黒髪と美女の日本史

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著者 : 平松隆円
  • 水曜社 (2012年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880653020

黒髪と美女の日本史の感想・レビュー・書評

  • 表紙がいいじゃないか。

  • 日本文化としての黒髪。現代への変貌など、髪型史をさらっと知ることができる。

  • 帯文:”日本文化としての黒髪と美女の関係が、いま紐解かれる!”

    目次:はじめに、第1章 「盛り髪」の流行、第2章 昔は人生の節目に髪を削いだ、第3章 長い黒髪は美人の条件、第4章 髪の長さは身分に関わる、第5章 武家社会で認められた結髪、第6章 結髪が美の対象へ、第7章 女髪結の登場と髷の多様化、第8章 より美しく華やかに、…他

  • 全体さらっとなでてる本で、求めてたほど深いものではなかった。
    だけど、ざっと見ていくには面白いと思う。

  • 垂髪から結髪、モガから盛り髪まで、時代の中でどのような髪型が好まれたか、髪型に関わる色々を交えながらの解説本。


    身分の高さの象徴であったり、文化・時代の空気を表していたり、はたまた自分の魅力を高める手段の1つとしてであったり。


    現代の盛った頭を見て庇護欲を煽られる人はいるのだろうか…。

  •  最近、テレビを見てふと思ったことがあった。それは、フジテレビで放送されている「ホンマでっかTV!」や「めざましテレビ」に出演している加藤綾子アナウンサーが茶髪から黒く染めていた。いったいどういう心境で買えたのかなと思った。

     それはさておき、化粧心理学や化粧文化論などを専門として、化粧研究で博士(教育学)の学位を取得したというなかなか面白い方が書いたのが今回の本だ。

     著者が現代女性の髪形と江戸時代の女性の髪形について以下のように述べている。

     主として男性に対して養護行動や保護的感情を導くことで、自らを優位にし、生き抜こうとしている。だからこそ、少しでも他人よりもかわいくなろうと鬢(びん)は華美になり、髪の盛り方は過激になった。

     モリモリ盛るにはそういう理由があったとは知らなかった。しかし手間暇かかるから大変だな。

     名古屋に生息している名古屋嬢の髪形が名古屋巻きと呼ばれている。かわいらしさと上品さと人目を引くことを目指している。巻いたり、盛ったり女性として生きるのも大変だなと思う今日この頃。その点、男なんて巻くこともなければ、盛ることもない。気になったら散髪してはいおしまい。

     髪を通して日本史をひも解いていくとは、以前紹介した「乙女の日本史」と同様、教科書には登場してこない視点だけに興味深い。

    著者に関する情報

    http://researchmap.jp/ryuenhrmt/

  • 「それは盛れば盛るほどかわいくなれるらしい。」

    髪について知ることはそれぞれの時代の文化や社会を描き出すことにもつながるという。公家社会で良しとされた垂髪、きわめて合理的な理由から江戸時代を通じて用いられた結髪、「誰よりもカワイイ」をめざす現代の盛り髪まで、女性の髪形にみる日本の文化史。

    美しく長く垂らした黒髪がその昔美人の証とされたのはよく知られるところ。世の中が公家中心の社会のころは、日本は母系社会で結婚の形態もいわゆる通い婚。やんごとなき姫君は屋敷の奥深く働くことはおろか、おおよそ動くことも少なかったから、髪がいくら長く垂れていようが全く問題なし。結い上げたり耳にかけたりすることこそ、卑しいこととされた。長く垂らした髪は即ち高い身分の象徴だった。

    ところが武士の世の中になり社会が変化してくると、垂髪から働きやすく便利な結髪が一般的になっていく。髪を束ねるという実用性から生まれた結髪だったが、身分や年齢による形式を保ちつつも、各々の容姿に調和した様々な結い方が編み出され、櫛や笄、簪なども実用品から次第に装飾品となっていった。

    因みに武家社会で男性の髪型として定着した頭頂部を剃る月代は、もともと戦の際かぶる兜の中に熱がこもり頭が蒸れないようにと考え出されたものらしい。月代にする方法も、当初は頭頂部の髪を木の板ではさんでひっぱる毛抜きで一本一本抜くのだが、これがめっぽう痛かったらしい。「抜いたあとは血まみれになりすさまじい光景だった」…ってまるでホラーだ。結局、痛さに耐え切れなくなった信長が抜くのをやめて剃るようになったのだという。

    明治に入って西欧化が進み断髪令が出ると男性の断髪が心理的な抵抗を感じつつも一度切ってしまえば一気に進んだのに対し、女性の断髪がなかなか進まなかったのは興味深い。大正時代には男性の月代は絶滅(?)しているが、結髪は日本髪として接客業を中心にまだ見られた。結髪から束髪へと緩やかな変化はあったものの基本はロングであり、バッサリ切れば「モダンガール」などと半ば揶揄されてまだまだ男性中心の社会からは好意をもって受け入れられなかった。ヘアスタイルの変化の速度は女性の社会進出のそれと比例しているのだ。

    さて本書の肝は、時代とともに華美に高く結い上げられた髷と現代の盛り髪との共通点を見出したところにある。著者は18世紀フランスロココの貴婦人たちの高く装飾的に結われた髪の例なども取り混ぜて、髪を盛りボリューミーにすることには顔を小さく華奢にみせる、すなわちかわいく見えることにつながるとしている。これは子供の顔の特徴であるベビー・スキーマーという概念を用いたもので、かわいいから守ってあげたいという男心を引き出して、自らが優位に生き残ろうという女性の本能がなせるワザだという。おそるべし女の本能。

    そうなのか。盛れば盛るほどかわいく…本を閉じてすっかりボリューミーでなくなった己が髪に手をやりつつ久しぶりにパーマでもかけてみるかと鏡をのぞいてみたのだった。

  • 【新刊情報】黒髪と美女の日本史 383.5/ヒ http://tinyurl.com/bzmbzu5 平安のいにしえから女性のあこがれの象徴「黒髪」。黒髪への想いと歴史をひもとき、その時代の社会や文化・習俗との関係性を読み解き、図版を交えながら美しい髪型の変遷を解説する。 #安城

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黒髪と美女の日本史の作品紹介

平安のいにしえから女性があこがれた「黒髪」。髪への想い、歴史、髪型の変遷とその時代の社会や文化・習俗との関係性を読み解き、豊富な図版を交えながら、時代を超える美しい髪の変遷に迫る。

黒髪と美女の日本史はこんな本です

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