プログラム等)〉から見えてきた

    〈劇場そのものの存在価値の『意味合い』〉を〈土台に〉

    を通じて、開催側・観客側

    それぞれの立場の目線を通して、劇場に対する『存在感そのもの』

    読者の一人一人に対して、どのように捉えればいいのかを問いかけられているかのような、そんな印象でした。

    劇場の外側で繰り広げられていた

    『ありとあらゆる様々な「一つ一つの活動」』を

    『丹念に丁寧に、知恵を振り絞り』

    世代・立場を全く問わず、劇場へ来ていただくための

    『観客側の立場に立った『幅広いプログラムに込められた「創意工夫」の数々』

    佐渡さんが芸術監督として、周りの目を気にすることなく、立場・老若男女関係なく、彼等と同じ目線で、観客、街の人達と同等に『肌感覚』で交流しながら、互いに劇場を通して楽しんで頂けるための

    〈エコ(太陽光・雨水利用等)を携えた『きめ細やかな「劇場全体の空間」』〉

    +常に、フレッシュな存在感である『芸術文化センター管弦楽団』&『SKO結成』の『本来の活動の「姿」』

    も、佐渡さんの著書では書かれていなかった

    +αが、より深みを持ちつつグッとくるものを感じながら…

    私と同世代の女性層以上が観客の中心というのも、安心して行けるなという『雰囲気』私自身も頷けましたね。

    また一度、劇場に足を運んでみたいですね。そんな想いに包まれた著書でした。

    『地元が誇りに思える「劇場」』だということも、同時に感じながら…

    *兵庫県立芸術文化センターHP

    http://www1.gcenter-hyogo.jp/sysfile/center/top.html

  • 公的文化施設に関する硬派な論文。難しいけども興味深いアプローチ。芸文センターはケンミンの誇りだね。

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チケットを売り切る劇場: 兵庫県立芸術文化センターの軌跡 (文化とまちづくり叢書)の作品紹介

成功した文化施設(劇場)はどこが違うのか。優れたマネジメントの成果を検証する。

財政状況悪化の中、芸術支援に対する見直しが進み、事業評価や効率化、指定管理者制度の導入等、公立文化施設をとりまく状況は厳しい。今後地域文化政策を進める拠点文化施設(劇場)をいかに活性化し、地域に貢献するものにするか、優れたマネジメントとその成果の検証が求められている。
本書は、劇場づくりの一般論ではなく、「兵庫県立芸術文化センター」というブランディングに成功したまれな事例を基に、劇場の活動と、その受益者である観客の行動、納税者の意識など、社会的影響力を多重的に読み解き、マーケティングの具体的事例を盛り込みながら詳細に分析し、公共文化施
設の活動のあり方について方向性を示す。
佐渡裕(指揮者・同芸術文化センター芸術監督)との対談を掲載。

チケットを売り切る劇場: 兵庫県立芸術文化センターの軌跡 (文化とまちづくり叢書)はこんな本です

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